供の成長を願う行事はいくつか有りますが、その中で最も華やかなものといえるのが七五三

子供達よりも大人、特におじいちゃんおばあちゃん達が張り切る…なんて話もよく聞きますね。

ところで七五三の対象になるのは、文字通り「7歳・5歳・3歳」でいいのでしょうか?1年おきにお祝いするのも大変ですが、全て祝わないといけないのでしょうか?男の子と女の子で祝う年齢に違いがあるのかどうかも気になりますね。

そんな色々と気になる、

  • 七五三の由来
  • 七五三はいつお祝いするものなのか?
  • 2023年に対象になる男の子・女の子の年齢

についてまとめてみました。

七五三はいつ行うものか

七五三とは

五三とは、子供が3歳・5歳・7歳の時に子供の成長を祝う儀式をまとめたものです。

七五三

元々は年齢によって儀式の内容が異なり、また男女でも儀式の内容が異なりました。年齢よっては男の子だけ祝ったり、女の子だけ祝う場合もあります。

ですので、七五三の年齢全てで、七五三の行事を行う必要はありません。お子様の性別にあわせて、該当する年齢の時に七五三のお祝いが行われます。

もっとも現代では儀式を行わずに、神社でお参りやお祓いを受ける行事へと変化しています。地域によっては独自の行事を行うこともあるので、事前に確認しておくのがいいですね。

□七五三 || Shichi-Go-San Festival
https://youtu.be/QsDY2JU-ctg

*最近では日本在住の外国人のお子さんも、七五三をするようですね。

七五三、男の子の場合は?

の子の場合、七五三でお祝いする必要があるのは3歳5歳です。

3歳の男の子は?

3歳は、「髪置きの儀」と呼ばれる風習が元となっています。

昔は3歳になるまでは髪を剃り、3歳を過ぎたら伸ばし始めたのだそうです。また今よりも子供の死亡率がとても高く、3歳を迎えたら一つの節目を迎えると考えられてきました。

その為、3歳のお祝いは男の子・女の子関係なくお祝いをするんですよ。

5歳の男の子は?

一方の5歳のお祝いは、「袴着(はかまぎ)」というもの。

5歳になった男の子は、子供用の着物から大人と同じく袴を履く儀式を行ったのが元になっています。一般的には囲碁の碁盤の上に男の子を載せ、その上で大人が袴を履かせ、帯を結んで健康を願います。

七五三、女の子の場合は?

の子の場合、七五三でお祝いする必要があるのは3歳7歳です。

3歳の女の子は?

3歳は男の子と同じく、「髪置きの儀」が元となっています。

最近では女の子だけ3歳を祝うと言われていますが、実はこれは間違いです。元となった髪置きの儀は男女関係なく行いますので、七五三もこれに習って男女ともなんです。

ただしお祝いを簡略化する場合、子供の年齢を考えて3歳を省略する事が多いのも事実。その為の方便として男の子は3歳は省略しても良い、というのが生まれたのかも知れませんね。

7歳の女の子は?

女の子の7歳のお祝いは、「帯解(おびとき)」というもの。

7歳になった女の子は、大人の着物に切り替えて帯も幅の広いものに変えたことが元となっています。

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七五三を祝うのは満年齢?数え年?

満年齢が多いが、まずは確認を!

七五三をお祝いする年齢ですが、満年齢で祝う地域と、数え年で祝う地域があります。

戦前までは数え年で祝う地域が多かったですが、現在は満年齢で行う地域がほとんど。ただし地域で違うこともあるので、念の為に七五三は満年齢なのか数え年なのかを確認しておきましょう。

身近な方でしたら、おじいちゃんやおばあちゃんに。あるいはご近所の年配者に聞くのも良いですね。周囲にそういった方がいない場合は、地域の大きな神社に問い合わせるのが確実です。

満年齢と数え年の違いは?

七五三に

ところで満年齢と数え年には、どのような違いがあるのでしょうか。

その違いは生まれた時の年齢をどう数えるか?どの時点で年を重ねていくか?によります。

満年齢は、「生まれた時点で0歳と数え、年を取るのは誕生日」という考え方。私達が普段使用している年齢は満年齢ですし、公的な記録に書かれている年齢も満年齢となります。

一方の数え年は、「生まれた時点で1歳と数え、お正月(1月1日)を迎えたら1歳年を取る」考え方。

例えば、数え年では、12月31日生まれの場合、生まれた日に1歳、翌日1月1日に年を取って2歳となります。

これは極端な例ですが、数え年は満年齢と比べると最大で2歳年長になります。なので昔の七五三は、今よりももっと幼い子供を祝っていたことになりますね。

七五三を迎える子供の生まれ年は?

2023年の七五三は?

七五三のお参り

七五三をお祝いする日は、一般的に11月15日となっています。

ですが、11月15日に限らず、皆んなでお休みが取れるその前後の週末などにお祝いすることも多いものです。写真館の予約状況や、お参りする神社の混雑なども踏まえて、早めに日程を決めるようにしましょう。

ちなみに、2023年(令和5年)の11月15日は水曜日の平日になります。

7歳・5歳・3歳、それぞれの生まれ年は?

2023年(令和5年)の七五三をお祝いする子供たちは、次の生まれ年となります。

  • 7歳(女の子)
    • 満年齢…平成28年(2016年)生まれ
    • 数え年…平成29年(2017年)生まれ
  • 5歳(男の子)
    • 満年齢…平成30年(2018年)生まれ
    • 数え年…平成31年(2019年)生まれ
  • 3歳(男の子・女の子)
    • 満年齢…令和2年(2020年)生まれ
    • 数え年…令和3年(2021年)生まれ

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子供の成長を願うこと

七五三を祝う年齢に関しては、その地域によって異なります。数え年で行う地域、満年齢になる年で行う地域、満年齢になった後に行う地域と様々です。

また、父親の地域の風習で祝うのか、母親の地域の風習で祝うのかなど悩みはつきません。

年齢や内容についても気にはなりますが、大切なのは子供の健やかな成長を願うこと。あれこれ難しく考えず、その年になったらみんなで子供の成長をお祝いしましょう!