
座右の銘に使いたい四字熟語は、漢字がかっこいいものを選びたいものです。もちろん意味も人生の指針になるような、素敵なものですともっといいですよね。
そんな見た目も意味もかっこいい四字熟語に、「獅子搏兎」があります。日常であまり見かけることのない言葉ですが、どんな意味があるのでしょう?
そんな「獅子搏兎」の意味や由来、使い方の例文、類語について順にお伝えしていきます。ぜひ参考にしてくださいね!
獅子搏兎の意味や由来
簡単なことでも全力で取り組む

獅子搏兎は「しし はくと」と読む四字熟語で、次の意味があります。
- 簡単な事でも全力で取り組むべきだ。
獅子搏兎の
- 「獅子」はライオンのこと
- 「搏兎」は兎(うさぎ)を捕まえること
を指します。
ライオンは、たてがみを持つ美しい姿から百獣の王にも例えられますが、ウサギのような小さく弱い生き物相手でも、全力で狩りを行うと言われています。
そこから転じて、楽なことや簡単なことでも手を抜かず全力で取り組むべき、という意味になったんですね。
実際のライオンのイメージとは少し違う
実際のライオンはと言うと、成功率を上げるため、集団で狩りを行う性質があります。また持久力があまりないため、影からそっと獲物に近づいて、一気に倒す戦法を取ることが多いですね。
狙った獲物にたいして全力で倒そうとはしますが、ことわざのイメージとは少し違う点も覚えておきたいですね。
また「獅子」はライオンという意味でも使われますが、中国の想像上の生き物を指すこともあります。獅子は厄を払い、幸福を招く生き物だと考えられていました。
獅子舞や神社の狛犬(角が無い方)は、中国の「獅子」の姿を真似たものなんですね。
獅子搏兎の使い方
簡単な仕事も手を抜かない

獅子搏兎の使い方ですが、ビジネスの中で、気を抜きそうな時に警告として使うのがピッタリです。
- 初歩的な仕事だからこそ、獅子搏兎の心で取り組まないといけない。
- 毎日の作業だと油断した結果、ミスに繋がってしまいました。これからは獅子搏兎を心がけ、必ず確認を行います。
初めて取り組む仕事や作業は、失敗の内容に手順をしっかり確認しますよね?しかし毎日行う作業や簡単な仕事ですと、気が緩んでしまって失敗してしまうことがあります。
どんな仕事や作業でも油断せず全力で取り組む例えとして、獅子搏兎を使います。
座右の銘や自分への戒めの言葉としても、ピッタリですね!
獅子搏兎の類語
手加減しない
獅子搏兎は読み方もわかりづらく、表現が大げさすぎると感じることもあります。そんな時は「手加減しない」という表現を使うと、相手にもわかりやすく伝わりますよ。
手加減とは、物品を手に持つことで、重さや容量を感じ取ることです。そこから転じて、相手の状態や仕事の分量に応じて、取り組み方の加減を変えると意味となりました。
手加減しないということは、どんな物でも取り組み方を変えず、全力で行うという事につながりますね。
全力投球

獅子搏兎と似た意味を持つ四字熟語に、全力投球があります。
全力投球は、野球のピッチャーが全ての力を出してボールを投げるという意味です。野球以外でも、全ての力を出して物事に取り組む意味でも使われますね。
獅子搏兎は「簡単な物事」に対して使いますが、全力投球は対象となる作業の難しさは問いません。簡単な事でも難しいことでも、自分が持つ力を全て使い切るつもりで取り組む時に使いたいですね。
死力を尽くす
全力投球では野球のイメージが強いと感じるなら、死力を尽くすに言い換えるのもおすすめです。
死力を尽くすには、命をすべて使い尽くしても構わない覚悟で、物事に取り組むという意味があります。より困難な作業や仕事を行う時に、しっかり取り組む覚悟を表す時にも便利ですね。
ただし本当に命をかけて取り組むことはせず、時々は休むことも大切ですよ!
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獅子搏兎の心でどんなときも全力で!
毎日繰り返す仕事や家事は、慣れてしまうと手を抜いてしまうことがあります。効率良く行うというのなら良いのですが、手抜きとなっていると思わぬところで失敗してしまいます。
獅子搏兎は「簡単な仕事であっても、全力で取り組む」という意味の四字熟語。失敗しないだろうという思い込みが事故や失敗の元なので、戒めの言葉や座右の銘にピッタリですね。
かっこいいだけでなく意味も実用的な獅子搏兎を、どんな時でも思い返せるよう心に刻みませんか?
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