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クリスマスやお祭りといったビッグイベントの時、
一緒に過ごす相手がいないと、
ちょっとさびしいものですね。

この「さびしい」という言葉、
漢字では『寂しい』『淋しい』と書きますよね。

この2つの言葉、どっちを使ったら良いのか、
迷ってしまうことはありませんでしょうか?

また状況によって、
使う漢字を選ぶ必要があるかもしれません。

ということで、今日は『寂しい』と『淋しい』の違い、
そして言葉の使い分けについてのご紹介します。

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『寂しい』と『淋しい』の違いとは?

二つの書き方がある『さびしい』
違う意味を持っているなら、しっかり覚えたいですよね。

まずは、この二つの言葉に違いがあるのかどうか、
ご紹介したいと思います。

【語源由来辞典】には、

漢字「寂」のうち、
「叔」は、細く小さい意味があり、
「寂」は「家」+「叔」で、
家の中の人声が細く小さくなった様を表す。

「淋」のうち、
「林」は、木立が続くところから、絶え間なく続くという意味があり、
「淋」は「水」+「林」で、絶え間なく汁がしたたることを表す。

「寂」の漢字には「さびしい」の意味があるが、
「淋」の漢字には本来「さびしい」といった意味はない。

とあります。

【大辞林】には、

さびしい【寂しい・淋しい】

1.あるはずのもの,あってほしいものが欠けていて,
満たされない気持ちだ。物足りない。さみしい。

「彼の顔が見えないのはさびしい」
「タバコをやめると口がさびしい」
「ふところがさびしい」

2.人恋しく物悲しい。孤独で心細い。さみしい。
「独り暮らしはさびしい」
「知らない土地でさびしい生活を送る」

3.人けがなくひっそりしている。
心細いほど静かだ。さみしい。
「さびしい夜道」 「山奥のさびしい村」

とあります。

どちらの漢字を使っても、意味は同じだということですね。

ちなみに常用漢字として使われるのは、
『寂しい』の方。
読みは『さびしい』です。

なので、公用文書、新聞や教科書には
『寂しい』が使われています。

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『寂しい』と『淋しい』の使い分けは?

「寂しい」と「淋しい」、
実ははっきりとした使い分けはされていません。

どちらを使っても同じ意味になると
辞典に載っていることからも分かりますね。

調べた傾向としては、次のような使い分けがされています。

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『寂しい』は、
 ◎客観的なさびしいさ
 ◎物静かな様子、心細い様子
 ◎景色が荒れている様子

を表現する時に使われています。

『淋しい』は、
 ◎主観的なさみしさ
 ◎悲しい
 ◎泣けてくるような自分の気持ち

を表現する時に使われています。

例えば、廃墟となった遊園地に一人で行った時。

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荒れてしまった遊園地を形容するなら、
『寂しい』

一人ぼっちで探検しているうちに人恋しくなった心情を形容するなら、
『淋しい』

こんな風に使い分けている人が多いです。

でも、どちらの漢字も同じ意味ということであれば、
全て『寂しい』を使っても実はOKだと言えますね。

ということで、これが正しい!という決まりはありません。

漢字の使い分けは人それぞれ・・

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『寂しい』と『淋しい』

違う漢字ですが、同じ意味。
日本語は、ややこしいですね。

ちなみに、私は『淋しい』と書いたことはありません。

客観的なさびしさに「寂しい」を、
そして心情を表す時には「さみしい」と平仮名を使います。

「さみしい」という濁りのない響きが、
心のさみしさを表現してくれる気がするからです。

あなたなら、どんな使い分けをしますか?