あなたは、M1層F1層という言葉、聞いたことありますか?
お笑いのことではありませんよ!
普段の生活で耳にする言葉ではありませんから、何のことかわからない方も多いはず。
言葉の意味や特徴などについて、解説していきましょう。
M1層 F1層って、何用語なの?
M1層F1層とは、テレビ業界や広告業界などで使われる、マーケティング用語です。
M1層F1層の、MはMale(男性)、FはFemale(女性)を表しています。
どのような使い方をするのかというと、
「この男性誌は、M1層をターゲットにしている」
「この商品のターゲット層は、T層である」
こんな風に使います。
なんだか専門用語でちょっとかっこいいですね!
年齢層別ターゲットの分類
先にも述べましたが、M1層F1層の、MはMale(男性)、FはFemale(女性)を表しており、他に、CのChild(子供)、TのTeenage(10代)もあるんですね。
そしてこれらのアルファベットは、さらに数字を加えて以下のように分類されています。
F1→20歳~34歳の女性
F2→35歳~49歳の女性
F3→50歳以上の女性
M1→20歳~34歳の男性
M2→35歳~49歳の男性
M3→50歳以上の男性
C→男女4歳(2歳にすることも)~12歳
T→男女13歳~19歳
このように分けられています。
こうして性別と年齢で、ターゲット層を分類しているのですね。
各層にはこんな特徴が!
それぞれの層の特徴を挙げてみますね。
最も重要なターゲット層と言われているF1層から説明しましょう。
・F1層は、最も流行に敏感。美容にもスキルを磨くにもお金をかける世代。未婚が多いことから、自分磨きに自由にお金を使える年代と言えるでしょう。
・F2層になると、結婚、出産を経て、子供を持つ母親となっている世代。子供の教育についての関心が最も高くなります。一方で、更年期が始まる年代も含まれているため、健康への関心も高くなるターゲット層です。
・F3層になると、子供が自立し、経済的余裕が出てくる頃。健康志向も高まり、食事や身の回りの物全てに、量より質を求めるのが特徴と言えるでしょう。
・M1層は、F1層と似ていて、情報に敏感。また、自己投資にお金をかける年代です。
・M2層は、家庭を持った男性層が多いですから、自分自身よりも子供の教育費にお金をかける世代。職場の付き合いで飲み会も多い年代ですが、イクメンが増えている時代ですから、多少傾向が変わってきているかもしれません。
・M3層はF3層と同じく、子育てが終わり、経済的余裕をもっている世代。一流品やブランド物を狙って買い物をする方が多いです。
・C層は、アニメやアイドル、お笑いタレントなどに興味がある年代。
・T層は、J-POPなどの音楽やドラマに興味をもつ年代。
どうして分けてターゲティングするの?
ターゲティングというのは、各層の行動分析から、嗜好や興味に合わせて広告を出し、その層を狙うことです。
小さな子供から大人まで、全ての年代をターゲットにした商品やサービス、テレビ番組というのはありません。ですから、ターゲティングをする必要があるのです。
分かりやすい例を挙げてみましょう。
F1層をターゲットにしたドラマがあります。
そのドラマ放送中に流れるCMは、化粧品などの若い女性が興味をもつCMが流れるようになっています。
このように、ターゲット層別に、その層の心理をしっかり把握することが、マーケティング効果を生み出すのです。
多様化するターゲット
それぞれのターゲット層について、ターゲティングすることの意味や効果について、お話ししてきました。
これからは、テレビを見るときや、何か買い物をするときなど、
「これは○層をターゲットにしているな。」
などと、いちいち考えてみるのも面白いかもしれませんね。
時代の流れと共に、生き方が多様化してきており、年齢、性別だけでは、一括りに出来ないライフスタイルの方たちも増えてきています。
例えば、晩婚化が進んでいますから、F3層は子育てが終了している世代とは言えなくなっているでしょう。
新たなターゲット設定が必要かもしれません。
いずれにしても、ターゲット設定が明確であることがマーケティングには不可欠といえるでしょう。
思い立ったが吉日!といいますしこれを機会に書籍を一読してマーケディングの知識をより深めてみるのもいいですね!
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