神田明神の展示物

戸っ子ならば5月になると待ち遠しいのは、神田明神の神田祭ではないでしょうか。

神田祭は、山王祭、深川祭と共に「江戸三大祭」にも数えられ、由緒正しい江戸の祭りの一つですね。

そんな江戸の神田祭について、

  • 神田祭2024年の開催日程
  • 神田祭の見どころ
  • 神田明神の神田祭とは?
  • アクセスと交通規制情報

を順に紹介していきます。

神田祭2024年の日程とスケジュールは?

神田祭(本祭)2024年の日程とスケジュール

神田明神の外観

2024年の神田祭(本祭)の日程とスケジュールは以下の通りとなります。

  • 開催日時:2023年5月12日(金)~14日(日)1年おきの開催の為今年はありません
  • 開催場所:神田明神(東京都千代田区外神田2-16-2)、神田周辺

■2023年(令和5年)の神田祭(本祭)のスケジュールはこんな感じでした。

5月11日(木):鳳輦神輿遷座祭(ほうれんみこしせんざさい)
5月12日(金):氏子町会神輿神霊(みたま)入れ
5月13日(土):神幸祭、附け祭
5月14日(日):神輿宮入
5月16日(火):献茶式/18時:明神薪能・幽玄(ゆうげん)の花
5月17日(水):例大祭

偶数年は本祭、奇数年は陰祭

神田祭の本祭は2年に1度、西暦では奇数年に開催されます。今年2024年は偶数年ですので本祭が開催されません。

ちなみに偶数年開催の年は「陰祭」となり、本祭は行われません。

ただし5月15日「例大祭」は、毎年行われるため、本祭の年も、陰祭の年も祭事として行われます。 また、本祭のある年では、その前の土日に「神幸祭」と「神輿宮入」が行われます

※「例大祭」は毎年開催されますが、この日が日曜日だった場合などは別の日に変更となります。

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神田祭の見どころは?

それでは、神田祭りの見どころを順にご紹介していきます!

鳳輦・神輿遷座祭と神霊入れ

神田祭は、「鳳輦(ほうれん)」と、神輿に神様にお入り頂く「遷座祭(せんざさい)」「神霊入れ(みたまいれ)」から始まります。

そして、

  • 5月11日 19時には「遷座祭」
  • 5月12日 夕刻には「氏子町会神輿神霊入れ」

が行われます。

ちなみに鳳輦とは、神輿の頂点に鳳凰の飾りがあるもので、元は天子が乗る牛車の事を指しました。

神幸祭(しんこうさい)と附け祭(つけまつり)

5月13日 に終日行われる「神幸祭」は、神田祭最大の見所です。平安時代の衣装をまとった神社の方々(約1000人)が、3基の鳳輦・神輿を中心に、神田の氏子108町会を廻ります。

3基の鳳輦・神輿は次の通り。

鳳輦・神輿お乗せしている方祭神
一の宮鳳輦だいこく様大己貴命
おおなむちのみこと
二の宮神輿えびす様少彦名命
すくなひこなのみこと
三の宮鳳輦まさかど様平将門命
たいらのまさかどのみこと

神幸祭の行列のコースや行われる儀式は以下の予定です。

朝8時に神田明神で発輦祭が行われ、行列が出発。そして戻ってくるのが19時頃です。その総距離30kmにもなるというから驚きですね。

場所儀式時間
神田明神御鍵渡しの儀5:00
1神田明神発輦祭8:00
2大手町平将門公の首塚奉幣の儀11:00頃
3日本橋両国旧御仮屋昼御饌13:00頃
4各氏子にて献饌14:00頃
5神田明神着輦祭19:00頃

このうち、大手町の平将門公の首塚日本橋両国旧御仮屋は毎回必ず立ち寄るコースですので、見物するなら押さえたいポイントですね。

神幸祭と同じく5月13日には、15時から「附け祭(つけまつり)」と呼ばれる行列も行われます。

趣向を凝らした出し物や、アニメキャラクラーなども登場し、庶民的でどこかユニーク!かつて江戸時代には一番人気だった行列なんですね。

15時以降は、附け祭と神幸祭の行列が合流しますので、最大で数千人規模の大行列を見ることができますよ。

神輿宮入(みこしみやいり)

