清潔感や話し方でも印象は変わりますが、心理テクニックを応用すれば、印象を良くすることが可能です。そんなテクニックの1つとしてあげられるのが「ランチョンテクニック」です。
ビジネスシーンでも、プライベートでも、相手から好印象を得ることができれば、今後の関係もスムーズになりますよね。
そこで、ランチョンテクニックの意味や活用事例を紹介していきますので、ぜひ覚えて活用してくださいね!
ランチョンテクニックの意味は?
食事中だと交渉がうまくいきやすい
ランチョンテクニックは、アメリカの心理学者・グレコリー・ラズランが1938年に明らかにした心理テクニックです。
その内容は、
・食事をしながら会話を行うと、相手からの印象がよくなる
・印象が良くなるので、交渉事が成立しやすい
…というものです。
ランチョンテクニックの「ランチョン(luncheon)」とは、昼食という意味の英語です。本格的な食事を指すこともありますし、簡単な食事をさすこともあります。
ランチョンテクニックでは昼食だけでなく、食事全般を指すのでランチタイム以外でも使えるんですよ。
お腹いっぱいだと幸せになれる
美味しいご飯を食べれば、自然に幸せな気持ちになりますよね。
実は人は幸せと感じたときに同じ場所にいた人と、「幸せを共有したような気持ち」となる傾向があります。そのため相手の意見も自然と受け入れやすくなり、交渉事がスムーズに進みます。
また人間は一つの事に集中する特性があるため、食事中は他の事への注意力が薄れがちです。なので、食事中にちょっとしたお願いをすると、相手は受け入れやすくなるんですね。
ランチョンテクニックは、おいしい食事と人の気持ちを活用したテクニックとも言えますね。
ランチョンテクニックの活用事例
ビジネスシーンでの活用
ビジネスシーンでは、昼食会や食事会の形で、ランチョンテクニックが活用されています。
取引先と昼食を共に食べながら情報交換を行うと、良い付き合いが継続しやすくなりますね。また自社製品のアピールを行えば、他社製品よりも良い印象もつきやすいです。
お会いするのが初めての方との第一印象を良くするのにも、ランチョンテクニックはとても有効です。食事と共に軽く自己紹介を行うことで、好印象を得やすくできますよ!
上司や部下・同僚との関係を良くする方法としても、ランチョンテクニックは使えます。
「飲み会」は退勤後の時間を使うため敬遠されがちですが、昼食を共にするなら簡単ですよね。ご飯を食べながら、仕事で困っていることやお願い事を話せば、部署内の絆も深まりますよ!
ビジネスシーンで使うときの注意点
取引先との食事会では、相手の好みを知ることがとても重要です。いくら美味しい食事でも苦手なものがあれば、幸福感も半減してしまいます。
また最低限の食事のマナーを知っておかないと、だらしない印象となって逆効果です。箸の持ち方や食べる順番は相手に見られていますので、きれいに食べる事を心がけましょう。
この他には、食事中に仕事の話をされるのを嫌がる人もいます。相手の性格も事前に確認して、ランチョンテクニックが活用できるかを見極めたいですね。
恋愛での活用
デートでは必ずと言っていいほど食事を取りますし、そのためにとっておきの店を探しますよね?
相手が喜びそうな店で美味しい食事を取れば、自然と好印象となります。その上で、次のデートの予定を立てれば、相手もきっと承諾してくれますよ。
恋愛で使うときの注意点
デートにおける食事のタイミングは、ランチョンテクニックそのものよりも難易度が高めです。
というのも、相手によっては
・美味しい店なら雰囲気は気にしない
・味よりも店の雰囲気を楽しみたい
・話題となっているお店に行きたい
・安くて満腹になる店がいい
…など、デートで求めるお店の希望が異なるからです。
事前に恋愛相手の好みをチェックするのもいいですし、どこに行きたいのか聞いておくのもいいですね。食にこだわりのない人にはランチョンテクニックは使いにくいので、相手の性格も把握しておくようにしましょう。
初心者でも使いやすいランチョンテクニック
心理テクニックと言われると、難しそうで使いにくい印象があります。
しかしランチョンテクニックは「相手と食事を一緒にとる」ことがきっかけとなるので、初めてでも使いやすいんですよ。
ポイントは相手がおいしいと思える料理を選び、食事を一緒にとりながら提案を行うことです。取引相手との食事会や、好きな人とのデートの食事で活用すれば、より好印象を得られやすいですね。
「あの人はいい人だ」と思われたいなら、ランチョンテクニックを上手に活用しませんか?
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