先の新芽の出ない時期に、野山の枯草を焼くことを、「山焼き」「野焼き」と言います。もともとは、病害虫を駆除し、灰を肥料にするのが目的でしたが、最近では、町おこしのイベントとして行われることも多いですね。

その山焼きの中でも、特に有名なのが、奈良 若草山の山焼き。

古都奈良にふさわしく、歴史といわれのある伝統行事です。冬には珍しい花火の打ち上げもあるため、非常に人気があるんですね。

そんな若草山 山焼きの見どころ、おすすめスポット、2017年の日程などについてまとめてみました。

スポンサーリンク

若草山の山焼きとは?

若草山の山焼きとは、若草山に火をつけ「山全体を燃やす」行事で、古都奈良に早春を告げる一大イベントとなっています。

山焼きと言えば「農業目的」だと思われがちですが、若草山の山焼きは、山頂にある前方後円墳の霊魂を鎮めるための「神事」です。

wakakusayamayaki1

若草山 山焼きの由来

若草山焼きの由来については、従来、若草山をめぐる東大寺・興福寺の争いを「焼き払って」和解したことが始まりと言われてきました。

しかし、近年では否定されることも多く、その他にも次のような説があります。

  • もともと近くの農民による野焼きの習慣があった
  • 山焼きをしないと翌年に不祥事が起こると考えられていた

現在は、春日神社・興福寺・東大寺により、「鶯塚古墳の霊魂を鎮める祭礼」とされ、観光行事として、また、火災予防の役割も果たしています。

若草山の山焼きの日程とスケジュール

2018年の日程は

若草山の山焼きは、例年1月の第4土曜日に行われます。2018年の日程や点火時間は次の予定です。

日程:2018年1月27日(土) *予定
花火:18時15分 開始
山焼き点火:18時30分 開始

雨天の場合は翌1月28日(日)に延期される予定です。

【若草山】

スケジュールは

2018年の若草山の山焼きについての主なスケジュールは次の通りです。

■プレイベント(12時30分〜19時) 
若草山のふもとにある山麓特設ステージにて、

  • 音楽奉納
  • あったか汁もん市
  • 消防団出発式典
  • 鹿せんべい飛ばし大会

といったイベントが昼過ぎから夜までの間、行われますよ。

■春日の大とんど(13時〜18時) 
※受付は18時まで

通常、1月15日に行われる「どんど焼き」ですが、山焼きに合わせ、春日神社の「大とんど」(かすがのおおとんど)が行われ、無病息災、五穀豊穣を祈願します。

■御神火奉戴祭(16時45分~)

「春日の大とんど」による”御神火”を受け賜ります。

■聖火行列(17時05分~)

山焼きの火は、春日大社から若草山まで聖火行列で運ばれます。

聖火行列の順序は次の通りです。
雅楽道楽 → 僧兵 → 奈良町奉行所役人 → 金峯山寺法螺衆 → 興福寺 → 東大寺 → 春日大社

■水谷神社松明点火(17時15分~)

水谷神社にて、春日の大とんどから受け賜った御神火を松明に点火します。

■野上神社祭典(17時40分~)

春日大社から若草山まで聖火行列で運ばれた山焼きの火は、若草山の山麓にある野上神社で山焼きの無事を祈願する祭礼が行われた後、山麓中央に設けられた大かがり火に点火されます。

■大花火打ち上げ(18時15分)

若草山焼きの花火は、奈良県で唯一「尺玉」が数百発打ち上げられます。新春の奈良の夜空を彩る花火は、山焼きの合図です。

■山焼き一斉点火(18時30分)

山麓中央の大かがり火から松明に火が移され、ほら貝・ラッパ・号砲の合図で若草山の草地に一斉点火します。

スポンサーリンク

2018年の見どころとオススメスポット

若草山 山焼きの見どころは?

「若草山 山焼き」の見どころは、何と言っても「山焼き」、そして、その直前の「花火」です。

冬には珍しい花火は、山焼きの合図。済んだ空気の中、打ち上げられる600発もの花火は、先人たちの霊を慰めるとともに、今に生きる私たちの目と心も楽しませてくれます。

花火を合図に、一斉につけられる火は、33ha(ヘクタール)の草地に燃え広がり、山全体を赤く染め、炎は夜空まで届くかのよう。冬の夜、山全体が炎で浮かび上がる姿は、まさに必見の価値ありと言えます。

また、山焼きの前に行われる各種イベントや、屋台なども楽しみのひとつ。お祭り気分を味わうことが出来ますよ。

□古都に早春告げる若草山の山焼き 奈良

*花火につづいて山焼きが!山焼きのアップは1分39秒くらいからです。圧倒されますね。

おすすめスポットは?

若草山 山焼きのおすすめスポットとしては

  • 若草山のふもと
  • 大池(勝間田池)
  • 平城京跡
  • 奈良公園(新公会堂前、春日野園地、飛火野など)

があります。

若草山のふもとは、迫力満点の炎を見ることができます。また特設ステージでイベントが行われ、屋台なども出るので、お祭り気分が味わえることもあり人気。

そのため、15時ごろから混み始め、17時にはいっぱいになってしまいます。

若草山の山麓へは早めに出かけることが必要ですね。

大池(勝間田池)、平城京跡は、「通」には定番の場所。

山焼きの炎もきれいにみることができ、撮影場所としても大変人気があるので、朝早くからの場所取りを覚悟しましょう。

場所の広い奈良県新公会堂は、人出が多くても、比較的見学しやすいのがいいですね。

wakakusayamayaki2

若草山の山麓までのアクセス

◯電車で行くには?
最寄り駅:JR奈良駅・近鉄奈良駅

  • 駅から奈良交通バス「春日大社本殿行」で終点「春日大社本殿」下車、山麓まで徒歩約5分
  • 駅から奈良交通バス市内循環外回り「大仏春日大社前」下車、山麓まで徒歩約15分

◯車では?

  • 京奈和自動車道 木津ICより車で約3分
  • 西名阪自動車道 天理北ICより車で約5分

◯問合せ・連絡先はこちら
・奈良県奈良公園室
 電話:0742-27-8677

できるだけ公共交通機関の利用を

当日は、周辺で交通規制が予定されており、駐車場の収容台数もそれほど多くありません。

できれば公共交通機関を利用された方がいいですね。

お車の場合は、午前中に駐車場に停めないと、停められなくなってしまうことも。10時には奈良市内に入っておくことを目指しましょう。

古都の伝統行事を楽しもう

近では、環境への配慮からたき火も難しくなっていますが、燃え上がる炎を見ていると、温かいと同時に、怖さも感じますね。

若草山の山焼きは、スケールの大きさが魅力。花火と山焼きが同時に楽しめるとあって、写真の愛好家が集うことでも知られます。

夏の花火もいいものですが、冬の花火は空気が澄んでいる分だけ綺麗に見えそうな気がしますね。

イベントとして楽しんでしまうのももちろんアリなのですが、由来やまつわることなどを知っておくと、伝統行事も一層楽しめると思いますよ。