節分と言えば、何といっても「恵方巻き」が人気ですよね。毎年、節分になると恵方巻きを食べるという方が多いのではないでしょうか。
恵方巻きを食べる時には恵方を向いて食べると良いと言われますが、そもそも「恵方」ってなんでしょう?また、2022年の恵方の方角も気になるところです。
そんな「恵方」について、
- 2022年(令和4年)の恵方の方角
- 恵方の意味
- 恵方巻きの方角の決め方
- 恵方の調べ方
といった内容で紹介します!
2022年の恵方巻きの方角は?
まずは、2022年度(令和4年)の恵方の方角をお伝えすると、次の方角になります。
2022年(令和4年)の恵方は、「北北西やや北(右)」
では、そもそも恵方の意味は何なのか?また恵方の方角の決め方、そして調べ方について引き続き紹介していきますね。
恵方の意味とは?
そもそも「恵方」とは何か?ですが、恵方はその年のいい方角と言うことです。
古くは、お正月の歳神さまが来臨する方向の意味でしたが、現在の「恵方」は、陰陽道で言う福の神「歳徳神(としとくじん)」がおられる方角を指します。
「恵方」は明の方(あきのかた)とも言われ、その方角に向かってことを行えば、「万事に吉」とされます。
歳徳神(としとくじん)とは
歳徳神(としとくじん、とんどさん)は、陰陽道で、その年の福徳を司る神様です。
歳徳神(としとくじん)の由来については諸説ありますが、とても美しい姫神で、何事にも神秘的な作用をおよぼすと言われています。
歳徳神のおらえる方位を選んでことを行えば、「すべて吉」と言われています。また「恵方」は、たたり神の巡って来ないもっともよい方向とされています。
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恵方巻きの方角の決め方
恵方巻を食べるときには、「恵方」を向いて食べますよね。
前述したように「恵方」というのは、歳徳神のおられる方位ですが、この方位(恵方)は、その年の「十干(じっかん)」によって決まっているんです。
十干(じっかん)とは
「十干」は、甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸の10種類。陰陽五行説で言う「木・火・土・金・水」の五行と、「陰・陽」の「兄(え)・弟(と)」を対応させたものです。
「火」→ 丙(ひのえ)/丁(ひのと)
「土」→ 戊(つちのえ)/己(つちのと)
「金」→ 庚(かのえ)/辛(かのと)
「水」→ 壬(みずのえ)/癸(みずのと)
十干と恵方
「恵方」は、その年の「十干」によって、次の表のように決まります。
西暦下一桁/十干 | 方角 | 恵方 | |
---|---|---|---|
4 | 甲(きのえ)の年 | 甲の方角 (寅と卯の間) | 東北東やや東(右) |
9 | 己(つちのと)の年 | ||
0 | 庚(かのえ)の年 | 庚の方角 (申と酉の間) | 西南西やや西(右) |
5 | 乙(きのと)の年 | ||
1 | 辛(かのと)の年 | 丙の方角 (巳と午の間) | 南南東やや南(右) |
3 | 癸(みずのと)の年 | ||
6 | 丙(ひのえ)の年 | ||
8 | 戊(つちのえ)の年 | ||
2 | 壬(みずのえ)の年 | 壬の方角 (亥と子の間) | 北北西やや北(右) |
7 | 丁(ひのと)の年 |
十干は10年で一回りすることになりますので、その年の西暦の下一桁の数字と、「十干」とは一致します。
先の表から、2022年度(令和4年)を確認してみると、西暦2022年の最後の下一桁は「2」。そこから十干は「壬(みずのえ)」というのがわかりますね。
従って、2022年(令和4年)の恵方は、「北北西やや北(右)」となるわけです。このように、西暦の年度の下一桁から、その年の恵方がわかるんですね。
参考までに、2021年をはさんだ直近10年分について、「恵方」をご紹介しておきます。
年度 | 十干 | 【恵方】 | 節分の日 |
---|---|---|---|
2016年 | 丙(ひのえ) | 南南東やや南(右) | 2月3日 |
2017年 | 丁(ひのと) | 北北西やや北(右) | 2月3日 |
2018年 | 戊(つちのえ) | 南南東やや南(右) | 2月3日 |
2019年 | 己(つちのと) | 東北東やや東(右) | 2月3日 |
2020年 | 庚(かのえ) | 西南西やや西(右) | 2月3日 |
2021年 | 辛(かのと) | 南南東やや南(右) | 2月2日 |
2022年 | 壬(みずのえ) | 北北西やや北(右) | 2月3日 |
2023年 | 癸(みずのと) | 南南東やや南(右) | 2月3日 |
2024年 | 甲(きのえ) | 東北東やや東(右) | 2月3日 |
2025年 | 乙(きのと) | 西南西やや西(右) | 2月2日 |
今年の恵方の方角の調べ方
「北北西やや北」と言われても、実のところどっちなのかよくわかりませんよね。
そんなとき、「恵方」がわかるサイトやアプリがありますよ。
PCのサイトで
senrioka-info.net
住所を入力すると、地図が表示され、方位がわかります。
ちょっと便利帳
こちらは、ズバリ「恵方」がわかるサイト。
西暦と住所を入力すればその年の「恵方」がわかります。
スマホのアプリも
恵方を確認したい場合、PCのサイトよりもスマホやiPhoneのアプリの方が便利かもしれませんね。
そんな場合は、
- 恵方マピオン
- 恵方コンパス!
- 恵方巻きコンパス
…のそれぞれのアプリが有名ですし、使いやすいです。
「恵方」のキーワードで検索すると出てきますので、ぜひ使ってみてください。
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恵方巻きと方位・方角について
昔は、「方位・方角」と言うのは、物事を決める際にとても大きな要素でした。
悪い方角に行かなければならないときには、方違え(かたたがえ)と言って、いったん別の方角に出かけるなどということも行われていました。今でも、占いなどに興味がある方は、「方位・方角」に詳しいかも知れませんね。
私自身は、方向音痴で「地図が読めない」ので、方角を言われても、まったくわからず困ってしまいます。でも、今は便利なサイトやアプリがあるので助かりますね。
方位や方角については、必要以上に気にするのはどうかと思いますが、「恵方」のような「いいこと」については素直にそれに従うのもいい気がしています。
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