春になると日差しも暖かくなり、外に出たいと思うようになりますよね。
でも、花粉症の人は、そんなこと言っていられないかも知れません。みんなが楽しみにしている春も、花粉症の人にとっては辛い季節です。
花粉症対策は、クスリをはじめとしていろいろなものがありますが、できることは何でもして、少しでも辛さを軽くしたいですね。食べ物や飲み物に気をつけることだって大事なことです。
そんな花粉症に効果のある食べ物と効果、花粉症の方が控えた方がいい食べ物など、花粉症と食べ物についてまとめてみました。
花粉症に効果のある食べ物と飲み物
花粉症は、欧米化した食生活が原因とも言われ、食事と密接な関係があります。
花粉症の辛い症状を軽減するためには、腸内環境を整え、免疫力と抵抗力をUPする食べ物をとることが大切です。
ポリフェノールを含む食品がいい
花粉症に効くとされる食品に共通しているのは「ポリフェノール」を含むこと。
ポリフェノール(polyphenol)は、光合成のときに作られる色素・苦み成分でほとんどの植物に含まれ、5000以上の種類があります。
ポリフェノールの中には、花粉症の原因となるヒスタミンを減少させるとともに炎症を抑える「抗酸化作用」を持つものがあり、注目されています。
シソ
シソに含まれるロズマリン酸には、免疫反応を正常化する働きがあります。
特に赤シソには、ポリフェノールの1種、アントシアニンも含むので効果大です。
レンコン
レンコンには、ポリフェノールの1種「タンニン」が含まれています。
またビタミンCも多く含み、粘膜を健康に保ってくれます。
加工用トマト
加工用のトマトの皮に含まれる「ナリンゲニンカルコン」には、花粉症の症状を和らげる働きがあります。
またトマトから抽出されたリコピンには、鼻づまりやくしゃみを緩和してくれます。
ポリフェノールを含む他の食品
その他にも、ポリフェノールを含む食品として、次のようなものがあります。
([ ]内は含まれるポリフェノールです。)
- 赤ワイン
- チョコレート、ココア
- 大豆[大豆イソフラボン]
- 玉ねぎ[ケルセチン]
臭い成分「アリシン」を含む食品
にんにく、玉ねぎ、ニラなどには、臭い成分「アリシン」が含まれています。
アリシンは、血行を促進するとともに整腸作用・抗酸化作用があり効果的です。
発酵食品
ヨーグルト、納豆、味噌、漬物といった発酵食品に含まれるのが乳酸菌。
乳酸菌は、腸内の善玉菌を増やし、腸内環境を整え、免疫力をUPさせてくれます。
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きのこ
きのこに含まれる食物繊維は、腸内環境を整えてくれるので、症状の軽減に効果的です。
海藻類やこんにゃくなども同様ですね。
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りんご
りんごは、水溶性食物繊維「ペクチン」を含み、ヒスタミンを減らす働きがあります。
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柑橘類(かんきつるい)
柑橘類は、ビタミンCを多く含み、原因物質ヒスタミンを抑える働きや抗酸化作用があります。
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青魚(さば、あじ、いわし、さんまなど)
さば、あじなどの「青魚」は、不飽和脂肪酸EPA、DHAを豊富に含んでいます。
不飽和脂肪酸には、免疫機能を正常化しアレルギー反応を抑える働きがあり、特にDHAには、原因物質の生成を抑える働きがあります。
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花粉症に効く飲み物は?
飲み物の中にも、カテキンなどのポリフェノールを含み効果的なものがあります。
甜茶(てんちゃ)
甜茶に含まれるタンニンの一種「甜茶ポリフェノール」には
抗アレルギー作用があることが知られています。
緑茶やウーロン茶
緑茶に含まれる「カテキン」には、抗アレルギー作用があります。
カテキンは、他にも「烏龍茶」「べにふうき茶」にも含まれます。
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はとむぎ茶
はとむぎ茶は、花粉症の原因物質を抑える効果・炎症を抑える効果があります。
花粉症の方が控えた方がいい食べ物
逆に、花粉症の方は控えた方がいい食べ物もあります。
ヒスタミンを多く含む食品を「生」で食べるのはNG
花粉症の原因物質「ヒスタミン」を多く含む食材を「生」で食べると、症状を悪化させてしまいます。
トマト、ほうれん草、なす、タケノコなどは、「加熱」して食べるようにしましょう。
同じく、セロトニンを多く含むバナナ、キウイ、パイナップルなどの果物も、生で食べるのは避けた方が無難です。
刺激のある食品は控えよう!
ハム、ソーセージ類
ハムやソーセージなどに含まれる「亜硝酸塩」などの刺激物質は、花粉症に悪い影響を及ぼす恐れがあります。
お酒
アルコールの代謝途中で生成されるアセトアルデヒドは、末梢神経を刺激し、花粉症の症状を悪化させます。
香辛料
唐辛子、コショウ、わさび、からし、カレーなどは鼻が詰まりやすくなるので避けるようにしましょう。
免疫機能を低下させる食品は注意!
インスタント食品やファーストフードなど、トランス脂肪酸を多く含む食品は、免疫機能を低下させます。特に「トランス脂肪酸」は、体内でほとんど分解されず、蓄積され血管に入り、細胞膜を脆くすると言われています。
花粉症の方は、できるだけマーガリンやショートニングを避けるようにしましょう。
その代わりに、オリーブオイルを使うようにすると良いですね。
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普段から健康的な食生活を心掛けよう
花粉症を予防したり、症状を和らげるためにいい食べ物はたくさんありますが、それだけを食べれば良いと言うものではなく、全体的にバランスのよい食事を心掛けることが大事です。
忙しい毎日の中で、難しいことではあるのですが、健康はすべての基本。
食べ過ぎに注意するとともに、普段から身体の免疫力や抵抗力をUPする食事を心掛けるようにしたいですね。
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