春が一段落した頃に訪れる梅雨。
梅雨に入ってから一ヶ月ほどの間は、天気がジメジメして嫌になりますね。お出かけもしづらいですし、洗濯物は乾きません。
梅雨の時期はいつ頃から・・というのが判れば、梅雨に対する心構えもできて、気分も切り替えられるものじゃないでしょうか。
気になる、梅雨入り・梅雨明けの平均時期、そして2022年(令和4年)の梅雨入り・梅雨明け予想及び結果について紹介していきます。
梅雨入りとは?
天候を見て判断する
実は「梅雨入り」のはっきりとした定義というのはありません。
次の状況が続いた時とも言われています。
- 曇や雨が1週間以上続くと予報がされた時
- 曇や雨が1週間以上実際に続いた時
- 梅雨をもたらす梅雨前線がその地域に到達した時
あくまで、気象庁では、「今日から梅雨入りです」といった宣言はされません。
雨天が連続して続いたりした後に、「〇〇日に梅雨入りとしました」と、速報値として発表される場合がほとんどです。
「梅雨入り宣言」が後出しのように発表されるのは、気まぐれな天気が相手なので、現状では予想が難しいところもあるんでしょうね。
梅雨明けも明確な定義は無い
同じく、「梅雨明け」に関しても、明確な定義というのはありません。
- その地域の梅雨前線が南下していった、戻らなくなった時
- 晴れが1週間以上続くと予想された時
- 晴れが1週間以上実際に続いた時
などが、一応の目安とされています。
または、夏型のからっとした晴天が続くようになってから、梅雨開けと判断されることもあります。
更に、ぐずついた天候のまま、7月を超えてしまった場合は、梅雨明け宣言が出ない事もあります。
最近では、2017年の東北地方(北部・南部とも)において、梅雨明けの日が速報値として出されたものの、その後天気が長くぐずついたため、最終的に梅雨明けが特定されませんでした。こうしたケースもあるんですね。
梅雨のない場所もある
日本ではほとんどの地域で梅雨となりますが、例外的に梅雨のない地域もあります。
有名な所では北海道ですね。この時期はあまり雨が降らず快適な季節なんです。
というのも、梅雨前線は北上するほど力が弱まり、北海道に到着するころには、威力を発揮出来ないからです。とは言っても、全く梅雨がないわけではありません。少しジメジメした「蝦夷梅雨」が続く時期もあります。
それでも5日前後と短く、梅雨のある地域からしたら羨ましい限りですね。
関連記事:北海道には梅雨が無いって本当?蝦夷梅雨の時期はいつ?
北海道以外では、梅雨前線の範囲から外れる小笠原諸島にも梅雨はありません。その代わり亜熱帯の気候のため、夏になるとスコールが降るので、これもまた大変ですね。
例年の梅雨入りの平均時期は?
気象庁の過去の梅雨時期のデータによれば、梅雨入りと梅雨明けの平均(平年値)はこのような時期となっています。
東北北部6月14日頃7月28日頃
地区 | 梅雨入り時期 | 梅雨明け時期 |
---|---|---|
沖縄 | 5月 9日頃 | 6月23日頃 |
奄美 | 5月11日頃 | 6月29日頃 |
九州南部 | 5月31日頃 | 7月14日頃 |
九州北部 | 6月5日頃 | 7月19日頃 |
四国 | 6月 5日頃 | 7月18日頃 |
中国 | 6月 7日頃 | 7月21日頃 |
近畿 | 6月 7日頃 | 7月21日頃 |
東海 | 6月 8日頃 | 7月21日頃 |
関東甲信 | 6月 8日頃 | 7月21日頃 |
北陸 | 6月12日頃 | 7月24日頃 |
東北南部 | 6月12日頃 | 7月25日頃 |
*ここでは、山口県は九州北部に入ります。
昭和26年(1951年)以降の梅雨入りと梅雨明け(確定値) より
2022年の梅雨入り・梅雨明けの予想
2022年はやや雨が少なめ?
気象庁が発表している長期予報の6月予報を見る限りでは、
- 北・東日本、を中心にいつもより気温が高く半袖の出番が早くなる所もあるでしょう。
- 西日本…雨量が増える可能性もあるので、ご注意下さい。
と出ています。
また気温は、全国的に平年よりやや高い日が多い傾向ですね。
今後の気象の変化によって、予報は変わっていくとは思いますが、最近の傾向や現段階の予報から見た、2019年(令和元年)の梅雨入り・梅雨明けの予想は次の通りです。
※このデータはあくまでも予想です。また気象庁で発表された予報の結果も随時更新していきますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
★2022年の梅雨入り予想と結果
地区 | 梅雨入り時期 (予想) | 梅雨入り結果 (速報値) | 平年 | 昨年 |
---|---|---|---|---|
沖縄 | 5月13日頃 | 5/10 頃 | 5/5 頃 | |
奄美 | 5月14日頃 | 5/12 頃 | 5/5 頃 | |
九州南部 | 6月5日頃 | 5/30 頃 | 5/11 頃 | |
九州北部 | 6月5日頃 | 6/4 頃 | 5/11 頃 | |
四国 | 6月 6日頃 | 6/5 頃 | 5/12 頃 | |
中国 | 6月 6日頃 | 6/6 頃 | 5/12 頃 | |
近畿 | 6月 7日頃 | 6/6 頃 | 6/12 頃 | |
東海 | 6月 7日頃 | 6/6 頃 | 6/13 頃 | |
関東甲信 | 6月 8日頃 | 6/7 頃 | 6/14 頃 | |
北陸 | 6月10日頃 | 6/11 頃 | 6/13 頃 | |
東北南部 | 6月12日頃 | 6/12 頃 | 6/19 頃 | |
東北北部 | 6月12日頃 | 6/15 頃 | 6/29 頃 |
★2022年の梅雨開け予想と結果
地区 | 梅雨明け時期 (予想) | 梅雨明け結果 (速報値) | 平年 | 昨年 |
---|---|---|---|---|
沖縄 | 6月26日頃 | 6/21 頃 | 7/1 頃 | |
奄美 | 6月28日頃 | 6/29 | 7/3 | |
九州南部 | 7月10日頃 | 7/15 | 7/11 | |
九州北部 | 7月11日頃 | 7/19 | 7/13 | |
四国 | 7月12日頃 | 7/17 | 7/19 | |
中国 | 7月17日頃 | 7/19 | 7/13 | |
近畿 | 7月10日頃 | 7/19 | 7/17 | |
東海 | 7月10日頃 | 7/19 | 7/17 | |
関東甲信 | 7月10日頃 | 7/19 | 7/16 | |
北陸 | 7月12日頃 | 7/23 | 7/14 | |
東北南部 | 7月25日頃 | 7/24 | 7/16 | |
東北北部 | 7月25日頃 | 7/28 | 7/16 |
割りきって梅雨を楽しもう
ジメジメした梅雨の時期は、短かいに越したことはありません。ですが、雨が降らないと夏に水不足が発生しますし、作物の育成にも影響がありますよね。
そうなると、秋には米や野菜が凶作となって、懐にも大きな打撃が・・・
梅雨の時期は確かに不快かもしれませんが、作物にとっては必要ですし、自然のサイクルなので、無ければ困ってしまいます。
梅雨の時期に雨が良く降るのは仕方がありません。そういうものだと割りきって、なるべく快適に過ごせるように、気持ちを切り替えていきましょう。
普段の心がけ次第で、梅雨の季節も楽しんで過ごせるようにしたいものですね。
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