くらやみ祭り1

GWの予定はもう決まりましたでしょうか?

もしまだでしたら、東京府中の大國魂神社(おおくにたまじんじゃ)で行われる「くらやみ祭り」を見に行きませんか?

テーマパークもびっくりの儀式で見どころも多く、夜遅くまで楽しめるお祭りなんですよ。

そんな府中のくらやみ祭りについて、

  • くらやみ祭り2024年の開催日程
  • くらやみ祭りの見どころ
  • くらやみ祭りの由来
  • アクセス・交通規制情報

を順にご紹介します。

くらやみ祭りの開催日程や開催場所は?

府中くらやみ祭りは、毎年GW期間中である4月30日から5月6日まで、大國魂神社周辺で開催されます。

2024年(令和6年)の開催も次の通りになります。

  • 開催日程:2024年4月30日~5月6日
  • 開催場所:大國魂神社(東京都府中市宮町3丁目1)、府中市内

この中で屋台の出店も出てにぎやかになるのは、5月3日から5日にかけて。行事もこの時に集中しますね。

例年のスケジュールは次の予定になります。

日にち時間祭り内容
4月30日9:30出発-16:00帰社品川海上禊祓式
5月1日9:30祈晴祭
5月2日19:30~20:00御鏡磨式
5月3日18:00~20:00山車の競演
20:00競馬式(こまくらべ)
5月4日9:00御綱祭
12:30~14:00萬燈大会
12:00子供神輿渡御
17:00~18:00太鼓の響宴
18:00~21:00山車の巡行
5月5日10:00例祭
13:30道清め
14:00宮乃咩神社奉幣
14:30太鼓送り込み
15:30御饌催促の儀
動座祭
17:20頃威儀物授与
御霊遷の儀
18:00神輿渡御(おいで)
20:30坪之宮奉幣
22:10野口仮屋の儀
22:30やぶさめの儀
5月6日04:00~08:00頃神輿還御
09:00鎮座祭
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くらやみ祭りの見どころをご紹介!

品川海上禊祓式

4月30日は、神職一行が東京・品川の海上で体を清める「品川海上禊祓式」。清めの汐水(しおみず)を神社に持ち帰ることから「汐汲み・汐盛り・お浜降り」とも呼ばれています。

品川に行く用事があるのなら、見られるかも知れませんね。それ以外の行事は府中の大國魂神社周辺で行われます。

祈晴祭、御鏡磨式

5月1日9時30分には、雨がふらないことを願う「祈晴祭」が行われます。

5月2日19時30分からは、8枚の鏡を塩で清める「御鏡磨式」が行われます。

派手さはありませんが、神事が見られる貴重な機会ですので、こちらもおすすめですよ。

5月3日からは本格的なくらやみ祭りが始まり、見どころ満載の行事が続きます。

3日の競馬式(こまくらべ)

5月3日最大の見どころは、例年午後8時ごろから行われる「競馬式(こまくらべ)」

烏帽子(えぼし)・直垂(ひたたれ)をまとった騎手を乗せた白馬が6頭、街中を150mほど走り抜けます。これを3往復するのですが、その姿は1000年の歴史を感じさせます。

ちなみに、馬の状態を見る儀式のため、早さや優劣を競うものではないそうですね。

4日の太鼓の競演と山車行列

5月4日の見どころは、17時から18時にかけて行われる、日本一の大太鼓の打ち鳴らし。日本最大級の大太鼓が神社の大鳥居前に勢揃いし、打ち鳴らされる様は豪快の一言です。

また18時以降から21時ごろまでは20基もの山車がお囃子を鳴らしながら旧甲州街道を練り歩きます。その様子はテーマパークも顔負けの、華やかさと賑やかさですよ。

5日の神輿渡御(おいで)

5月5日は朝から様々な儀式が目白押し。一部は一般非公開なものもありますが、多くは見学が可能です。

クライマックスは、18時からの神輿渡御(おいで)からはじまる一連の行事。花火の合図で、8基の神輿を担いだ男衆がぶつかり合う「神輿渡御」は、大太鼓の音も大迫力!