5月13日(16時~)、5月14日は、各町内会の持つお神輿が神社を参拝するために集結します。

前日の神幸祭が優雅なら、こちらの神輿宮入は熱気が弾けんばかり。宮入り後は神輿が街へと繰り出し、威勢のよい掛け声が神田中に響き渡る様子は、粋そのものです。

献茶式・明神能・幽玄の花

神幸祭と宮入が「動」の象徴ならば、祭りの後半に行われる献茶式や能の奉納は、「静」の象徴です。

5月14日に行われる能の奉納は「薪能」という夜に行われる能で、炎に照らされる様子は幽玄の世界に誘われます。

同じく、5月14日に行われる献茶式は表千家の家元自らが古式に法ってお茶を建てる儀式で、貴重な光景が見られます。

どちらもチケットが必要で事前予約もすぐ売り切れる為、入手出来なかった場合は当日券を狙いましょう。

例大祭

最終日の5月15日は神田明神の例大祭となります。

盛り上がりの点で神幸祭や神輿宮入に譲りますが、神社での祈願や巫女の奉納舞、神楽などが催されます。にぎやかな祭りも良いですが、伝統的な落ち着いた風情を楽しみたいのなら、ぜひおすすめですよ。

*例大祭は厳かに行われます。

神田明神の神田祭とは?

江戸を見守る神社

末広稲荷神社の看板

神田明神の正式名称は「神田神社」。その歴史は古く、西暦730年(天平2年)に神田明神の元になる神社が創建されたと伝わっています。かの平将門公をお祀りした事もあり、広く関東で崇拝される神社となりました。

現在の場所に移動したのが1616年(元和2年)。この頃から神田明神の名称を名乗るようになりました。この場所に遷座されてから400年を超える非常に歴史のある神社なんですね。

実は祭りの由来がわからない?!

神田明神は、長い歴史と伝統を誇る神社ですが、神田祭の由来については、実ははっきりしたことがわかっていません。今の大祭となったのは江戸時代に入ってからですので、少なくともそれ以前から祭りはありました。

神田祭は、江戸幕府開府以降、代々の徳川家に保護されるようになり発展していきました。お祭りの山車が江戸城内に入り、将軍が見物されたことから「天下祭」の異名もあるんです。

アクセスと交通規制情報について

公共交通機関でのアクセス

JRでは?

JRでのお越しなら、

  • 山の手線・秋葉原駅(電気街口側)で下車して徒歩7分
  • 中央線・総武線・御茶ノ水駅(聖橋口側)で下車して徒歩5分

で神田明神に到着します。

地下鉄では?

地下鉄の場合ですと、東京メトロを利用することになります。

  • 丸ノ内線・御茶ノ水駅(1番口)で下車して徒歩5分
  • 千代田線・新御茶ノ水駅を(B1)で下車して徒歩5分
  • 銀座線・末広町駅より徒歩5分
  • 日比谷線・秋葉原駅より徒歩7分

いずれの駅を利用しても同じ程度歩きますので、自分が利用しやすいルートを使うとよいですね。

交通規制について

本祭のある年(奇数年)では、神幸祭のルートにもよりますが、交通規制が敷かれるので注意が必要です。

特に、秋葉原駅周辺や日本橋の三越前などは、毎回行列が通過する時間帯は交通規制が敷かれます。神幸祭、神輿宮入が行われる日は、神田・秋葉原・日本橋は車両は通れないと考えたほうがいいですね。

尚、陰祭のある年(偶数年)では、神幸祭、神輿宮入が行われないこともあり、交通規制は小規模なものになります。

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伝統と革新の交じる祭

神田明神の正面

い伝統を今に伝える神田祭は、秋葉原が近いためか意外と柔軟なお祭りです。

長い伝統を今に伝え、粋な神輿が街を練り歩く一方で、神社のお守りには「萌えキャラ」が。そのギャップを受け止める柔軟さこそが、東京という街を長く見守ってきた神田明神の魅力なのかもしれませんね。

日によって祭が見せる顔が違うところも神田祭の魅力の一つです。できれば全ての日を見て「神田祭」を堪能したいですね。

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