食べ物や薬の保管方法に「室温で保存」や「常温保存」と書かれていますよね。
あまり気にせず保管していましたが、どれくらい違いがあるのでしょうか?
明確な違いを知っている人は少ないのでは!?
ここでは「室温」と「常温」の違い、おススメの保管方法をわかりやすく説明していきます!
「室温」「常温」「標準温度」それぞれの温度はどれぐらいか
定義とされる温度
【室温】
薬事法に基づき厚生労働大臣が定めている日本薬局方では、室温は1~30℃です。
【常温】
日本薬局方では常温は15~25℃と規定されています。
また日本工業規格(JIS)が決めている常温は5~35℃です。
これは保存する物によって常温の仕方が変わってくるということになります。
日本薬局方は医薬品などに対しての規定なので、薬剤師さんに「この薬は常温で保存してくださいね」と言われた場合、15~25℃だと思ってください。
日本工業規格(JIS)の規定は生活用品、食料などのほとんどの製品や商品に使われているので、飲み物や食べ物のパッケージに「常温で保存」と書いてあったら、5~35℃です。
JIS規格のほうは薬より上下に10℃の幅があるわけですね。
【標準温度】
ちなみにエアコンなどで見かける標準温度とは20℃のことです。
温度・湿度を保つ方法
具体的な温度がわかったところで、次は温度を保つ方法です。
温度、湿度を保つ便利グッズを紹介していきます。
快適な温度・湿度の目安は、
夏:室内温度25~28℃、室内湿度55~65%
冬:室内温度18~22℃、室内湿度45~60%
です。
温湿度計
温度、湿度が一目でわかるように温湿度計を置くのもひとつの手です。
デジタルだとパッと見てわかりやすいですし、時計と一緒になっているものが多いので、インテリアとしても部屋に置いてあったらおしゃれですね!
加湿器を置く
今や加湿器もいろんな種類が出てますよね。
自分の部屋に合った、おしゃれな加湿器を探すのも楽しいです!
カーテンに霧吹きで水をかける
お金をかけずに簡単に湿度を保つ方法がこれ!
カーテンに霧吹きで水をかけるだけ!
簡単だし思い立ったらすぐできるのでお手軽ですね!
水をかけすぎるとカビの原因になりますので、適度にかけてください。
日光を遮る
夏になると窓から入ってくる日差しでどんどん部屋の温度が上がってしまいます。
カーテンをするか、シェードを取り付けて外から日差しを遮ると効果的ですよ。
エアコンの室外機に屋根やカバーを付け、日差しを遮るとエアコンの効きが全然違いますよ!
よく使う食材のおススメの保管方法
私たちが日常でよく食べるけど、使い切れず置いておくものって多いですよね?
おススメの保管方法を教えます!
お米
日本人の主食お米!
お米の保存は、比較的涼しい場所(10~15℃)、温度・湿度が低く、直射日光が当たらない暗いところが適しています。
その条件が揃っている最適な場所が、「冷蔵庫の野菜室」!
お米は野菜室で保管すると、常温保存より2倍おいしさが持続すると言われています。
これは温度を下げることで、酸化する早さを遅らせることがきるからです。
お米は18℃以上で多湿になると虫が発生しやすくなりますからね・・・
虫だらけになったお米なんて想像したくもありません・・・
いつでもおいしいお米が食べられるように、正しい保管を心がけましょう。
パン
常温で置いておくことが多いかと思いますが、すぐに食べない分は早めに冷凍するのがおススメです。
パンは焼きあがってから時間が経つにつれ、どんどん風味が落ちて乾燥していきます。
だから、冷凍するなら早いほうがいいのです。
・食パンは1枚1枚をラップで包んで空気を抜く
・フランスパンはスライスして1枚ずつラップで包む
・小さめのパンは1個ずつラップで包む
・ファスナー付きの袋に入れて冷凍する(冷凍庫内の臭いがうつらないため)
食べる時は自然解凍してトースターで焼いてください。
霧吹きで水をかけるとふんわりしますよ!
パスタ
パスタはストックしておくのにはとても便利な食材ですよね。
パスタを保管する際、閉じたつもりでも隙間があると虫が寄ってくることがあります。
それに湿気が多く、冷凍・冷蔵のような温度差の激しいところに置くと、ヒビ割れができたりカビが生えたりします。
保存する場合は、高温・多湿を避け、密封容器に移すか、袋の口を輪ゴムなどでしっかり閉じるようにしてください。
今まで間違って保存してきた食品30選
温度・湿度を適度に保ち、快適な暮らしを!
四季のある日本では、1年で同じ温度、湿度というわけにはいきません。
ひと工夫して部屋の温度や湿度を調整するだけで、快適になりますよ。
自分に合った方法で、いつでも快適に過ごせるように工夫してみてください!
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