牡蠣はクリーミーな味わいが楽しめ、生でも焼いても揚げても美味しいですよね!最近では「オイスターバー」も登場し、岩牡蠣・真牡蠣など色々な牡蠣が楽しめるようにもなりました。

ところで牡蠣は一年中食べられるイメージもありますが、旬はいつなのでしょうか?ヨーロッパでは「Rの付く月に牡蠣は食べるな」とも言われていますが、由来も気になりますね。

そこで、

  • 牡蠣の旬はいつ?
  • 岩牡蠣とは?真牡蠣とは?
  • 「Rの付かない月に牡蠣を食べるな」とは?
  • 牡蠣が海のミルクと呼ばれる理由は?

…について紹介していきます。ぜひ参考にしてくださいね!

牡蠣の旬はいつ?

牡蠣は夏と冬が旬

美味しい牡蠣

牡蠣は岩場に生息する、ベッコウガキ科またはイタボガキ科の二枚貝の総称です。英語では「Oyster(オイスター)」と呼び、岩場に生息する二枚貝全体を指す言葉として使われています。

そんな牡蠣の旬は、夏と冬に2度旬を迎えます

    • 冬(11月~3月)が旬の牡蠣

広く食べられている「真牡蠣」は、11月~3月にかけて冬に旬を迎える牡蠣です。

    • 夏(5月~8月)が旬の牡蠣

「岩牡蠣」は5月~8月の春から夏にかけてが旬。真牡蠣とは真逆の季節に楽しめます。また真牡蠣のうち、北海道・東北の一部では5月~8月に旬を迎える牡蠣もあります。

真牡蠣とは?岩牡蠣とは?

牡蠣と呼ばれる貝で多く食べられているのが、先程も紹介したように、

  • 真牡蠣(マガキ)
  • 岩牡蠣(イワガキ)

です。

真牡蠣は冬に食べられる牡蠣

真牡蠣

真牡蠣(マガキ)は主に11月~3月に旬を迎える牡蠣で、クリーミーで濃厚な味わいが楽しめます。浅瀬の岩場に生息するため養殖も行いやすく、日本で多く食べられている牡蠣でもあるんです。

真牡蠣の産卵時期も夏ですが、一気に産卵する特徴があります。そのため体内の栄養素を使い切り、夏は味が落ちてしまいます。

再び栄養を蓄え始めるのが10月ごろなので、冬を迎えると味がぐっと良くなるんですね。

岩牡蠣は夏に食べられる牡蠣

岩牡蠣

岩牡蠣(イワガキ)は5月~8月に旬を迎える牡蠣で、貝と身にボリュームがあってジューシーな味わいが楽しめます。

牡蠣は夏に産卵するのですが、岩牡蠣はゆっくり時間をかけて産卵するため夏でも身に栄養が残ります。また産卵された稚貝(チガイ)もゆっくり成長するため、夏に美味しい旬を迎えるんですよ。

一方で産卵を終えた冬は身が水っぽく、食べても美味しくありません。

岩牡蠣は岩場のやや深いところに生息し、養殖が難しい貝です。海女さんが海に潜って岩牡蠣をとるため、海水が冷たい冬は出回らない側面もあるんですね。

□岩牡蠣採り!
https://youtu.be/DaT0qN0ZiCw

*海女さんが岩牡蠣を取る様子は、スゴイの一言ですね!

「Rのつかない月に牡蠣を食べるな」とは?

英語表記で「R」がつかない月の牡蠣は美味しくない

フランスのことわざに「Rの付かない月に牡蠣を食べるな」という言葉があります。これは英語の月表示が元になっているので、英語の12ヶ月を紹介しますね。

  • 1月…January
  • 2月…February
  • 3月…March
  • 4月…April
  • 5月…May  …R(r)がつかない
  • 6月…June …R(r)がつかない
  • 7月…July …R(r)がつかない
  • 8月…August…R(r)がつかない
  • 9月…September
  • 10月…October
  • 11月…November
  • 12月…December

この中で「R(r)」がつかないのは、5月(May)から8月(August)までの4ヶ月だけです。

5月から8月は真牡蠣の産卵シーズンであるため、「身が美味しくないので食べるな」と言っているんです。また冬に比べて海水温度が高くなる時期のため、食中毒の心配もあったからという説もあります。

いずれにしても、これは古いことわざです。日本では夏が旬の岩牡蠣もありますし、養殖技術や流通が発達した現代においては、あまり気にする必要もなさそうですね。

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牡蠣が海のミルクと呼ばれる理由は?

真牡蠣は身が乳白色で栄養たっぷり!

牡蠣は「海のミルク」とも呼ばれていますが、これは2つの理由があるんですよ。

一つは牡蠣の身が乳白色で、牛乳を思い浮かべるからです。もう一つは牛乳と同じように、体に必要な栄養がたっぷり含まれているからです。

牡蠣には体を元気にする「グリコーゲン」という成分が、多く含まれています。またビタミンB12や亜鉛・鉄などのビタミンやミネラルが、バランスよく含まれています。

牛乳も「完全栄養食」と言われるほど、体に必要な栄養素を含んだ飲み物ですね。そのため色も似ていて体に嬉しい成分がたっぷりな牡蠣を、海のミルクと呼ぶようになったというわけです。

海のミルク・牡蠣

岩牡蠣は海のチーズ

ちなみに海のミルクと呼ばれているのは「真牡蠣」のこと。「岩牡蠣」もその味わいや、栄養価が高くて身が乳白色であることから「海のチーズ」の別名があります。

真牡蠣も岩牡蠣も、貝類なのに乳製品に例えらているのは、なんだか面白いですね。

美味しい牡蠣をたくさん食べたい!

濃厚な味わいが美味しい「牡蠣」は、種類の違いにより夏と冬にそれぞれ旬を迎えます。

に旬を迎える「岩牡蠣」は身が大きく、ジューシーな味わいが楽しめます。に旬を迎える「真牡蠣」はクリーミーな味わいで、海のミルクとも呼ばれています。

また夏の真牡蠣は味が落ちるので、西洋では「Rの付かない5月~8月は食べるな」ということわざもありました。

栄養たっぷりで美味しい牡蠣。旬の季節にはたっぷりいただきたいですね。