meta

タ認知」という言葉を聞いたことがありますか?

あまり知られていない言葉ですが、社会人として身につけていると仕事をするうえで、非常に役に立つ能力です!

詳しく説明していきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね!

「メタ認知」の意味は?

メタ認知2

メタ認知」はアメリカの心理学者ジョン・H・フラベル氏が定義し使用されてきた、心理学用語です。

メタ認知の「メタ(Meta)」とは、「高次の」という意味です。「高次」とは、次元の高いこと。

「認知」は「はっきり認めること」で、理解や判断・論理の知的機能を指します。

2つの言葉の意味をそのまま使うと、「次元の高い視点から認める」というような意味になります。

要するに「メタ認知」の意味は「自分が物事を認知していることを、客観的に認知している」ということになります。

「客観的な自己」や「もうひとりの自分」とも言われ、物事や経験に対して自分が正しく理解しているか、自分の認知能力を正しく知る思考です。

例えば、部下が仕事でミスをしたらイライラしますよね。その時に、「自分はイライラしているな」と客観的に捉えるのがメタ認知です。

ここで自分を客観視できると、部下に感情のままイライラをぶつけるか、感情的にならないように伝えるか、と選択できます。

もちろん感情的にならず、冷静に伝えるほうが仕事がうまくいき、まわりの評価もあがってくることでしょう。

客観的に自分を見ることで、「自分をコントロールでき、正しい行動や判断ができる能力」です。

自分の得意なこと不得意なことを理解して、自己管理能力が優れている人ということですね!

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メタ認知の高い人、低い人の特徴

メタ認知3

メタ認知が高い人は、「自分をコントロールでき、正しい行動や判断ができる」人です。

自分に何ができていて、何ができていないのか、どれぐらいのレベルまでできるのか、冷静に判断できます。

メタ認知の高い人の特徴

・リーダーシップが取れる

メタ認知が高い人は、まわりの人との適切な距離(自分の立ち位置)を把握できるので、まわりの人への配慮ができ、良好な関係を築くことができます。

まわりの人をまとめることが得意なので、会社や学校などの集団の中でリーダーシップを発揮することができるのです。

・冷静に対応できる

客観的に自分を見ることで、何事にも冷静に対応できます。

感情をコントロールできるので、トラブルが起きた時も焦らず対処できるでしょう。

仕事が重なった場合も、優先順位をつけてこなしていく計画性があります。

・柔軟な考え方ができる

自己管理能力が高い人は、物事を柔軟に考えることができます。

どうすれば物事がうまく進むのか考え、うまくいかなかった時はそのことを踏まえ、次に生かすことができます。

異動して職場が変わったり、担当が変わっても柔軟に対応できます。

メタ認知の低い人の特徴

メタ認知の低い人は、客観的に自分のことを見ることができず、冷静に判断ができないので、感情的になりやすい人が多いです。

思い込みが激しく、まわりと衝突することも多々あります。

自分の立場がわかっておらず、白ける言動をするKY(空気が読めない)な人ってどこにでもいませんか?

失敗を次に生かすこともせず、まわりのアドバイスを素直に聞けないので、仕事や学習において、「成果を出しにくい」特徴があります。

メタ認知のメリットと鍛え方

メタ認知が高いとどういうメリットがあるのか、また鍛え方をご紹介します。

メタ認知4

メリット

コミュニケーション能力があがる

人は一人では生きていけないので、人とコミュニケーションをとらなくてはいけません。

学校や仕事、コミュニティなど、集団の中でうまくコミュニケーションをとれるほうが生活しやすいですよね。

感情をコントロールできる

感情をコントロールできるのは、常に物事を冷静に判断できるということです。

仕事でミスをすれば、焦りもするしイライラもするでしょう。

その感情を抑え、ミスを挽回し、次へ生かすことを考えることができます。

問題解決能力があがる

感情をコントロールして、次への課題に取り組むことができると、問題を解決する能力があがります。

仕事や学習をするうえで重要な能力です。

どうやってメタ認知を鍛えたらいいの?

メタ認知の鍛え方をご紹介します。

瞑想

現代人の生活はとっても忙しいですが、1日の数分だけ、瞑想することで、メタ認知を高めることができますよ!

目を閉じて座り、「姿勢を正して」「息を鼻から吸って鼻から出し」「意識を集中する」

だけです!

慣れている人は1時間以上瞑想することもあるそうですが、最初は1分からでも十分です。

まずは意識に集中し、自分のことを客観的に見ることが大事です。

セルフモニタリング

セルフモニタリングとは、普段の自分の行動や考え方をよく振り返って観察し、欠点や課題を見つける方法です。

自分の欠点を見つけるのはほとんどの人が苦手なはずです。誰だって、自分のできていないところを認めたくはありません。

しかし、無意識に行っている言動を見直すだけではなく、欠点、課題を書き出すことで、これから自分がどういうことに注意すれば結果がよくなるか、が目に見えてわかるので、次の行動が変わってきます。

方法として日記をつけたり、マインドマップを使うと自分のパターンがわかってきますよ。

うまく文章にしようとせず、箇条書きに思いつくまま書いていくほうが、素直な意識が出てきます。

※「合わせて読みたい」「こちらの記事も参考に」でマインドマップの記事をリンクを貼ることはできますか?

まずは自分を客観的に見ることが大事ですよ!

簡単にできそうでなかなかできないことなので、続けてやってみてください。

↓こちらの動画も参考にしてみてください。

【社会人必須】ビジネスマン最強スキル「メタ認知力」を会得する

おすすめのメタ認知の本

メタ認知について書かれている本をご紹介します。

 

「深い学び」の科学

著:北尾倫彦

教育心理学者の北尾倫彦氏による知見を指導場面と具体的に結び付けて紹介している本です。

 

メタ思考トレーニング

著:細谷功

ビジネスコンサルタントの細谷功氏が書いた一冊。

本書では、メタ認知を実践するための具体的な思考法や、トレーニングするための演習問題が書かれているので、これからメタ認知のトレーニングを始めようという方におすすめ!

自分を見つめ直して、メタ認知を高めよう!

自分を客観的に見ることは、やろうと思ってもなかなかできることではありません。

それでも鍛えれば、仕事をするうえで、かなり効果的であることは間違いないです。

毎日少しずつ、自分を見つめ直す時間を作って、メタ認知を高めていきましょう。

あなたが変われば、まわりのあなたの評価が変わってくるはずですよ!