秋の読書

は読書の秋と言われるように、ゆっくりと本を読みたくなります。好きな音楽を流しながら、のんびり過ごすのも素敵ですよね。

思い思い時間を楽しむことが多い秋の夜は「秋の夜長」とも表現されます。そんな秋の夜長とはどんな意味でいつ頃のことを指すのでしょう?

  • 秋の夜長の意味
  • 秋の夜長の時期はいつ?
  • 秋の夜長の使い方

…について順にお伝えしていきますので、ぜひ参考にしてくださいね。

秋の夜長の意味とは?

段々と夜が長くなる

秋の夜長に過ごす

秋の夜長の「夜長(よなが)」とは、夜が長い様子を表す言葉。特に秋の夜を指す言葉で、俳句では秋の季語として使われています。

秋の夜長の「」については、季節を表すわかりやすさもありますが、9月から10月にかけて日没時間が早くなることも関係しています。

日本では夏の時期は日中が長く、冬は夜が長くなります。1年で1番昼間が長くなる「夏至」は6月21日前後。7月や8月はまだまだ昼間が長い時期となります。

一方で夏至を境に、日没時間は少しづつ早くなります。

例えば東京では、8月1日に比べると9月1日は40分程度日没時間が早まります。同時に日の出の時間も段々と遅くなるため、合わせて暗い時間が段々と長くなっていきます。そして暑さも一段落し、夜も涼しく過ごしやすくなりますよね。

そんな秋の長くて過ごしやすい夜を「秋の夜長」という言葉で表しているんですね。

秋の夜長の時期はいつ?今の暦では?

9月から11月頃まで

秋の夜長の風流

暦(旧暦)の上では「立秋」から「立冬」までが秋の季節。立秋は毎年8月7日前後で、立冬は毎年11月7日前後です。

しかし今の8月7日前後は、まだまだ夏のイメージですよね。また俳句の世界では、夜長を9月の季語としています。

そのため「秋分の頃(9月22日前後)から立冬の頃(11月7日前後)までが秋の夜長」と考えるとわかりやすいですね。

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ただし秋の夜長の時期は、いつからいつまでと明確に決まっているわけではありません。秋分前の時期でも「秋の気候で夜が長い」と感じたら、「秋の夜長」と言ってもいいんですよ。

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「秋の夜長」の使い方

秋の夜の過ごし方を説明する時に

「秋の夜長」と言えば、夜静かに部屋で本を読んだり、音楽を聞いたり、趣味に没頭するのも素敵です。家族や恋人とおしゃべりを楽しむのもいいですね。

夜が長くなってきて、気候的にも過ごしやすい季節だからこそ楽しめることは沢山あるのではないでしょうか。

そんな秋の夜の素敵な過ごし方について人に説明する時に、「秋の夜長」という言葉を使うのはピッタリですね。

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季節の挨拶に

「秋の夜長」という言葉は、季節の挨拶に使うとぴったりです。特に目上の方への手紙や取引先へのメールで使うと、季節感を取り入れつつきちんとした印象となります。


  • 虫の音が心地よく響く秋の夜長となりましたが、皆様変わりなくお過ごしでしょうか。
  • 秋の夜長となり、読書が恋しくなる季節となりました。
  • 秋の夜長とは申しますが、どうか夜ふかしにはご留意くださいませ。

手紙やメールで使う際に、はじめの挨拶や結びの挨拶に使うと、季節感がよく伝わりますね。特に中秋の名月で夜空を楽しむ機会の多い、9月から10月の挨拶に活用するとわかりやすいですよ。

俳句の季語として

秋の夜長

一日ごとに長くなる秋の夜には、趣味の時間にぴったりです。特に俳句は「5・7・5」の文字のなかで、季語を入れつつ自分の気持や感想を読み上げます。短いからこそ伝えたいことを入れるのは難しく、考えるだけでも時間がどんどん過ぎていきますよ。

俳句では9月の季語の一つに「夜長」があり、「長き夜」と言い換えて秋の夜の長さを表します。長い夜を楽しんだり、長い事を寂しいと感じたりと、俳句を読む人によって個性があらわれます。

いきなり「夜長」で俳句を読むのは難しいかもしれませんが、俳句を知るきっかけとして活用してみるのもいいですね。

今夜は何をしようかな~

の夜長は、9月から11月にかけての夜の長さを表す言葉です。6月下旬の「夏至」を境に夜の時間が長くなりますが、9月ごろより夜が早まったと感じやすくなります。

また暑さも一段落して夜が過ごしやすくなることから、夜の長さがより意識されやすくなるんですよ。

季節感がよく出る言葉として挨拶文に使いやすいですし、俳句では9月の季語としても使われています。もし何かをはじめたいと思ったら、秋の夜長を上手に活用しませんか?