代表的な韓国料理の一つであるビビンバですが、今や家庭で作るという方も多いんじゃないでしょうか?
そのビビンバに欠かせない調味料が、ピリ辛のアクセントをつけるのに重宝する
「コチュジャン」。
唐辛子味噌と言ったりもしますね。
コチュジャンは、日本でもバリエーション豊かに料理で使われるようになってきていて、今や結構ポピュラーになっている感があります。
そのコチュジャンとよく似た、調味料と言えば、
「豆板醤(トウバンジャン)」
麻婆豆腐等に良く使われますね。
他にも辛味系の代表的な調味料としては、甜麺醤(テンメンジャン)、XO醤(エックスオージャン)などもあります。
でもこれらの調味料、名前は知っていても、どう違うのか、どう使い分けるのか、ということは良くわからない方も多いんじゃないでしょうか。コチュジャンを切らしている時に、豆板醤を代用に使っても良いのかどうかも気になりますね。
ということで、コチュジャン・豆板醤の違いや使い分け、代用が可能なのかどうか?など、辛味系調味料の特徴についてまとめてみました。
豆板醤とは、コチュジャンとは
コチュジャンとは?
コチュジャンは、韓国が発祥の調味料。
その材料は大豆ともち米こうじと唐辛子を使用し、これらを発酵させて作る味噌の一種です。作り方は豆板醤と似ていますが、もち米が発酵すると甘みが出るため、味は甘辛。
特に日本で販売されているコチュジャンは、辛味よりも甘みが少し強い傾向にあるものが多いようです。
□簡単手作り!韓国コチジャン Kochijan Korea
コチュジャンは熟成まで半年ほどかかりますが、家で作ることが可能です。甘みを加減してみると、市販品との違いが比較できて面白いかも知れません。
豆板醤とは?
豆板醤は、中国四川省が発祥の地。材料はそら豆と唐辛子で、大豆や米・ごま油・塩などを加えて作ります。作り方は日本の味噌に近いですが、そら豆は蒸さずに一度発芽させてから発酵させる方法をとります。
元々はそら豆だけを発酵させてましたが、現在では唐辛子をたっぷり加えたものが主流。日本で見かけるのも、唐辛子入りのとても辛いものがほとんどですね。完成まで1年以上と長くかかりますが、家でも手作りすることが可能なんですよ。
コチュジャンと豆板醤の違いや使い分けは?
コチュジャンの特徴と使い方
コチュジャンの特徴は、辛味がありながら甘みも感じられる独特の味にあります。そのため、まろやかな辛味が欲しい時に加えると、コクと辛味が料理にプラスされます。
韓国料理に欠かせないコチュジャンは、普段の料理にもちょっと加えるだけで韓流料理に早変わり。実際韓国では日本における醤油のように、いろいろな料理にコチュジャンを加えるんですよ。
- 和え物に加えたり、
- 煮物加えたり、
- 炒め物に加えたり、
- ご飯にかけて食べるズボラ飯・・
など
いろいろと料理に使えるんですね。
豆板醤の特徴と使い方
豆板醤の特徴は、唐辛子の辛味と発酵させてペースト状になったそら豆の旨み。
そのまま使用するだけで辛味と塩気が加わりますが、加熱することで香りがプラスされて美味しさが増します。そのため炒め物に豆板醤を加える場合は、具材を炒める前に油に入れて加熱するほうが味が引き立ちます。
豆板醤の主な使い道は、やはり生まれ故郷の四川料理。麻婆豆腐や担々麺、回鍋肉などの辛味の強い料理に使われます。
□麻婆豆腐の作り方 – 使えるレシピ
*豆板醤を使う、本格的な麻婆豆腐です。
コチュジャンと豆板醤はそれぞれ代用品として使えるの?
豆板醤やコチュジャンを切らした時に、それぞれを代用出来たらいいのにと思いませんか?
ただこの2つの調味料、似ているようで味はかなり違うため、基本的にはそのまま代用できないと思った方が良いです。
とは言え、他の調味料を混ぜあわせたりしながら、似たような味をつくることはできそうですよ。
コチュジャンが無い場合の代わりは?
手元にコチュジャンがない場合は、
・豆板醤と甜麺醤を同量加える
とそれらしい味にはなります。
「豆板醤も甜麺醤もない!」という場合は、以下の調味料を混ぜることで、コチュジャンらしい味になります。
- 味噌 大さじ1
- ごま油 小さじ1/2
- 醤油 小さじ1
- 砂糖 小さじ1
- 一味唐辛子 小さじ1
豆板醤が無い場合の代わりは?
もし手元に豆板醤がない場合は、以下の調味料を混ぜて代用することが可能です。
ぜひ一度試してみて下さいね。
- 一味唐辛子 小さじ1と1/2
- 味噌 大さじ1
- ごま油 小さじ1
- 醤油 小さじ1
甜麺醤とは?XO醤とは?
コチュジャンや豆板醤以外にも、中華料理や韓国料理に欠かせない辛味系の調味料がありますので、それらについてもご紹介しましょう。
甜麺醤(テンメンジャン)とは?
甜麺醤(テンメンジャン)は、八丁味噌によく似た外見の中国の調味料。小麦味噌の一種で、強い甘みが特徴です。北京ダックにつけるタレとしてもお馴染みですね。
その使い方は結構幅広く、お肉や野菜にそのままつけたり、炒め物の調味料など。火を通すと香りがでるので、麻婆豆腐などの隠し味にも使われることがあります。回鍋肉(ホイコーロ)やジャージャー麺の味付けとしても知られていますね。
XO醤とは?
XO醤(エックスオージャン)は1980年ごろに香港で生まれた、比較的新しい調味料です。
名前の由来はブランデーの高級品質「XO」からですが、実はブランデーは使われていません。
XO醤は炒め物やスープに加えると、深い旨みが加わります。というのも、材料に金華ハムや干しエビ・干し貝柱などの出汁の出る高級素材が使われているから。
そのため、塩辛のようにXO醤だけを頂いたり、朝粥にXO醤を入れて食べることもあるんですよ。チャーハンにも隠し味として良く使われます。
辛味系調味料を上手に使いわけよう
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冷蔵庫で持て余し気味の豆板醤やコチュジャンですが、それぞれ違った特徴を持っています。そのため代用は難しい事がわかりましたが、料理での使い方がわかれば、常備していても使いきれますね。
- 炒め物に入れると、辛味と香りがプラスされる豆板醤。
- 具材に混ぜると、辛味と甘みとコクがプラスされるコチュジャン。
豆板醤もコチュジャンも最寄りのスーパーで手に入らないよという方は通販を利用するのも便利ですね。
豆板醤はこちら
チューブのコチュジャンは手軽に使えてとっても便利ですね。
普段の料理にちょっとプラスして、いつもと違った味わいにしてみると一層美味しくいただけそうです!
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