野菜

乳食を手作りする時に苦労するのが、野菜の調理です。歯が生えていない赤ちゃんには、食べやすい野菜を出したいですよね。また飲み込みづらくなっている高齢者にも、柔らかい野菜を出してあげたいものです。

誰でも野菜を食べられるようにするためには、野菜を柔らかくしたいものですが、どうすれば柔らかくなるのでしょう?

そんな、かたい野菜を柔らかくする方法や調理のコツについて6つ紹介するのでぜひ覚えてくださいね!

野菜を柔らかく調理する方法やコツは?

レンジで加熱してから使う

電子レンジを使う

野菜を柔らかくするには、火を通す必要があります。煮る・蒸す・焼く・炒めるなど火を通す方法は様々ですが、簡単なのが電子レンジを利用する方法です。

電子レンジで加熱すると、茹でるよりも短い時間で火が通ります。また茹でると水に栄養が逃げやすくなりますが、電子レンジなら栄養も逃げにくいですね。

電子レンジで加熱するコツは、同じ大きさに切りそろえてふんわりラップをかけること。濡れたままのほうが蒸した効果も生まれるので、小さじ1程度の水を回しかければより安心です。

また切った野菜は重ならないように広げることも、火を通すためには大切です。

野菜の種類にもよって加熱の目安は多少違ってきますが、食べやすい大きさに切っているなら概ね2~3分ほどでOK。短時間でできるのは、子育て中のパパ・ママに嬉しいですね!

カボチャはレンジで加熱してから切る

かぼちゃ

カボチャは離乳食に活用したい野菜ですが、かたくて切るのに一苦労しますよね?スーパーなどで1/4サイズで売られていても、ここから更に切るのが大変です。

そんなときは、かぼちゃをまるごと電子レンジで加熱して、切りやすい柔らかさにしましょう。カボチャは種を取り除いてから軽く水洗いし、濡れたままふんわりラップで包んで加熱します。

加熱時間は

  • 1/4サイズなら5分加熱
  • 1個サイズなら10分加熱

が目安。これくらい加熱すれば、包丁が入るかたさになりますよ。

あとは粗熱が取れるまで待ってから、かぼちゃを使いたい大きさに切って調理に活用しましょう!

【料理の基本ABC】電子レンジを使ったかぼちゃの切り方
https://youtu.be/_fzxqf9ReeY

*無理に包丁を入れるとケガをする恐れがあるので、まずは電子レンジで加熱しましょう!

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かぼちゃはダイエット向きの食材?栄養・効果とおすすめの食べ方!

繊維に対して垂直に切る

キャベツを切る

電子レンジで加熱しても、野菜がかたくなることがあります。より柔らかい仕上げにするためには、野菜を切るときに繊維を意識するようにしましょう。

ほとんどの野菜は根から先端に向かって、縦方向に繊維が走っています。そのため縦方向に野菜を切ると、繊維を壊さずシャキシャキ感を楽しむことができます。

そして繊維に対して垂直になるように切ると、繊維が壊れて柔らかな食感となります

みじん切りや細切りで野菜を柔らかくしたいなら、縦ではなく横に切ることを意識しましょう

例えば根菜類は、輪切りにしてから細切りにすると炒めものにしても柔らかく仕上がります。白菜などの葉野菜も根本から先端に向かって切ることで、繊維を断ち切って柔らかな食感となります。

繊維が断ち切られることで野菜の味や旨味も出るので、より美味しく食べられますよ!

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かたい野菜から炒める

野菜を炒める

炒めものやスープは、具材を入れる順番に注意しないと、全てに火が通らないまま出来上がることがあります。特に根菜類は火が通りにくいため、先に入れて炒めましょう。

例えば「野菜炒め」の場合、

  1. ニンジンやタマネギ(根菜類)
  2. ピーマン(その他の野菜)
  3. キャベツ(葉野菜)
  4. もやし(火が通りやすい、あるいは生でも食べられる野菜)

…という順番で入れると、火が通らない失敗を防ぎやすくなります。

根菜類は水から煮る

大根を煮る

大根やニンジンで煮物を作る時に、沸騰した煮汁に入れてませんか?

土の中で成長する「根菜類」は火が通りにくいため、水から入れてじっくり火を通した方がいいですね。一方で葉野菜や土の上で成長する野菜は火が通りやすいので、沸騰したお湯に入れて火を通してもOKです。

特に大根は味がしみにくいもの。大さじ1の米と一緒に下茹ですると柔らかく仕上がりますよ。

お米を入れるのは大根の苦味やアクを取り除き、お米の甘みを加えるため。沸騰したら中火にし、竹串が通るまで10分程度茹でましょう。

□大根の下処理
https://youtu.be/tGrW0drx5XM

*おでんの大根も下茹ですると、味がとても良くしみますよ!

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もう一度電子レンジで加熱する

煮物を作る時に野菜に火が通らず、他の具材が煮崩れてしまった経験はありませんか?

そんな時はかたい野菜を取り出して、ふんわりラップをかけて2分程度加熱しましょう。煮汁のある料理なら軽く煮汁をかければ、焦げ付きも防ぐことができて、味もさらに染みこんできますよ。

野菜を柔らかく美味しく!

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鮮な野菜のシャキシャキした食感は、サラダや炒めものにするととても美味しいですよね。また味を含ませた煮物も美味しいですし、裏ごしすれば離乳食にできて赤ちゃんも喜びます。

野菜の中には加熱しにくいものがありますが、電子レンジを活用すれば短時間で柔らかくすることが可能です。更に切り方を工夫したり調理の順番を工夫すれば、食べやすい柔らかさの野菜となります。

年齢を問わず美味しく食べるためには、一手間加えて野菜を柔らかくしてから食べたいですね。