仕事で使った経費は、
後で精算するために必ず「領収書」を貰いますよね。
「上様で」なんて言うのを聞いたことがあるかも知れませんね。
でも、「上様」って何でしょう?
どうして「上様」って言うんでしょうか?
領収書に「上様」と書くようになった由来、
領収書の宛名に上様と書くのは良いのか、領収書の書き方の注意点など
領収書にまつわることについてまとめてみました。
上様の意味、領収書に書くようになった由来
「領収書でよく見る「上様」と、時代劇でよく言う「上様」とは
意味はちがいますか?」
Yahoo知恵袋より
私自身では、領収書の上様と、
時代劇の「上様」を結び付けて考えたことはなかったので驚きました。
でも、言われてみれば確かにどちらも「上様」ですよね。
ふたつの「上様」は同じ意味なのでしょうか?
領収書に上様と書くようになった理由
領収書に上様と書くようになった理由については、次の2つの説があります。
・貴人への尊称の「上様(うえさま)」から変化した
・本来は「上得意(じょうとくい)」「上客(じょうきゃく)」の略
この場合、読み方は「じょうさま」が正しいとされます
時代劇の「上様」は主に将軍様のことですが、
「尊称」と言う意味では同じですね。
「上得意」の略だとすれば、
時代劇の上様とは違うと言うことになります。
「上」を使い始めたのは織田信長で、
天下人となって、上様(うえさま)と呼ばれるのを望んだとも言われています。
領収書の宛名に上様と書くのは良いのか?
「上様領収書」との言葉があるように、
領収書に「上様」と書くことは慣例化しています。
しかし、領収書の宛名が「上様」では、
誰に対して支払われたのか特定することができません。
領収書を貰うときには、「上様」ではなく、
必ず正式な会社名を記入してもらうようにしましょう。
ただし、少額の領収書であれば、
「消費税法第30条及び施行令49条」より、
宛名の記載がなくてもよいことになっています。
ですので、慣習的に上様でも効力があるとされます。
ただその場合でも、会社の経理的にはNGとなることもあるので、
領収書は少額であっても「上様」で貰うのは避けた方が無難ですね。
領収書の書き方で気をつけることは?
領収書とは、商品を購入したりサービスを受けたりしたときに
「お金を支払った」ことを証明するためのものです。
領収書の役割
領収書には、支払い側にとって次の役割があります。
・商品やサービスの代金を「支払った」ことを証明する
・支払った代金を再度請求されることを防ぐ
領収書に必要な項目
領収書には
・宛名
・日付
・金額
・領収者(発行者)
の4つが記載されていることが必要です。
日付は、領収書発行の日付で「必須」項目です。
宛名は、会社名の場合「正式名称」の記載が必要。
「まえかぶ」「あとかぶ」も間違えないように、
(株)などの略表記も避けるべきです。
慣例として認められることがあるとは言え、
金額の多少にかかわらず、「上様」も使わない方が間違いないですね。
領収者(発行者)のところには、
住所・氏名を記入し認印を押して完成です。
領収書の金額を書くときの注意点
領収書の金額は、「後から加工されない」ように書く必要があります。
次のように、「金」「¥」と金額は続けて書き、
最後に「※」「也」「-」を隙間なく記入します。
¥○○○,○○○※
金○○○,○○○也
¥○○○,○○○-
桁数を増やされたりしないために、3桁ごとに「,」の区切りを入れることも大切です。
但し書きにも注意
領収書には「但○○代として」と但し書きの欄が設けられています。
一般的に「品代として」などとされがちですが、「書籍代」など
内容を具体的に明記するようにしましょう。
社会人として領収書について知っておこう
社会人になるまでは、領収書を貰う機会も少なく、
領収書については割と無頓着かもしれませんね。
私自身、領収書に使う「上様」と言う言葉は、
社会人になってから知ったように思います。
社会人になると、取引や経費の精算など、
仕事をする上で欠かせないものになる領収書。
社会人として、領収書のことについて知っておくことはとても大切ですね。
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