文章を書くのが苦手だという方にとって、書類仕事はつい後回しにしたくなりませんか?書式に従って書き進める書類はまだなんとかなりますが、自分で考えなければならない文章は面倒ですよね。
特にセミナーなどを受けた後に提出を求められる「所感」は、何を書いてよいのか悩んでしまいがち。しかし所感の意味と書く際のコツをつかめば、苦手意識も減らせますよ。
そこで、所感の意味や、ビジネスシーンにおける所感の書き方について例文を交えて紹介していきます。ぜひ参考にしてくださいね!
所感の意味とは?

感じた事を述べ、さらに提案や反省点を述べる
所感(しょかん)には、次の意味があります。
・心に感じたこと
・物事に対し、心に感じたことや浮かんだこと
・個人の意見や判断
所感の本来の意味は、感想と同じく「自分が思ったことを文章や口頭で述べる」ことです。
しかし、ビジネスシーンにおいては、次の意味に変化するんですよ。
・物事に対して感じた事を述べ、さらに提案や反省点を述べる。
仕事でより改善を行うのであれば、どうするのかを考える必要があります。良い点や悪い点を述べた上で、そこからどうするかを自分なりに述べるのが「所感」なんですね。

どんな場面で所感が求められるか
ビジネスシーンにおいては、次のような場面で所感が求められます。
セミナーや研修を受けた後
特に会社で受けるセミナーや研修は、受けただけではその後に生かされません。今後どのように活かすかを、書類で提出して報告することが求められるんですね。
日報
日報の書式の中に、所感を記入する欄が設けられていることがあります。ここで求められるのは、今日行った仕事に対する感想とそれに対する反省や改善を記入することです。
トラブルがあれば、何故起きたのかを分析するなど、明日につながる提案などを記入したいですね。
ビジネスシーンにおける所感の書き方

所感の書き方のポイント
所感の提出を求められたときは、次のポイントを抑えておくと書きやすくなりますよ。
感情を全面に出しすぎない
所感には感想も含まれることから、自分がどう考えたか・感じたかを書くことも求められます。
ただし「悲しかった」「悔しかった」「嬉しかった」…だけで終わらず、そこからどうするのかも必ず考えましょう。
次にどうつなげるかを書きだす
ビジネスで求められる所感では、次にどうつなげるかについて自分なりの意見を書く必要があります。
それが正しいかどうか、あるいは絶対である必要はないので、まずはどうするかを書いてみましょう。
長く書かない
所感はレポートや論文ではないため、短くまとめる必要があります。
ビジネス文章の基本は、短くわかりやすくまとめる事ですので、所感でも簡単にまとめましょう。
だね。なんだかわかってきたよ!

所感の書き方例文
次に、状況別の例文を紹介します。
研修やセミナーの所感
今の研修では、仕事の効率化について学びました。 その中で自分は仕事を急ぐばかりに、いくつもの作業を同時に進行してしまう癖が有ることがわかりました。 まずはどの作業を最優先すべきかをチェックし、一つ一つ確実に片付けることが課題であることもわかりました。 他にも見習いたい点はありましたが、まずはこの点から実行していきたいです。 |
改善点はたくさんあるかもしれませんが、所感では多くても2つ程度にまとめるとわかりやすいですよ。
会社の日報の所感
○○社に提出する報告書の期日が明後日となっていたため、午前中に作成及び確認を行いました。 午後からは●●さんのプロジェクトの資料作成の補助に周り、その間に営業メールを20件送信しました。 このうち5社から返答があり、1件は課長へ回し、残り4件は資料を添付した上で再送信しました。 午後の作業内容がいずれも中途半端となったため、優先順位を確認の上、明日は●●さんの補助に回ります。 |
会社によっては日報の書式が用意されていることもあり、その書式に従って記入すれば問題ありません。
工場の日報の所感
今日の作業ノルマは200個/1hだったが、機械の調子が悪かったため、11時時点で180個/1hとなってしまった。 そのため一旦作業を止めてメンテナンスを行い、その間他ラインのヘルプに回った。 機械の不調原因は日作業終了時の清掃忘れが原因だと判明したため、昨日の担当に注意した。 また改めて全員に、清掃手順の確認と相互確認の徹底を伝えた。 |
工場などでは問題点の洗い出しは重要ですので、毎日の細かな気付きや注意点も書き出しましょう。
難しく考えずに書き出してみる
日報などの所感であれば、記入内容が決まってくるためそれほど難しくはないでしょう。一方で研修を受けた後に書く所感は、書き慣れていないと悩んでしまいますよね。
所感は感想に加えて、今後どうするかを自分なりに考えて書くものです。書き出してみると思うほど難しくはないので、まずは自分の言葉で書いてみましょう。
学んだことを次に活かしてスキルアップするためにも、しっかりと所感をまとめるようにしたいですね。
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