
最近では日本でも海外のイベントを取り入れ、楽しむようになって来ました。その中でも、特にここ数年、日本でも少しずつですが定着しつつあるのが、「イースター」です。
雑貨店で、カラフルに彩られた卵やうさぎが飾られているのを、見たことはありませんか?あれらはイースターに用いる道具なんです。
名前だけは知ってるけれどイースターって何? という方も多いでしょう。
そんなイースターの由来やお祝いする意味、2024年にイースターがお祝いされる日についてまとめてみました。
イースター(復活祭)とは何をする日なのか
日本でのイースターは一種のイベントですが、本来のイースターは、キリスト教におけるもっとも重要な祭日です。
日本語に訳すと「復活祭」となりますが、これはキリストの復活をお祝いするお祭りだからです。

ごちそうを食べたり卵を使って遊ぶ日
キリスト教徒の方はイースターの日に、クリスマスと同じように、家族でごちそうを食べてお祝います。
ごちそうと共に、卵を使った料理や、ゆで卵が振舞われるのもイースターならでは。
というのも、キリスト教において卵は生命の誕生を意味するもので、重要なものだと教られているからです。
卵を使った遊びを行うのも、イースターの特徴です。
例えば、
- 家や庭に隠した卵を探し当てる、「エッグハント」。
- スプーンに乗せた卵を割らずに、誰が一番早く運べるかを競う「エッグレース」。
- 卵を割らないように転がして遊ぶ「エッグロール」。
これらは全て、綺麗に色付けされた「イースターエッグ」が使われています。
関連記事:簡単手作り♪可愛いイースターエッグの作り方を一緒ご紹介!
うさぎと卵はイースターの象徴!
イースターにおいてうさぎは、沢山子供を生むことから、豊かな生命の象徴とされています。
また、イースターエッグを生んだのはうさぎである、という伝承も伝わっています。そのためイースターエッグと共に、うさぎをかたどったチョコレートなども飾られます。
飾られたうさぎや卵は、お祝いで集まった家族や友人でプレゼントとして交換します。
飾られている卵も、チョコレートで出来た卵であることが多く子供たちに大人気。卵型のチョコレートは、中にちょっとしたプレゼントを入れて渡すことも。
指輪をいれて、恋人にプロポーズ、なんて事もよくあるそうですよ。
イースターの由来とは

予言された奇跡の復活
キリストの生涯は、弟子の一人に裏切られ、十字架にかけられて処刑されてしまいます。
ですがキリストは復活すると予言があり、3日目に復活したことで、予言を現実のものとしました。
キリストが生涯起こした、数々の奇跡の中で最大のものがこの復活と言われています。
そのためキリスト教では、キリストが復活した日を、最も重要な祭日として扱っているのです。
■【NYギリシャ街のイースター祭】ギリシャ正教の復活祭
※2:40教会の前に集う様子は賑やかながら神聖な雰囲気がありますね。花火も美しいです!
キリストの復活とともに、冬から春へと変わる季節をお祝いする祭日。それが、イースター(復活祭)なのです。
イースターの名は春の女神から
キリスト教は、各地に広まる過程で、その土地に伝わる風習などを取り込んでいったところもあります。
イースターの名称も、実は他の地域の伝承を取り込んだ名残りなのです。
アングロサクソン(今のデンマークやドイツ周辺)に伝わる、春の女神の名前がその由来。
春をお祝いするお祭りを象徴する女神と、キリストの復活祭が融合し、現在に伝わる「イースター」となりました。
イースター2024年はいつ?日程の決め方は?
2024年のイースターは?
2024年のイースターは、3月31日です。
イースターはクリスマスと違い、毎年日付が変わります。その年によって、最大1ヶ月ほどの「ずれ」が生まれるんですね。
その年のイースターの日付は、「春分の日の後の最初の満月から数えて最初の日曜日」と定められています。
2024年は3月20日が春分の日ですので、この日から一番近い満月の日を探します。
この算出方法は一見面倒に見えますが、春分の日のあとの、最初の満月がわかれば簡単ですね。
ちなみに2022年のイースターは4月17日でした。2023年は4月9日で、2024年は3月31日で、毎年かなり日にちが違いますね。

西暦以外を採用してる場合もある
これまでお伝えしているイースターの日というのは、カトリックやプロテスタントなどの「西方教会」での話。ギリシャ正教などの「東方教会」の場合は、算出方法は同じですが、基準となる暦が別のものになります。
私達が一般的に使っている暦は西暦と呼ばれ、別名グレゴリオ暦とも言います。西方教会で祝日を計算するときに採用しているのが、このグレゴリオ暦なのです。
一方、ほとんどの東方教会では、ユリウス暦という暦を採用しています。
どんな暦なのかは省略しますが、基本的にはグレゴリオ暦とユリウス暦のイースターの日は日付が違うのだと考えて下さい。
2024年度のユリウス暦(東方教会)でみた場合のイースターは5月5日
グレゴリオ暦でのイースターとは1か月の違いになりますね。3月31日に友達と集まれない時は、ユリウス暦を採用して、5月5日に集まるのも面白いですよ。
ちなみにイースターの日は、年によってグレゴリオ暦(西方教会)・ユリウス暦(東方教会)とも同じ日になることもあります。
最近では、2017年が4月16日で同じ日になりました。次にグレゴリオ暦とユリウス暦のイースターが同じ日になるのは2025年4月20日。少し先になりますね。
関連記事:イースター休暇とはいつ?グッドフライデーやイースターマンデーとは?
来年以降のイースターの日付は?
イースターは広い範囲で毎年ごとの日付が変わります。わかりやすいように過去から未来にかけて、西方教会・東方教会のイースターの日付を一覧にしておきましたので、参考にしてみて下さいね。
2014年4月20日
年度 | イースターの日付 | |
---|---|---|
グレゴリオ暦 (西方教会) | ユリウス暦 (東方教会) | |
2015年 | 4月5日 | 4月12日 |
2016年 | 3月27日 | 5月1日 |
2017年 | 4月16日 | |
2018年 | 4月1日 | 4月8日 |
2019年 | 4月21日 | 4月28日 |
2020年 | 4月12日 | 4月19日 |
2021年 | 4月4日 | 5月2日 |
2022年 | 4月17日 | 4月24日 |
2023年 | 4月9日 | 4月16日 |
2024年 | 3月31日 | 5月5日 |
2025年 | 4月20日 | |
2026年 | 4月5日 | 4月12日 |
2027年 | 3月28日 | 5月2日 |
イースターで春をお祝いしよう

イースターは、イベントとしても知名度が上がってきていて、少しづつ日本でも定着しつつあります。ディズニー・イースターも毎年人気ですね。
でもイースターは本来はキリスト教の祭日。イースターのお祝いに参加する場合も、祭りの意味を知って、あまりハメを外しすぎないようにしましょう。
と言っても難しく考えることはありません。春が来たことをみんなで楽しくお祝いすれば大丈夫ですよ。
3月下旬~4月にかけては、場所によっては桜も見頃を迎えています。日本の春の象徴である桜とともに、イースターのお祭りで春を楽しみたいですね。
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