固まったはちみつは食べられる？結晶化する原因と戻し方！

家庭に常備しておきたい調味料の一つに、蜂蜜（はちみつ）があります。パンやホットケーキにかけると美味しいですし、料理に使うと少量で甘みと照りが出せますよね。

しかし、しばらく使わなかったら、蜂蜜が固まってしまったという経験はありませんか？もったいないので元に戻したいですし、固まったまま使っても大丈夫なのか気になるところです。

そこで、

• はちみつが固まる理由
• 固まったはちみつは食べられる？
• 固まったはちみつの戻し方
• はちみつを固まらせない方法は？

…について紹介していきますので、ぜひ覚えてくださいね！

固まったはちみつは食べられるの？

はちみつが固まる理由は？

はちみつの甘みは、「ブドウ糖」と「果糖」からきています。

中でも、ブドウ糖は気温の変化に弱く、低温の環境に置くと結晶化しやすいという特徴があります。特に気温が14度～16度の場所や、気温の変化が激しい場所に置くと、ブドウ糖が結晶化しやすくなるんですね。

結晶化すると、白いカビのように見えることもありますが、カビではないので大丈夫です。また振動を与えると固まりやすくなる傾向もあるので、優しくはちみつを取り扱いたいですね。

ジャリジャリしてはいるが食べられる

はちみつは結晶化して固まっていても、成分に変化はありません。食感もジャリジャリはしていますが、液体のはちみつと味も変わりません。

そのため食感を気にしないなら、そのまま使っても大丈夫ですよ。

開封後はチェックを

はちみつは腐りにくく、長期保存が可能な食べ物です。そのため、先程もお伝えしたように、未開封のはちみつが結晶化していても、基本的には食べられるので安心してください。

はちみつそのものは、高い糖濃度と低い水分量から、基本的にカビは生えません。ただし開封済みのはちみつの場合、パンくず等が入り込むことがあります。またパンくずや水が原因で、カビが生える可能性もあります。

容器を開けてみたときに、変なにおいがしたら、食べるのはあきらめましょう。

固まったはちみつの戻し方

40度～60度のお湯で湯煎

結晶化したはちみつは、温めると溶けて元にもどります。そのため40度～60度に温めたお湯に容器ごとつけて、湯煎しましょう。

はちみつの量にもよりますが、長くても1時間ほど湯煎すれば溶けきりますよ。

ただしお湯の温度を上げると、はちみつが温まりすぎて風味が消えてしまいます。溶かすのに時間がかかりますが、余裕を持って作業を行いたいですね。

電子レンジで加熱

少量だけ必要なら、電子レンジで加熱する方法もおすすめです。

溶かしたい分量を耐熱皿に取り出し、電子レンジで10秒程度加熱します。加熱したら取り出して混ぜ、結晶が残っているなら加熱を繰り返しましょう。

一気に加熱すると風味が消えるので、少しずつ加熱するのが美味しく溶かすコツです。また容器ごと加熱すると容器が壊れる恐れがあるので、必ず耐熱皿に出して加熱しましょう！

カイロでじっくり温める

養蜂家の方が、良くはちみつの溶かし方として紹介しているのが、カイロとタオルを使う方法です。

用意するのは、はちみつを包める大きさのタオル2枚と毛布、使い捨てカイロ2枚です。

温め方も簡単で、はちみつ容器をタオルで包み、その上からカイロを2枚貼り付けます。そしてタオルでもう一度包み、更に上から毛布で包み込みしょう。

時々上下をひっくり返しながら12時間程度放置すれば、自然にはちみつが溶けるんですよ。

この方法は時間がかかりますが、湯煎よりも手間がかかりません。また温度管理も楽なので、風味も残ったままはちみつが溶かせますよ！

はちみつを固まらせない方法はあるの？

冷蔵庫ではちみつを保存しない

はちみつを冷蔵庫で保存してしまうと、固まりやすい環境で保存することになります。そのため気温18度程度で湿度が低く、直射日光が当たらない場所で保管しましょう。

塩・砂糖・小麦粉を保管している場所に一緒に置くと、目に付きやすく安心ですね。

固まりにくいはちみつを選ぶ

はちみつは採取した花の蜜によって、ブドウ糖が少なめに出来上がるものがあります。特に「アカシア」「リンゴ」のはちみつは、果糖が多めなので固まりにくい傾向があります。

蜂蜜を買うときに、アカシアはちみつ、あるいはリンゴはちみつを選ぶと、ある程度は結晶化を防げますよ。

□ヨーロッパ ドイツ産のアカシアはちみつ

使い切りタイプのはちみつを使う

はちみつが固まるのは、容量が多くて使い切れないからではありませんか？

もし少量だけ使いたいなら、10gや15g程度ずつ分包された「使い切りタイプ」がおすすめです。多少割高にはなりますが、使い切りタイプなら密封されていますし、容器もコンパクト。保存場所を選ばないのがうれしいですね。

□いつでも使えて持ち運べるのも便利ですね

いつでもはちみつを使いやすく

蜂蜜（はちみつ）は砂糖代わりにも使えますし、パンやホットケーキにかけると美味しいですよね。また喉にも良いので、風邪にもおすすめです。

しかし毎日使うほどではないため、気がついたら白く固まってしまうことが良くあります。はちみつは少し寒い環境で固まるため、冷蔵庫ではなく常温保存がおすすめです。

もし固まってしまった時は、湯煎すればもとに戻るので安心してくださいね。

はちみつをすぐ使える状態で保管して、毎日の生活に優しい甘さを加えませんか？