昔からある言葉の中には、意味はなんとなく分かっても、なぜその言葉になったのか?と思うものもあります。「太鼓判」もそんな不思議な言葉の一つですね。

実は太鼓判という言葉には意外な由来があったんです!

そんな「太鼓判」について、意味や使い方、また太鼓判に似た類語についても紹介していきます。ぜひ参考にしてくださいね!

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太鼓判の意味や由来は?

保証します!

太鼓判とは、次の意味で使われる言葉です。

  • 絶対に間違いがないこと
  • 人や物品に対し、確かであること

人や物事に対して絶対はありませんが、確実であることを保証したい時に使われるのが「太鼓判」です。

ただし「太鼓判」とは実在するものではありません。信頼の置ける人が保証することによって「太鼓判」となるんですね。そのため、“絶対”とは言っていますが、100%確実ではないこともあります。

それでも「その人が責任をとる」と言い切れるほど信頼できるときに、太鼓判を使うんですよ!

太鼓判

太鼓判は大きなハンコ

「太鼓判」の元になったのは、戦国時代に甲斐(現在の山梨県)で使われていた「甲州金」です。甲州金でも「甲州一分金」という硬貨は、太鼓のふちのような模様があることから「太鼓判」と呼ばれていました。

江戸時代に入ると、確実な物品である証明として、大きいハンコを押すようになったんですが、このハンコが甲州一分金硬貨の「太鼓判」のように大きかったんです。

そのため、この大きなハンコも「太鼓判」と呼ばれるようになったわけです。これが現代まで言葉として残り、保証するという意味の「太鼓判」となったんですね。

太鼓判の使い方

太鼓判は「押す」

太鼓判を押す

太鼓判は確実であると保証したい時に、「太鼓判を押す」という表現で使われます。ハンコを使うときの「捺す(おす)」でも良いですが、わかりやすさから「押す」としたほうが伝わりやすいですよ。

  • 彼の人柄は、社長である私が太鼓判を押すほど素晴らしい。
  • 新商品として開発した弁当は、プロの料理人が太鼓判を押すほどのうまさだ。

「太鼓判を押す」のは、ある程度の実力や権威を持つ人や団体です。

会社であれば上司や幹部・社長が、部下や社員を保証する時に使います。商品であれば信頼のおける検査機関が合格とした時に、太鼓判という表現を使うのも良いですね。

食べ物であれば、名前の知られたプロの料理人が「美味しい!」と言った時に、太鼓判は使えます。

ただし「自分自身に太鼓判」と、自分をアピールする時には使えません。あくまでも第三者が保証するときに、「太鼓判を押す」と覚えておきましょう。

太鼓判を「もらう」

人柄や品質を保証してもらった側は、「太鼓判をもらう」と表現します。

  • 弊社の新商品について、検査機関から太鼓判をいただいた。
  • 幹部会に提出する書類をみせたら、上司から太鼓判をもらうことができた。

「太鼓判を押してもらえた」ことを伝える場面は少ないですが、覚えておくと損はないですよ。

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太鼓判の類語には何がある?

お墨付き

太鼓判と同じように、物品や人を保証する時に使うのが「お墨付き」です。

お墨付きとは大名・将軍などが本人であることを証明する「花押(かおう)」が入った書面のことを言います。花押は現代のサインのようなもので、直筆で書かれていました。

花押入りの書面は確実な保証となることから、保証するという意味で「お墨付き」となったんですね。

使い方ですが、

  • 店長のお墨付き
  • 社長からお墨付きを与えられた、当社自慢の一品です。

…と、「与える」という表現となります。太鼓判と違って押さないので、注意してくださいね。

任せてください

折り紙付き

「折り紙付き」は絵画や器・刀などの骨董品や美術品に対し、専門家がつけた保証書のことを言います。保証内容を書いた紙を半分に折って美術品などにつけたため、「折った紙」ということで、「折り紙」となったんです。

鶴などを折る「おりがみ」とは違うものなので、間違えないよう注意してくださいね。

また「専門家や権威ある人物が、品質を保証した」という意味でも、折り紙付きは使われます。人柄など人物に対しても使いますが、基本的には物品に対して使うと覚えておきましょう。

「太鼓判」を押されて安心!

太鼓判は江戸時代に使われていた大きなハンコで、物品を保証する時に押していました。そこから転じて人や物品に絶対的な保証を与える言葉として、「太鼓判を押す」を使うようになったんですね。

太鼓判を押すことで一定以上の保証となり、人や物に対しる安心感が高まります。保証する人はある程度の地位や立場にあることが多く、「この人が言うなら…」という保証となりますね。

確かさを表現する「太鼓判」をもらうためにも、日頃からの努力を積み重ねていきませんか?