□中秋の名月 Full Moon

9月の「中秋の名月」には、月見団子を作ってススキの穂とともに飾り、月見を楽しむ習慣があります。

お月見にお団子をおばあちゃんと作った方もおられるのではないでしょうか?また家で作らなくても、お店でお団子を買ってきて、お供えしながらみんなで食べたりしませんでしたか?

ところで、イラストでよく見ることがある積み上げられた月見団子。これってどうして積み上げているのでしょうか。団子の数がいくつなのかも気になりますね。

今回は、お月見に月見団子を供える由来や意味、そして月見団子の数や並べ方など、意外と知らないお月見についてまとめました。

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お月見に団子を供える由来は?

お月様に感謝!

月見と月見団子の由来をさかのぼると、平安時代に中国から伝わった月見の祭事に行き着きます。

当時は月は神様そのものだという考えがあり、月に祈りをささげるのは一般的だったんですよ。それが中国の風習と合わさり、収穫した里芋などをささげて感謝する風習へと変わりました。

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団子は米から

お捧げする物が収穫物から団子へと変わったのは、江戸時代より少し前ごろと考えられています。江戸時代になった時には、里芋や栗とともに、団子とススキをささげる習慣は定着していました。

この団子は穀物が取れたことを感謝し、お月様に見立てるために作られています。そのため団子の材料は、お米から作られた粉(上新粉)がふさわしいとされています。

ちなみにススキを飾るのは、ススキの穂が、実った稲の穂に似ているからという説があります。ススキではなく稲穂を飾る地域もありますが、ススキのほうが侘び寂びが感じられるような気がしませんか?

お供えする月見団子の数は?

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「十五夜」だから…

お月見をする日は、主に旧暦の8月15日の夜。この日は別名「八月十五夜」といい、いわゆる「中秋の名月」はこの日を指します。十五夜とは満月の別名。この「十五夜」にちなんで、月見団子は15個並べるのが主流となっています。

中秋の名月に満月を愛でることが多いですが、満月になる前の月を愛でることもあります。旧暦9月13日に月見をする風習がある地域もあり、こちらは「九月十三夜」といいます。このときは、「十三夜」にちなんで、月見団子は13個並べるのが正しい方法だと言われています。

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月見団子の数は、その年の数?

現在は月見団子の数は15個が主流ですが、昔は12個または13個が主流でした。

というのもその年に見られる満月の数だけ団子を並べる、という理由があったからなんです。それなら毎月1回の満月で毎年12個では?となりそうですが、実は13個になる年があったんですね。

現在使われている暦は「太陽暦」で、太陽が1年で地球を一周する周期を基にしたものです。一方明治初期まで使われていたものは、「太陰暦」で月が1年で地球を一周する周期を基にしたもの。

ところが月の周期にあわせると、1年が大体354日と太陽暦に比べて11日ぐらいずれてしまいます。そのままにしておくと暦と季節がずれていくので、その調整のために「うるう月」がある年を作りました。

現在の太陽暦でも4年に一度、2月29日がありますよね?それの一ヶ月版と考えてみて下さい。太陰暦の場合約3年に1度うるう月が挟まれて、「うるう四月」「うるう七月」などとしていました。

そのため、

  • 十三月ある年の月見団子は13個
  • 十二月ある年の月見団子は12個

となっていたわけです。

月見団子の並べ方は?

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月見団子を15個並べる場合

月見団子は、正しくは「三方」という白木の器に白い紙を敷いてお供えします。ただし三方がなければ、お盆やお皿でも大丈夫。要はお供えしたい気持ちがあれば十分です。

団子の並べ方ですが、15個の場合は、まず3個×3列で9個並べます。その上に2個×2列で4個置きます。この時点で合計13個ですね。最後に上に2個並べ、正面から見て団子が1個に見えるように器を置きます。

○月見団子が15個の場合

1段目: 3個×3列=9個
2段目: 2個×2列=4個
3段目: 2個

正面から見て団子が2個見えるように置くと、仏教の法事などでの置き方になってしまいます。お月見はどちらかといえば神道の行事に近いので、頂点の団子は1個に見えるように置きましょう。

月見団子が13個や12個の場合

13個の場合は、一段目に3個×3列で9個、二段目に2個×2列で4個並べて完成。頂点の団子が2個に見えますが、13個の月見団子の場合はそれで問題ありません。

○月見団子が13個の場合

1段目: 3個×3列=9個
2段目: 2個×2列=4個

12個の場合は、一段目に3個×3列で9個、二段目に3個並べてます。15個並べる時と同じく、正面から見て1個に見えるように器を置いて完成です。やはり頂点に向かって三角に積み上げる形のほうが、見た目もすっきりしますね。

○月見団子が12個の場合

1段目: 3個×3列=9個
2段目: 3個

最後にきちんと頂こう

月見団子は家で手作りで作るのもいいですね。その際は、コチラの記事もぜひ参考にしてみて下さい。
■お月見団子の作り方。簡単に出来る手作りレシピをご紹介!

お月様にささげたお団子は、最後にみんなで頂くのが正しいお月見です。

長く外に置いた団子は硬くなって食べづらくなりますし、痛んでしまったらもったいないですよね。作ったその日のうちに頂けば、それほど団子も固くなりませんし、痛むことも防げます。

あんこを付けたり、みたらしあんを作ったりして、和スイーツな団子をおいしく頂いて感謝しましょう!