くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみ・・これらが花粉症の典型的な症状です。でも、花粉症の症状は、これだけではないんですね。
時には、咳が出たり、頭痛がすることがあります。
この場合は、一見すると風邪と症状が似ているので、間違いやすいのが困りますよね。
花粉症で咳が出たり、頭痛がするのは、実は「鼻」と深く関係しているんですよ。
そんな、花粉症で咳が出たり、頭痛がする場合の原因や対処法など、花粉症と咳・頭痛についてまとめてみました。
花粉症からくる咳、頭痛の症状・原因は?
花粉症からくる咳、頭痛は、鼻の症状が原因となって起こります。
咳は「後鼻漏(こうびろう)」が関係する
花粉症は、身体に入り込んだ花粉に対し、免疫機能が過剰に働くもので、アレルギー反応の1種です。
その結果、たくさん分泌された鼻汁が、少しずつ喉に流れます。
これを「後鼻漏(こうびろう)」と言います。
後鼻漏になると、喉に流れた鼻汁が喉を刺激し、炎症を誘発するため、これが咳の原因となるんですね。
花粉症の咳の症状は?
花粉症による咳は、痰の出ない「かわいた」咳で、息苦しく辛いものです。また、「夜だけ」出るなど、一定の条件下で咳が出ることが多く、咳が出る期間も長めです。
どちらかというと、春の花粉よりも、秋花粉の場合に咳が出ることが多いようです。
【参考記事】
秋に発症する花粉症の症状と原因とは?春の時とはどう違うの?
花粉症による頭痛の原因
花粉症になると、鼻の粘膜が炎症を起こし、ひどくなると副鼻腔炎になります。そうなると、酸素を取り込む量が減り、頭が酸欠状態になってしまいます。
これが、頭痛の原因だと考えられます。
また、副鼻腔炎や蓄膿症になると、鼻の近くに痛みが出ることがあります。
頭痛や歯痛、頭が重いなどの症状は、副鼻腔炎や蓄膿症が原因の可能性があります。
花粉症の頭痛の症状は?
花粉症が原因の頭痛は、
- 頭が重い
- 眼の奥から頭のてっぺんにかけて痛む
- 薬を飲んでも治らない
などの特徴があります。
頭痛のときには頭痛薬を飲みがちですが、花粉症の薬を飲んでいる場合には要注意。
自分で判断せず、専門家に相談することが大切ですね。
花粉症からくる咳の対処方法
咳には「喉を潤す」のが効果的。加湿器を置いたり、マスクをするなどして、喉を乾燥から守ることが大切です。
のど飴をなめたり、抗ヒスタミン効果のある緑茶を飲むのもいいですね。殺菌作用のあるはちみつ・生姜を入れた生姜紅茶は、喉にもやさしい飲み物です。
また、夜間の咳が辛い場合には、上半身を少し起こすのも、咳が出にくくなり効果的ですよ。
頭痛の対処方法
花粉症による頭痛は、鼻に原因がありますので、鼻づまりを解消するツボを押すなどして、鼻をケアするようにしましょう。
急な頭痛の場合は、「風池」というツボを押すのもおすすめ。こちらの動画でやり方が解説されていますよ。
□『風池』急な頭痛改善のツボ
また、鼻づまりを緩和する方法としては、「鼻を温める」方法があります。鼻の上に暖かいタオルを載せると、鼻通りが良くなりますよ。鼻をかむときには、強くかみ過ぎず、粘膜を傷つけないようにやさしくかむようにしましょうね。
そして、花粉症から頭痛には、コーヒーや濃いお茶などを飲むのも良いですね。カフェインには、頭痛を緩和する効果が。鼻づまりや頭痛は、自律神経に関係するので、コーヒーなどはリラックスできると言う意味でもおすすめです。
また、どうしても頭痛がひどくて我慢できない場合には、痛むところを冷やして横になるようにしましょう。冷すことで血管が収縮し、症状がやわらぎます。鉢巻を巻くのも効果的。
【関連記事】
・花粉症の症状。喉の痛みの原因と対処!のど風邪との違いは?
・花粉症に効果的な食べ物・飲み物には何があるの?
辛い症状を緩和して、花粉症を乗り切ろう
花粉症は、春だけでなく秋もあり、中には「1年中薬を飲んでいる」と言う人もおられます。
花粉症は、これまでそうではなくても、突然なることもあり、しかも一度なってしまったらずっと付き合わなくてはならないので本当に厄介。今、花粉症になっていない方は、普段から食事や生活に十分気を付けて、免疫力と抵抗力を上げて花粉症にかからないようにしたいものです。
既に花粉症になってしまった方も、大変ですが、普段からストレスを軽減し、規則正しい生活を心がけるのが大事。花粉の症状を緩和して、辛い季節を乗り切ることができるといいですね。
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