「坪宮奉幣」「野口仮屋の儀」を経て、締めは22時30分頃の「やぶさめの儀」となります。

くらやみの中、馬上から弓矢を引き、的に当てる「流鏑馬(やぶさめ)」はクライマックスだけに見逃せません!有名な鶴岡八幡宮のものと比べるのも面白いですよ。

6日の神輿還御(おかえり)

5月6日はくらやみ祭の最後の行事である「神輿還御」。前日の夜に御旅所へ入った神輿8基が朝4時から順に出発し、府中の町中を練り歩いた後、7時30分頃から8時頃には大國魂神社に帰ってきます。

朝の清々しい空気の中で見る「神輿」も素敵です。

屋台もたくさん!

もちろん、屋台も忘れてはいけません!大國魂神社の周辺では沢山の屋台が出店しています。

特にくらやみ祭りのメインである、3日、4日、5日は、300店とも、500店とも言われる数の屋台が出ていて大変にぎわいます。

屋台の食べ物

焼きそば、フランクフルト、唐揚げ、チョコバナナなどの定番の食べ物以外にも、チキンステーキ、鮎の塩焼き、牛タン串、トルコアイス、エスニック料理など…お祭りを存分に楽しめますね。

東京府中の「くらやみ祭り」の由来

武蔵野を1000年も見守る神社

府中のくらやみ祭は、東京都府中市にある「大國魂神社(おおくにたまじんじゃ)」で行われるお祭りです。

くらやみ祭り2

大國魂神社の歴史を紐解くと、神話の時代までさかのぼるほどの伝統があります。大化の改新の645年にも古い記録が残っており、その歴史は1000年以上!府中一体を「武蔵野」とも言いますが、神社の守り神である「大國魂大神」が守護しているのだそうですよ。

大國魂大神(おおくにたまのおおかみ)は、因幡の白兎の逸話で知られる「大国主(オオクニヌシ)」の別名。この神様を祀るお祭りが、くらやみ祭りなのです。

来客数は70万人にも!

「くらやみ祭り」は夜に神事が行われる際に、周辺の明かりが消されたことが名前の由来です。

とても長い伝統のあるお祭りですが、現在においても、夜に行われる様々な神事を見るために、毎年70万人ほどの観客が訪れる大きなお祭りになっています。

アクセスと交通規制について

くらやみ祭りは期間中70万人もの来客が見込まれる、盛大なお祭りです。東京郊外とはいえ大渋滞が予想されるため、公共交通機関を利用する事を強くお勧めします。

電車でのアクセス

一番のおすすめは電車の利用です。

新宿方面からでしたら、京王線に乗り府中駅(南口)で下車すると徒歩5分で到着します。

埼玉方面でしたら、JR武蔵野線、横浜方面でしたらJR南武線が便利です。いずれもJR府中本町駅で下車すると、徒歩5分で到着します。

くらやみ祭り期間の交通規制

府中周辺の交通規制は、5月3日から6日までの間、細かく敷かれます。特に3日から5日までは、午後からは旧甲州街道は通れないものと思った方がよいでしょう。

その代わり甲州街道は通行が可能ですが、当然ながら迂回する車で非常に混雑します。特に5日はその範囲は更に広がり、京王線で囲まれた内側はほぼ通行禁止になります。

6日は朝3時45分頃から7時30分頃まで通行出来ない場所が出てきます。夜明け前に移動される方は気をつけて下さい。

これ以外にも毎年祭り直前になってから交通規制が新たに決まる事もあります。この時期の府中は車で通り抜けるのは中々難しいかもしれません。車で来られる方はご注意下さいね。

なお、くらやみ祭り向けの専用駐車場や臨時駐車場はありません。近くの有料駐車場に停めることになりますが、交通規制で混雑もありますので、できればパーク&ライドされるのが良いですね。

参考リンク:2019年(令和元年)くらやみ祭りの交通規制図

この目でしっかり見届けて

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「くらやみ祭り」の名の通り、多くの行事は夜に開催されます

現在は明かりもともされ、明るい中で行事が行われるので見づらい事もなく、暗闇からくる不安も感じません。

最近ではデジカメやスマホのカメラで、撮影しながら楽しむ人も多いので、明るいのは助かりますね。とは言え、カメラの撮影も良いですが、こういった行事はしっかり自分の目で見届けることも大切です。

昔の人と同じ光景を、自分の目でしっかり見届ける醍醐味を、ぜひ薄暗闇のなかで体験してくださいね。