然現象の中には一見理由がわからない「不思議な現象」もあり、変わった名前が付けられることがあります。そんな現象の一つに「狐の嫁入り」がありますね。

狐の嫁入りとはどんな自然現象なのか?また何故”狐”なのか?不思議ですよね?

そんな「狐の嫁入り」の意味や別名、由来、そして発生する理由について順にお伝えしていきます。ぜひ参考にしてくださいね!

スポンサーリンク

狐の嫁入りとは?

晴れた空から急に雨が降る

突然の雨が!

狐の嫁入りとは、空は晴れているのに雨が降る現象のことを言います。雨の降る量はまちまちで、ほんの少しだけ降ることもあれば、周囲が濡れるぐらい降る事もあります。

降る時間は10分程度と短いことが多いですが、強く降ることもあるので、そんな時は雨具を持ち歩いていると便利ですね。

□天気雨 晴れているのに強い雨 狐の嫁入り

*撮影している方も、思わず「すごい雨だ!」と言っていますね。

狐の嫁入りの別名は?

実は「狐の嫁入り」には、いくつもの別名があります。

天気が突然怪しくなる

天気雨

最もわかりやすいのが「天気雨」ですね。

「天気」という言葉は、晴れ・曇・雨などの、空の状態を表しています。そして晴れている事を「天気がよい」、強風や雨などは「天気が悪い」とも表現しますよね。

中でも「天気が良い」は「天気」と省略することで、「晴れている」という意味で使うことがあります。なので「天気がよいのに雨が降っている」事を、「天気雨」というわけです。

日照雨

日照り雨(ひでりあめ)も、狐の嫁入りと同じ意味で使われる言葉です。太陽(日)が照っているのに雨が降るから、「日照り雨」というのはわかりやすいですね。

天泣

天泣(てんきゅう)も、狐の嫁入りと同じ意味を持つ言葉です。

太陽のことを「お天道様」と、神様として見る考え方があります。雲がないのに雨が降るのは、お天道様が泣いているからと昔の人は考えたんですね。

スポンサーリンク

狐の嫁入りと呼ばれる由来

夜になると提灯行列が見える

結婚式にまつわる風習の一つに「花嫁行列」があります。新郎新婦と親族一同が列を作り、式を挙げる神社の境内をゆっくりと歩くものです。

かつては花嫁が実家から花婿の家へ向かう時に、親族と花嫁行列を行うこともありました。この時、先頭に立つ人は提灯(ちょうちん)を持ち、明かりをともして花嫁を案内したんですね。

昔は、ご近所で花嫁行列を行うと聞いていないのに、夜になると遠くで無数の狐火が一列に連なって提灯行列のように見えることがありました。その様子がまるで花嫁行列のようだと、昔の人は考えたんですね。

狐は人を化かす力があり、神様の化身であるとも考えられていました。そこから夜の不思議な提灯行列を、「狐の嫁入り」と呼ぶようになったというわけです。

提灯行列

人と狐の悲しい逸話

狐が嫁入りを行う日は、天気雨が降る日と考えられていました。そのため晴れているのに雨が降ることも、狐の嫁入りと呼ぶようになっていったんですね。

天気雨と狐が結びついたのは、いくつかの昔話からきています。

狐が雨を降らせ人よけした

とある狐の娘さんがお嫁に行くことになりました。両親狐は花嫁行列を行いたいのですが、大騒ぎすると人間に見つかってしまいます。そこで、雨乞いで自分たち(狐たち)の周りに雨を降らせ、人よけを行いました

ここから「晴れてるのに雨が降る時は、狐が嫁入りをしてるに違いない」となりました。

いけにえに狐の娘を

とある村では長く雨が降らず、神様にいけにえを捧げて雨を降らせてもらうことにしました。いけにえには若い娘が必要でしたが、村人は「狐を娘に化けさせて生贄(いけにえ)にする」事を思いつきます。

そこで村一番の若者が、若い狐に結婚話を持ちかけ、そのまま騙したまま、いけにえにすることにしました。事実を知った狐は、それでも男のためにと、自らいけにえとなってしまいます。

この時、狐の娘が流した涙が、晴れた日に降る雨となったという悲しい言い伝えです。

狐の嫁入り・天気雨が発生する理由は?

雨が降ってきそうな状態の雲

雨や雲が風に流れて

狐の嫁入りは、次の2つの状況になると発生します。

遠くで降った雨が風に流される

1つめは、遠くで降った雨が風に流されて晴れている地域に落ちた時です。

雲から落ちた雨は、地表に届くまでに10分程かかります。ですが、強風が吹くと地表に届く前に流されてしまい、雲がない場所に雨が落ちることがあるんです。

雲が風に流されたり消滅した時

2つめは、雲が風に流されたり、消滅した時です

雲は常に同じ場所にあるのではなく、風に吹かれて移動します。そのため雨が地上に届くまでに、雲が移動していなくなることがあります。

また雨として水滴が全て落ちて、雲が消滅することもあります。

狐の嫁入りは不思議だけど理由がある!

【関連記事】

は晴れているのに、水が顔に当たることがありますよね。誰かが水を飛ばした可能性もありますが、本当に雨が降ることもあるんですよ。

晴れているのに雨が降る現象を「狐の嫁入り」と呼び、昔の人は狐と結びつけて考えていました。実際は遠くの雨が風で流されてきたり、雨が落ちるまでに雲が消えたから起こる現象です。

狐の嫁入りに遭遇したら、不思議な自然現象として雨を楽しみたいものですね。