あなたはクリスマスのごちそうには何を食べますか?
チキン、それもフライドチキンを食べるという家庭が多いのではないでしょうか。
でも、日本と違って、欧米のクリスマスと言えば七面鳥です。テレビや映画でも、クリスマスには七面鳥の丸焼きを食べていますよね。
でも、どうして七面鳥なのでしょうか?
世界的にクリスマスに七面鳥を食べる由来や、日本ではあまり食べられない理由、そしておすすめの七面鳥レシピを紹介したいと思います。
クリスマスには七面鳥の由来

『欧米ではクリスマスには七面鳥を食べる』と思っている人は多いと思います。
確かに七面鳥を食べる習慣が根付いていますが、これは宗教的な理由ではありません。元々欧米では、クリスマスには七面鳥ではなくて、ガチョウを食べていました。
何故ガチョウだったのか?
- 牛はミルクをくれるので、生きている方が便利。
- 雄の鶏の肉は固く、メスの鶏は卵を産むので生かしていた方が便利。
- ハムや豚肉は日常的に食べているので、特別な食事には向かない。
だから、ガチョウが特別なクリスマスの食事に選ばれていたのです。
でも、たくさんの人が集まるクリスマス。もっと大きくて、手軽にみんなの胃袋を満腹にしてくれる鳥を探していました。
そこで、七面鳥はガチョウより飼育しやすい。そして鶏より安く、何よりとっても大きい。こうして、七面鳥が特別な食事・クリスマスに食べられるようになったのです。
クリスマスの有名な小説に『クリスマスキャロル』がありますよね。
クリスマスキャロルに出てくるスクルージは、簿記のクラチットに御馳走を贈ります。スクルージが贈った御馳走は何と、七面鳥でした。
このクリスマスキャロルの小説が、クリスマスには七面鳥というイメージを定着させたと言う説もあるんですね。
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裕福な家庭で七面鳥を食べられていなかった?

実は、20世紀のアメリカでは、裕福な家庭で七面鳥を食べる事は避けられていました。
これは、貧しくてクリスマスを祝えない労働階級者や移民達が、チャリティーから七面鳥を施してもらっていたので、『七面鳥=貧しい』というイメージがあったからです。
今ではそんなことは想像できませんが、代わりに裕福な家庭では牛肉を食べていたと言われています。
欧米でクリスマスには必ず七面鳥と言う訳ではありません。国によって、クリスマスディナーのメニューは様々なんですね。
- ハムを食べる家もあれば、
- ローストビーフを食べる家、
- ガチョウを食べている国もあれば、
- アヒルを食べる国
もあります。
クリスマスには『ちょっと特別』な物を食べるというのは、世界共通かもしれませんね。
どうして日本では七面鳥を食べないの?
あなたはクリスマスに七面鳥を食べたことはありますか?日本では、七面鳥よりフライドチキンを食べる事の方が多いのはなぜでしょうか。
これにはいくつか理由があります。
その1.入手困難
1960年代の日本。欧米でクリスマスに七面鳥が食べられている事は知られていました。日本でも七面鳥を食べていた家庭があったかもしれません。
でも日本で七面鳥を購入する事はとても困難でした。七面鳥は日本に生息していないからです。
今でも七面鳥の飼育はあまりされていません。
その2.大きなオーブンが普及していない
七面鳥は基本的に丸焼きしたものを、ディナーテーブルで切り分けます。
いざ七面鳥を入手出来たとしても、丸ごと押し込めるような大きなオーブンは普及していませんでした。
その3.KFC (ケンタッキーフライドチキン)
1970年代の日本。日本でクリスマスを過ごす外国人にとって、七面鳥のないディナーは寂しかったのでしょう。
ある外国人の一人が、KFCを訪れて『七面鳥の代わりにチキンのディナーにしよう!』と言ったとか。
これをヒントにKFCは、『クリスマスはケンタッキー』とマーケティングを開始。クリスマスにはフライドチキンという習慣が始まったと言われています。
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お勧めの七面鳥レシピ
七面鳥を売っているスーパーを見つけるのは、なかなか大変ですよね。
見つけたとしても七面鳥を丸ごと入るようなオーブンが必要ですし、丸焼きした後は解体して切り分けないといけない…
七面鳥の丸焼きを作るのは、条件が揃っていないと難しいですよね。ということで、七面鳥のひき肉のレシピの紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

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- 刻んだショウガ・・・・小さじ1
- 七面鳥のひき肉・・・・570g
- 刻んだネギ・万能ネギ・2/3カップ
- ブラウンシュガー・・・大さじ1
- 刻んだコリアンダー・・大さじ2
- 刻んだミント・・・・・大さじ2
- ライムの絞り汁・・・・大さじ2
- ナンプラー・・・・・・大さじ1 1/2
- オリーブオイル・・・・小さじ2
- ごま油・・・・・・・・小さじ1
- 刻んだハラペーニョ・・1個
- 刻んだピーナッツ・・・30g
- 中火でフライパンを暖める
- 刻んだショウガとひき肉を入れておよそ炒める
- ひき肉に火が通ったら、出た汁を捨てる
- 大きなボウルに移す
- 残りの材料とよく混ぜて完成!
作り方はとっても簡単です。レタスにのせて食べても美味しいですよ。
ローストターキーの作り方としては、こちらの動画でも簡単ですが紹介されています。全く始めての方であれば、イメージをつかむには参考になりますね。
□ローストターキーを作ろう!
ちょっと特別な食材を!
他の国では七面鳥を食べているのに、どうして日本ではチキン?そう思っていた人も多いと思います。理由は様々な説がありますが、もしかしてケンタッキーフライドチキンが原因?という話もあって本当驚きますね。
でも日本にかぎらず、七面鳥以外をクリスマスディナーに食べる国はたくさんあります。
今年のクリスマスは奮発して七面鳥を用意するのも良いですし、あるいは七面鳥にかぎらず『ちょっと特別』な食材を選んで、オリジナルのクリスマスディナーを楽しんでみるのも素敵ですね。
近くのスーパーに売ってない!という方はネットショップを利用するのも良いかもしれません。
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今年もクリスマスを存分に楽しみましょうっ!
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