日本語として定着した外国語の中には、発音しづらいものがありますよね。また間違ったまま広まってしまった言葉もあります。
そんな言葉の一つが、「シミュレーション」と「シュミレーション」です。
「シミュレーション」が正しいのですが、シュミレーションと言うことも多いのではないでしょうか。
そこで、
・シミュレーションの意味や使い方
・シミュレーションとシュミレーションの違い
・シュミレーションと言うことが多い理由
…について紹介しますので、ぜひ覚えてくださいね!
シミュレーションの意味とは?使い方は?
再現して試してみる
シミュレーションは英語で「simulation」と書き、次の意味があります。
・特定の法則で動作する現象などを、同様の行動が起こるように再現すること。
・特定のルールのもとで、物事を再現して楽しむ遊び。シミュレーション・ゲーム。
シミュレーションでは、あらゆる物事に対して再現が行われます。
・台風・竜巻・豪雨などの気象現象の再現
・地震・津波・火災などの災害の再現
・人の動きや考えの再現
・社会現象がなぜ起こるのかについて
例えば震度7の地震が発生したと想定した場合に、建物が崩壊しないようにすることが必要です。しかし「計算上は壊れない」としても、実際の地震では予想外の状況も発生する可能性があります。
そこでコンピュータや模型などで震度7の地震が発生する状況を再現し、建物の影響を確認します。そして様々なデータを取って、建物が壊れないための対策を考えていきます。
地震が起きる状況を作り出して確認することを、「シミュレーションを行う」と言うんです。
また災害が発生したときに人がどのような動きをするのかは、再現するのがむずかしいですよね。病気の再現などは、模型や実際の人物を使って再現するには様々な問題があります。
再現するのが難しい物事に関しては、コンピュータ上でプログラムを使ってシミュレーションを行うことがあります。
身近なシミュレーション
シミュレーションは、私達にとって身近な存在です。ゲーム好きな方でしたら、「シミュレーション・ゲーム」という言葉はおなじみですよね?
戦国時代の武将を戦わせ天下統一を行うゲームは、長い歴史を持つ人気のゲームです。ファンタジー世界で特技の違うキャラクターを多く操作して、世界を旅するゲームもたくさんあります。
野球選手やサッカー選手に好きな能力をもたせて、成長させるゲームも人気がありますよね。画面上でペットを育てる携帯ゲームも流行りましたが、これもシミュレーションゲームです。
データとして再現された世界や人に対して手を加え、あらわれた変化を楽しむのがシミュレーション・ゲームなんですよ。
シミュレーションとシュミレーションの違いは?
正しくは「シミュレーション」
シミュレーションという言葉を検索すると、「シュミレーション」と書いていることがあります。
シミュレーションと似た言葉に見えますが、これはシミュレーションのことを間違って、シュミレーションとしてしまった可能性が高いですね。
ただし英語にシュミレーションという言葉はありませんし、日本独自の意味でもシュミレーションとは言いません。英語のつづりも「simulation」で「シュミ」と発音する部分がないんですね。
正しくは「シミュレーション」ですので、言い間違えや書き間違えに注意したいですね。
シュミレーションと言うことが多い理由は?
似た言葉や言いづらさが間違えやすい理由に
シミュレーションは「シュミレーション」と、間違えることがよくあります。なぜ間違えるのかに関しては、次の理由が挙げられます。
・「趣味」という言葉がある
シミュレーションが日本に広まる前から、日本には「趣味(しゅみ)」という言葉がありました。「シミュレーション」というカタカナ言葉を聞いた時に、馴染みがある「シュミ」で覚えてしまうことがあるんですよ。
・言いづらい
人にもよりますが、「シミュレーション」よりも「シュミレーション」のほうが発音しやすい傾向があります。「趣味」という言葉もあるため、どうしても言いやすい方に間違えることはよくありますね。
シミュレーションは言い間違えに注意
シミュレーション(simulation)は、特定の状況を再現するという意味で使われる言葉です。災害や事件・事故を模型やコンピュータで再現したりします。この場合は、どんな影響や問題があるかを確認しているんですね。
身近な存在では、人や物を育てたり、国同士を戦わせるゲームも「シミュレーション」となります。よく「シュミレーション」と間違えられますが、似ていてもこれは間違いです。
シミュレーションは様々な場面で活用されているので、うっかり言い間違えないよう気をつけましょう!
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