お盆の時期になるとどこからか盆踊りの音色が流れ、耳にする機会も多いのではないでしょうか。
子供たちが浴衣をまとい、連れ立って盆踊りへと向かう姿はこの時期ならではですね。
そんな盆踊りと一言で言っても、地域によって盆踊りの曲や踊り方は様々。
曲についても、定番の曲から、びっくりするような曲、ユニークな曲など、いろいろとありますね。
全国にどの様な盆踊りの曲があり、どんな踊り方をするのか、調べてまとめてみました。
定番!盆踊りの曲
東京音頭
□東京音頭の踊り方。
幅広い世代に知られていて、特に野球ファンにお馴染みなのが「東京音頭」。
もともとは昭和7年に制作された百貨店の販売促進用の曲で、浴衣を購入した人だけが踊れるものでした。
その後時代にあわせて歌詞や曲調も変わり、今の東京音頭となりました。
踊りの特徴としては意外と手の動きが激しく、しっかり踊るといい運動になりそうなこと。
踊り方が判らなくても、掛け声だけでも参加するのも楽しいですよ。
炭坑節
□炭坑節
炭坑節は、福岡県田川市を発祥とする盆踊り歌です。
もともとは盆踊りの曲ではありませんでしたが、炭鉱で働く方が石炭を掘り出しながら歌った歌。
その後誰でも聞ける歌詞へと変わっていき、流行歌として全国に広まって行きました。
踊りの特徴としては、石炭を掘る様な動作が加わっていること。
動作も比較的わかりやすく、少し見ているだけですぐ参加出来るのも特徴ですね。
北海盆唄
□北海盆唄
北海盆唄も、炭鉱で歌われていた歌が元となった盆踊り。
北海盆唄は北海道三笠市が起源です。
ある年代以上の方でしたら、「8時だヨ!全員集合」のオープニングと言うと判るかも知れませんね。
踊りの特徴は強い足腰。大地を踏みしめて蹴り上げるようなステップを踏みます。
そのため一晩踊り続けると、浴衣の裾が泥だらけになったという逸話もあるほどです。
他にもまだまだ定番曲
その他にも、全国各地では様々な盆踊りの曲が披露されています。
・賑やかさではなく静けさと優雅さが特徴の、越中おわら節。
・掛け声が賑やかな、ドンパン節。
・テレビ局主催で作製された、大東京音頭。
・独特の掛け声と踊りで有名な、阿波踊り。
ご当地音頭などもあり、それこそふるさとの数だけ盆踊りがあるのではないでしょうか。
ユニーク!こんな盆踊り曲!
オリンピック音頭
□お竹さん盆踊り 三波春夫の東京五輪音頭 善徳寺境内
レコードとお囃子がずれているのもご愛嬌。
2020年の東京オリンピックが待ち遠しいですが、前回の東京オリンピックの時に制作されたのがこの曲。
1964年(昭和39年)に開催された東京オリンピックは、今では想像出来ないほどの盛り上がりを見せました。
その盛り上がりに一役買ったのが、この「東京五輪音頭」です。
三波春男・北島三郎など当時の一流歌手が歌い、それぞれのレコード会社から発売されて大ヒットしました。
当時の盆踊りの定番曲ともなったので、年配の方には踊れる方も居るのではないでしょうか。
ビートルズのイエローサブマリンが音頭に…!
ビートルズと言えば、もう説明不要ですね。
そのビートルズの「Yellow Submarine」を、大胆にも音頭にしてしまったのが、「イエローサブマリン音頭」という曲です。
洋楽なのにコブシとパンチが効いていて、今聞いてもインパクトは絶大!
ですが、発表された当時は賛否両論。
「ビートルズに失礼だ!」という意見も多かったそうですが、この曲は実は許可を得て創られたというから驚きです。
ビートルズの楽曲は、めったにカバーやアレンジが許可されないもの。
大胆に音頭アレンジを加え、それで許可がとれたという事は奇跡だったのかも知れませんね。
無音の盆踊り
盆踊りと言えば、賑やかなお囃子が付き物ですが、それがない盆踊り大会も存在します。
愛知県東海市の「ザ・おおた・ジャンプフェスティバル」では、音を流さずに盆踊りを行なっています。
これは主催者がFMラジオの電波で盆踊りを流し、踊り手は携帯ラジオで受信する仕組み。
踊り手はイヤホンで盆踊りの曲を聞きながら踊っているので、無音のなかで黙々と踊るのだそうです。
どうしてこのような実験を行なっているのかというと、盆踊りによる騒音対策によるもの…だと思われていました。
ですが本当のところは、ユニークなイベントを企画して集客効果を狙ったものだそうです。
その試みはテレビなどで「シュールすぎる盆踊り」と取り上げられ、一定の効果が上がったそうですよ。
ザ・おおた・ジャンプフェスティバルは、毎年8月頃の開催となります。
気になる方は8月が近くなったらチェックしてみてはいかがでしょうか?
盆踊りに行きませんか?
全国に数多くある盆踊りも、近年では人が集まらないという理由で開催されない事も多くなっています。
年に一度の事ですし、里帰りした時や近所で開催された時には、ぜひ浴衣を着て盆踊りに参加してみませんか?
盆踊りはみんなで踊るためのもの。
振り付けが分からなくても案外何とかなりますし、すぐ覚えられますよ。
結構動きがハードでいい運動にもなります。
今年の夏はぜひ、盆踊りに参加してみんなで踊りましょう!
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