母の日と同じように、父の日にも、お花を贈る習慣があるのをご存知でしょうか?
父の日には、「薔薇(バラ)の花」を贈るのが定番となっているんですね。父の日が近づいてくると、生花店では店内にバラを始めとした黄色い花で溢れかえります。
しかしどうして赤ではなく、「黄色いバラ」なのでしょう?黄色い花には、父親に送るふさわしい花言葉でもあるのでしょうか?
そこで、花言葉の意味も含めて、どうして父の日に黄色いバラを贈るのか、またバラ以外にも父の日に向いている花について、紹介していきます。
父の日にバラの花を贈るようになった由来
赤いバラ、白いバラ
父の日が出来たきっかけは、アメリカのソナラ・ドッド(ジョン・ブルース・ドッド夫人)という女性が、男手一つで育ててくれた父への感謝が全ての始まりです。アメリカで母の日が広まり始めた時期に、「母の日があるなら父の日もあるべきだ!」と牧師協会に訴えたのがきっかけでした。
それが1909年のこと。そして翌1910年の6月19日に最初の式典が行われました。
その際に、ドッド夫人が父の墓前に白いバラを添えたのが、父の日にバラを贈るきっかけとなっています。
このことからアメリカでは、
- 父親が健在ならば赤いバラ
- 父親が亡くなられている場合は白いバラ
を贈る風習が生まれました。
カーネーションでも同じ色を贈るので、母の日の影響もあるのでしょうね。
なぜ日本では黄色いバラに?
ところで日本では、赤のバラや白のバラではなく、黄色いバラを贈るのはどうしてでしょうか?
カーネーションの場合は、色で差別するのは良くないという意見もあって「赤」を贈るのが一般的になりました。ですが、父の日の黄色いバラは理由が違ってきます。。
それは「FDC日本ファーザーズ・デイ委員会」によって1982年(昭和57年)に始まった「父の日イエローリボンキャンペーン」からきていると言われています。
”父の日に黄色いリボンをつけた物を贈り、感謝しましょう!”というのが、このキャンペーンの趣旨。黄色には、身を守るための色という言い伝えがイギリスにあり、その習慣を持ち込んだものと言われています。
このイエローリボンキャンペーンの影響もあって、日本では父の日に贈るバラは黄色が主流となっているわけですね。
父の日に贈るバラの花言葉と意味
黄色いバラには、父親を守る意味が込められていますが、花言葉の面から見てみると、父の日のプレゼントとして適しているのでしょうか?またバラ以外の花についても気になりますね。
黄色いバラにはご用心?!
実は黄色いバラは、花言葉から見るとあまり贈り物に適した花ではありません。
良い意味では、
- 友情
- 献身
- あなたを愛します
といった意味があります。
ところが悪い意味になりますと、
- 笑って別れましょう
- 嫉妬
- 薄れゆく愛
という意味があります。
黄色いバラの花言葉は、良い意味と悪い意味が両極端ですよね。
贈る時には少し気をつけたほうが良いかもしれません。
もし黄色いバラを贈るのであれば、「黄金色に近い黄色のバラ」を選ぶと良いでしょう。小ぶりのバラは、否定的な意味合いが強くなってしまうのだそうですよ。
赤・白・オレンジ・紫のバラの花言葉は?
黄色以外のバラでは、花言葉は以下の通りです。
バラの色 | 花言葉 |
---|---|
赤 | 「情熱」「愛情」「美の象徴」「あなたを愛します」 |
白 | 「純朴」「清純」「相思相愛」「心からの尊敬」「約束を守る」 |
オレンジ | 「信頼」「絆」「すこやか」 |
紫 | 「誇り」「気品」「尊敬」 |
この中でしたら、色合いが黄色に近い「オレンジ」が一番ふさわしいのではないでしょうか。
あるいは紫のバラというのも発色が綺麗でおしゃれなお父さんによく似合いますね。
白は無難なのですが、墓前に備えるイメージもあるため人によっては、贈る際に注意が必要です。
黄色で選ぶならひまわりもある
黄色の花にこだわりたいのであれば、黄色い大輪を咲かせるひまわりはいかがですか?
大輪の花が太陽を思わせ、頼れる父親に相応しい花でもありますね。
花言葉の面から見たひまわりは、
- あなただけ見つめる
- 愛慕
- 崇拝
という意味があります。
一方で「偽りの富」という意味もあり、お金を扱う仕事をされている方に贈るには適していません。
お金の事は気にしなくても良いのなら、「鉢植のひまわり」を贈ると、育てる楽しみも出てきますよ。
人気の高い胡蝶蘭(コチョウラン)
公式の場で贈答用に活用される花の代表格に、「胡蝶蘭(コチョウラン)」があります。気品ある花で人気なんですが、育てるのが難しい花の代表格でもあります。
鉢植のコチョウランがひとつあると、家が華やかになるので、リタイアされた父親に適しているとも言えますね。
花言葉からみたコチョウランは、「幸福が飛んでくる」といったもの。黄色いコチョウランもありますので、色にこだわるなら黄色にしてみてはいかがでしょうか。
また白のコチョウランには、「純粋な愛」という意味も加わります。こちらもオススメですね。
父の日には良い花言葉を持つ花を贈ろう!
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お父さんがあまり花に詳しくないのなら、花言葉の意味までは知らない事でしょう。
ですが、周囲に花言葉の意味を知っている方がいると、密かに「黄色いバラはねえ…」などと思われてしまうかも。黄色いバラの花言葉は意外と知られているので、その点は少し気をつけておくにこしたことは無いですね。
せっかく父の日に花を贈るのですから、出来るだけ良い花言葉を持つ花を贈りたいもの。黄色のバラも良いですが、他の色のバラや、黄色のひまわり、黄色の胡蝶蘭など、良い意味を持つお花を贈り、父親の幸せをぜひ願いたいものですね。
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