青春 朱夏 白秋 玄冬 (6)
春と言われると、甘酸っぱい学生時代の思い出がよみがえりませんか?毎日楽しそうに過ごす学生さんを見ていると、若いっていいなあと思う方もいるかも知れませんね。

実は「青春」以外にも、「玄冬」「朱夏」「白秋」という、年代を表す言葉があります。それぞれ季節の名前が入っていますが、どんな意味なのか気になりませんか?

そこで、青春・朱夏・白秋・玄冬、それぞれの意味と時期について紹介していきます。ぜひ参考にしてくださいね!

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玄冬・青春・朱夏・白秋とは?

人生を季節に例えた言葉

青春 朱夏 白秋 玄冬 (1)
青春・朱夏・白秋・玄冬は、春・夏・秋・冬の季節を人生と年代に当てはめた考え方です。

青春(せいしゅん)…「春」
朱夏(しゅか)  …「夏」
白秋(はくしゅう)…「秋」
玄冬(げんとう) …「冬」

4つの言葉のうち、「青春」は日本でも有名で良く使われています。「白秋」は、詩人で歌人の北原白秋から連想する方も多いかも知れませんね。

中国の神様と季節と方角が一つに!

青春・朱夏・白秋・玄冬の考え方は、古代中国の「陰陽五行説」というものから生まれました。陰陽五行説は、次の2つの考え方を合わせたものです。

・この世の全ては「陽」と「陰」に分けられるという考え方の、陰陽説
・あらゆるものは「火・水・木・金・土」の5つの要素で成り立つという考え方の、五行思想

陰陽と五行の2つの考え方を合わせることで、世の中の複雑な物事を表せると考えていました。

また東西南北には、四神と呼ばれる次の神様がいると考えられていました。

青龍(せいりゅう)…東を守る神様。象徴の色は青
朱雀(すざく)  …南を守る神様。象徴の色は朱色
白虎(びゃっこ) …西を守る神様。象徴の色は白
玄武(げんぶ)  …北を守る神様。象徴の色は黒(玄)

そこから陰陽五行説では、方角に神様の持つ色や季節を当てはめ、人生に例えたんです。

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玄冬・青春・朱夏・白秋の意味と時期はいつ?

青春は春で10代から30代

青春(せいしゅん)」は青龍の方角である東と、春の季節を表す言葉です。

青龍はその名の通り龍の姿をした神様で、神社やお寺でも東の方角に龍が描かれていることがあります。

象徴する色は青で、草木が伸びる様子を表しています。青ではなく緑では?と思うかもしれませんが、かつては青は「草木の緑」を表す言葉でもあったんですよ。

青春が表す年代は、15歳~30歳にかけてです。

書物によっては13歳や16歳とする場合もありますが、0歳からではありません。古代中国の考え方では、15歳より若い人は象徴する色も季節もないと考えたからです。

15歳前後の若者は未熟ですが、物事を学んであらゆる将来を望める年代でもあります。そのため草木が伸びる季節である、春が当てはめられたんですね。

朱夏は夏で30代から50代

朱夏(しゅか)」は朱雀の方角である南と、夏の季節を表す言葉です。

朱雀は朱色(赤)の翼をもつ、鳥の姿で描かれています。象徴する色は朱色(赤)で、夏の太陽も表しています。

対応する年代は30歳から50歳ごろまで。働き盛りでもありますよね。仕事や生活でがんばりつつ、自分がどういう人間なのかを知る年代なんですよ。

白秋は秋で50代後半から60代

白秋(はくしゅう)」は白虎の方角である西と、秋の季節を表す言葉です。

白虎は白地に虎模様がある姿の神様で、実在するホワイトタイガーを想像すると分かりやすいですね。象徴する色は白ですが、真っ白ではなく透明な色を表しています。

対応する年代は、50代後半から60代前半です。

秋の静けさのように落ち着き、冬に備えるように知識や経験を次の世代へ残す年代でもあります。心も落ちつき、人の言葉を素直に聞くことが出来る年代だと考えられています。

気持ちが頑固だなと自覚した時は、周囲の言葉に耳を傾けてみるのもよいでしょう。

玄冬は冬で60代後半

玄冬(げんとう)」は玄武の方角である北と、冬の季節を表す言葉です。

玄武は足の長い亀に蛇が巻き付いた形で描かれる神様で、長寿と不老・生殖と繁殖の象徴でもあります。色は黒ですが、正確には赤みがかった黒「玄色(げんしょく)」です。

染め物で玄色をだすことは難しいことから、優れた技量を持つ人を「玄人(くろうと)」と言うんですよ。

対応する年代は、60代後半以降となります。人生を完成させる年代で、次の世代に願いを残す年代でもあります。

一方で「思うがままに振る舞っても道を外れない」と、古代中国の書物「論語」では語られています。

人生は季節のように…

古代中国では、人生を季節に当てはめて考えてられていました。日本では若さの象徴として「青春」が良く使われていますが、青春以外にも他の年代にも対応する言葉があるんですよ。

働き盛りの30代~50代は夏の太陽のような「朱夏」で、落ち着き出す50代~60台は「白秋」となります。60代後半になると「玄冬」と呼ばれ、次の春を待つように次世代に知識や願いを残していきます。

気持ちはいつまでも若々しく、それでいて朱夏・白秋・玄冬という言葉が似合うように歳を重ねていきたいものですね。