現在は長持ちするLED照明が普及していますが、以前は照明と言えば、寿命が短くて取り替えることが多かったですね。
切れた蛍光灯を交換してみたら、以前と違う色でちょっと戸惑った… なんて体験、ありませんか? 照明には複数の色があるのですが、実は使い分けると、いつものお部屋が過ごしやすくなるんですよ。
覚えて使い分けるとトクをする、照明の色の違いや効果、また使い分けについてまとめてみました。
照明の色の違いで表れる効果
照明の色は一色じゃない!
照明に使われる蛍光灯の色は、大まかに分けると、次の三色あるのをご存知でしょうか?
・少し青みが勝った白色
・オレンジ色の混ざった白の三色
・太陽光に近い白色
メーカーによって違いますが、それぞれ一般的に、
◎「電球色」- オレンジ色の混ざった白の三色
◎「昼白色」- 太陽光に近い白色
と呼ばれています。
※こちらの動画では、電球色→昼白色→昼光色の順番で2セット切り替えてますね。
昼光色の効果
昼光色は、青みがかった白色の事。
この三色の中では、一番光を強く感じる色です。昼間のような明るさをイメージした色で、部屋で灯すと全体をはっきりと見せる効果があります。
この昼間のような強い光は、脳に強い刺激を与えて興奮させます。そのため、脳が活性化され、集中して物事に取り組みやすくなるんですよ。
その代わり、脳が常に興奮状態になるために、休憩を取りたい時にはあまり休まらない面も。頑張りたい時には良い色ですが、ゆっくりしたい時には適していない色という事になりますね。
電球色の効果
電球色は、オレンジ色の混ざった白の事。
その名の通り、白熱電球の色といえばこの色ですね。赤みがかった光が特徴で、刺激の少ない柔らかで暖かい光となります。
そのため、おやすみ前に灯すとリラックスでき、心地よく眠りにつくことが出来るんですよ。
その代わり集中して物事に取り組みたい時に灯すと、眠気に襲われて思うように集中出来ないことも。あまり明るく感じないために、他の照明に比べて「暗い」という印象にもなりがちです。
昼白色の効果
昼白色は大抵の場合、太陽光に近い白色を指します。
他の色を混ぜずに、白色そのままを明かりとして用います。
その特徴は、部屋を癖のない色で照らすこと。お部屋をありのままの色で照らします。場所も目的も選ばないので、迷ったら昼白色の照明を使えば大丈夫!
ただし特徴のない光であるので、色による効果はあまり期待出来ません。
部屋を明るく灯す道具としては問題ないのですが、面白みが無い明かりとも言えますね。
他にもある、こんな色の効果
最近ではLED照明の発達により、今までになかった色の照明も発売されています。
例えば、ほのかに灯る桜色は、
柔らかな光でありながら、集中力を引き出す効果があると言われています。
駅周辺や繁華街などで青色の街灯を見かけますが、あれは人を冷静にさせて犯罪率を下げる効果が。更に駅の照明では、自殺を思いとどまらせる効果があるんです。
たかが青色と思われそうですが、青色に変更したら、飛び込み自殺が80%以上減ったとの統計があります。
色一つでこれだけ効果があるのですから馬鹿にはできませんね。
お部屋別、照明の色の使い分け方
リビングには電球色を
家で一番長くいて、くつろぐ場所と言えば、リビング・居間ではないでしょうか。
帰宅した家族が今日一日あったことをゆっくり話すひとときは、安らげる色を添えたいものです。
安らぎの色と言えば電球色。日中は外の光を取り入れ、夜は電球色と使い分けましょう。
家族でテレビを見るのには暗いので、適していない色ではありますが、安らぎ効果は絶大ですよ。
食卓は照明の色で変わる!
腕をふるって作った料理も、見た目が悪いと敬遠されてしまうことがありますよね。普通に作っても何となく美味しそうに見えないのは、もしかしたら照明が原因かも。
柔らかく照らす電球色の照明をキッチンで使うと、料理に美味しそうな色味が加わります。
更にリラックス効果も加わることで、美味しく食べて楽しく語らう時間へと変化します。
ゆっくり食べることは、健康にも良いと言われています。一家団欒を重視したいなら、電球色がおすすめですね。
照明一つで勉強する子供に?
子供が勉強に集中できず、すぐ飽きてしまう時も照明が役に立ちます。
集中力を引き出す色といえば昼白色。上から照らすと更にその効果は引き立ちます。
脳に刺激を与え集中力を高めるので、勉強に取り組みやすくなるんですよ。はっきり見えるように照らすので文字も読みやすくなり、内容が更に覚えやすくなる効果も。
子供だけでなく、大人も勉強をする部屋には、昼白色をぜひ取り入れましょう。
照明の使い分けを
子供部屋は勉強する部屋でありますが、お休みする部屋でもありますね。
勉強の時は集中力を高める昼白色が最適ですが、おやすみ前だと眠れなくなって逆効果になりがち。
そこで、普段は部屋の照明に昼白色を使い、寝る前はルームランプで電球色を灯すのはいかがですか。
枕元を照らすタイプであれば、寝る前の灯りとして充分ですし、更に明るく照らせるものも販売されています。宵っ張りの子供に悩んでいるのなら、上手く照明を使い分けてみませんか。
上手に使い分けて快適に暮らそう!
部屋の明かりは明ければいいという人もいますが、使い分けることでもっと快適に生活できるようになります。家はただ住んでいるのではなく、休まったり、語りあったり、勉強したりと、「暮らす」為の空間でもあります。
その家が何となく休まらない、なにかしても上手くいかない場所だと、暮らし辛いですし、帰りたくないですよね。明かり一つで、少しでも快適に、思うように物事が出来るようになるのなら、積極的に取り入れたいもの。
明かりの色を上手に取り入れて使い分け、暮らしやすく楽しい毎日を送ってみませんか。
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