本で流通しているナスの大半は、「茄子紺」と呼ばれるような黒に近い紫色の中長ナスですが、世界にはかたち・大きさ・色もさまざまなナスが存在します。

今回紹介するのは、とろけるような食感が人気のイタリアナス ロッサビアンコ(ローザビアンカ)です。日本ではまだ珍しいロッサビアンコ(ローザビアンカ)の栄養やおすすめレシピなど、その魅力をお伝えします。

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ロッサビアンコの特徴

ロッサビアンコ1

ロッサビアンコイタリア原産のナスの一種です。

イタリア料理と言えばナスを使う料理も多く、「世界で最も美味しい」と謳われる「フィレンツェナス(ヴィオレッタ・ディ・フィレンツェ)」の他、イタリアに行けば日本では見たこともないような色・かたちのナスがたくさん市場に並んでいます。

日本では珍しいイタリアナスの中で、比較的目にする機会が多いのがこの「ロッサビアンコです。イタリアでは「ローザビアンカ」と呼ばれているようですが、日本では「ロッサビアンコ」とも呼ばれます。

イタリア語で」を意味するロッソと「白」を意味するビアンコに由来する呼び方のようですが、イタリア語は男性名詞と女性名詞で語尾が変化するので、イタリア語が分かる人には違和感があるかもしれませんね

コロンとしたフォルムの大きな丸ナスで直径は10cmほど、ヘタは緑色で、皮が白地に紫のぼかしがかかったような色をしているのが特徴です。白と紫色が混じったナスでは「ゼブラナス」というナスもありますが、縞模様のゼブラナスとは違って、ロッサビアンコは美しいグラデーションになっています。

果肉は身がしまっていてアクが少なく、加熱すると甘味ととろりと溶けるような食感が味わえます。

ロッサビアンコの栄養・効能

ロッサビアンコに限らず、ナスは約95%が水分で、残念ながら栄養が豊富とは言えません。しかし、含有量は少量であるもののビタミン・ミネラル類のバランスは良く、近年注目されている抗酸化作用のある成分「ポリフェノール」も含まれています。ナスに含まれるポリフェノールと、その効能について紹介しましょう。

アントシアニン

ブルーベリーで有名な青紫色の色素「アントシアニン」は、強力な抗酸化作用を持つポリフェノールの一種です。ナスの皮の紫色もアントシアニン系の色素で、「ナスニン」と呼ばれています。

「抗酸化作用」とは体の錆である活性酸素を抑制する働きのことで、ポリフェノールを摂取することで、動脈硬化などの生活習慣病の予防、癌の予防、アンチエイジングに役立ちます。

「ポリフェノール」と一口に言っても、その種類によってさまざまな効能があり、アントシアニンは特に眼精疲労改善や眼病予防に効果があると言われている成分です。

クロロゲン酸

ナスを切ると切り口から茶色に変色するためアク抜きをしますが、実はこのアクも「クロロゲン酸」というポリフェノールの一種です。こちらはコーヒー豆に多く含まれていることで有名な成分です。糖尿病・肥満の予防に効果が期待されています

ロッ サビアンコのおすすめレシピ

ロッサビアンコ2

イタリア原産のナスなのでイタリア料理によく合います。もちろんオリーブオイルとの相性も抜群です。

クセのない味なのでお好みの料理で楽しめますが、いくつか調理の際のポイントをお伝えします。

加熱調理向き

漬物など生で食べることも多い日本のナスと違って、ロッサビアンコは加熱調理向きのナスです。

加熱してとろけるような食感になるのが一番の魅力のロッサビアンコは、輪切りにして両面をじっくり焼くだけのシンプルなステーキでも、立派な主菜になります。

大きさを活かして、輪切りにしたロッサビアンコの上にトマトやチーズをのせてピザのように焼くのもおしゃれです。

栄養を逃さないために

先述のナスニンとクロロゲン酸はどちらも水に溶けやすい成分です。水にさらすのは控えめにして、茹でる場合もスープなど汁ごと食べられるような調理法がおすすめです。

カポナータやミネストローネにもロッサビアンコを使ってみてください。

加熱による変色を防ぐには

ナスの皮の紫色は加熱すると茶色に変色(褐変)してしまいます。ひと手間かかりますが、切った後に油で素揚げしてから調理すると褐変を防ぐことができ、ロッサビアンコのきれいな紫色を残すことができます。

ロッサビアンコの入手方法

ロッサビアンコ3

珍しいイタリアナスの中では日本でも見かける機会のあるロッサビアンコですが、流通量は少ないので購入できる場所は限られています。

店頭だと、百貨店、道の駅などの直売所、またはイタリアに関するイベント会場等で購入できる可能性があります。

通販では、イタリア野菜の詰め合わせセットの中にロッサビアンコが含まれているものもあるので、他の珍しいイタリア野菜と一緒に取り寄せてイタリア気分を味わうのも良いですね。

種や苗もネットショップで販売されています。育て方は普通のナスと同じで、プランターでも栽培できるので、家庭菜園で育ててもみても良いでしょう。イタリアらしいユニークな見た目のナスが実っていく様子が楽しめます。

イタリア料理をイタリアナスのロッサビアンコで

ナスの品種は世界で1000種類以上もあると言われています。その土地ごとに特色のあるナスがあり、それぞれのナスの特徴を活かした料理があります。

日本でも家庭で気軽にイタリア料理のレシピが楽しめますが、日本のナスとイタリアのナスでは仕上がりも異なるでしょう。

イタリアナスのロッサビアンコが手に入ったら、ぜひその味わいをお試しくださいね。