シネスシーンや改まった席では、言葉の使い間違いはできるだけ避けたいもの。しかし日本語には同じような意味がありながら、意味が違う言葉があって大変です。

そんな言葉に「及び」と「並びに」があるのですが、違いはどこにあるのでしょうか?同じような意味がありながら、細かい部分で意味が違うので注意が必要なんですよ。

そこで、「及び」「並びに」、それぞれの意味や違い、そして使い方の例文もあわせて紹介します。ぜひ覚えてくださいね!

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「及び」の意味とは?

ABC

関係する複数の物事を並べて

及び(および)」には、次の意味があります。

・複数の物事や事柄を並べて挙げる時に使う接続詞
・複数の物事・事柄に、別の物事・事柄を付け加えて言う時に使う接続詞

並べる物事は、共通点がありつつ、物事の違いが小さい時に使います。また共通点がない物事を並べるときには、「及び」は使わないので注意してくださいね。

「と」をつけるとわかりやすい

「及び」の意味について説明しましたが、少しわかりづらいかも知れません。そんな時は「及び=と」と覚えると、わかりやすくなります。

例えば「鉛筆及びシャープペンシル」なら、「鉛筆とシャープペンシル」ですね。

わかりやすさを優先するなら「~と~」を使うのもいいのですが、文章にするとやや砕けた印象になります。そこで「及び」を使うことで引き締まった印象となるため、ビジネス文章に適した表現となるんですね。

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「並びに」の意味とは?

ジャンルの違う二種類の事柄を並べて紹介

並びに(ならびに)」は、次の意味がある言葉です。

・2つ以上の事柄をつなぐ時に使う接続詞

並べる物事は共通点のない、または違いが大きい時に使います。特に法律に関する説明では、「大きな違いのある2種類の事柄」に対し「並びに」を使われます。

2種類としたのは、2つ並べることもあれば、3つ以上の複数を並べることもあるからです。

「及び」と「並びに」の違い

「及び」は小さい違いがあるものを複数

「及び」は同じジャンルの中で、小さな違いがある物事を並べて説明する時に使われます。また2つ以上の物事を並べて説明する時に、「及び」は使われますね。

「並びに」は大きな違いがあるものを2種類

「並びに」は、大きな違いがあるものを2種類並べて紹介する時に使います。「及び」と違い、別のジャンルを説明したい時などに使われます。

特に法律を扱う場合、「及び」と「並びに」はしっかりと使い分けられます。

  • 同じ種類で小さな違いがあると「及び
  • 同じ種類で大きな違いがある、または違う種類だと「並び

を使うんですよ。

そのため、法律関係の方への文章では、使い分けに注意が必要ですね。

「及び」と「並びに」の使い方と例文

「及び」では同じ仲間を並べよう

「及び」は、普段の会話で「○○と○○」という時に言い換える、と覚えるとわかりやすいです。

  • 小学生の時に好きだった教科は、国語及び算数です。
  • 当店では、携帯電話及びスマートフォン販売を行っています。
  • りんご、みかん、いちご及びバナナを使います。

国語と算数は「教科」という共通点がありますし、携帯電話やスマートフォンは同じ通信機器ですよね。果物のように3つ以上の物事を並べる時は読点(、)を打ち、最後の言葉の前に「及び」をつけます。

いずれの場合も改まった場面や、文章に使うと引き締まった印象になりますよ。

「並びに」では違うものを並べよう

「並びに」も「○○と○○」という時に言い換える、と覚えるとわかりやすいです。ただし「及び」と違って、共通点の少ないものを並べていきます。

  • 私は学生時代に、陸上競技並びにボランティア活動に取り組みました。
  • 当フロアには、携帯端末並びに布団の販売を行っています。
  • りんご、みかん、いちご、並びに大根を使います。

物事を複数並べる時は、違う種類となる物事の前に「並びに」を置きます。
ただし、次のような使い方だと少々わかりにくいですね。

  • 大根、並びにバナナ、並びに牛肉

文章であれば箇条書きにするなど、書き方を工夫したほうが親切ですよ。

「及び」と「並びに」を同時に使うには

「及び」は同じジャンルを並べる時に、「並びに」は大きな違いがあるものを並べる時に使います。そのため、次のように一つの文章で使うことも可能です。

  • りんご及びいちご、並びに大根及びジャガイモを使います。

ただしこの表現もわかりにくく、見間違えや見落としが発生するかも知れません。箇条書きにするなど、相手にわかりやすく伝える工夫も必要ですね。

同じ種類か?違う種類か?

「及び」と「並びに」は、複数の事柄を並べる時に使われる接続詞です。「●●と●●」などの「と」や「も」の代わりに使うと、改まった印象となりビジネスシーンで便利です。

  • 及び」は同じジャンルや種類となるもの
  • 並びに」は共通点の少ない、違うジャンルの物事

を並べる時に使います。

ビジネスシーンでは、「及び」と「並びに」の違いを理解して、上手に使い分けたいですね。