
梅雨や秋の長雨の時期は、外に出るのが面倒ですよね。しかしお客様や取引先への訪問は、天候を理由に断るわけにはいきません。
そんな雨の日の訪問ですが、マナーを知っておかないと相手に悪い印象を与えてしまうかも知れません。
ちょっとした気遣いで相手の印象を良くする、雨の日のビジネスマナーについて6つの点で紹介します。ぜひ覚えてくださいね。
雨の日の訪問で気をつけたいビジネスマナー
ビニール傘は使わない

雨の日に欠かせない傘ですが、忘れても後悔しないようにとビニール傘を使用していませんか?また出先で雨に降られてしまい、慌ててビニール傘を購入して訪問することもあるかもしれません。
しかしビニール傘は安っぽい印象となるため、ビジネスシーンではおすすめできません。
天候が不安定な時期は無地の折りたたみ傘と傘袋を携帯し、急な雨に備えると安心ですね。また濡れた衣服を拭き取るタオルがあれば、より心強いですよ!
傘は外で静かに閉じる

濡れた傘はそのままにすると、水滴が垂れて訪問先を汚してしまいます。そのため訪問先では玄関よりも外で、静かに閉じて水滴を払いましょう。
傘を派手に振り回して水滴を飛ばすと、思わぬ人に当たってしまう可能性があります。また周囲を水滴で汚すことになるので、そっと水滴を払うことを心がけたいですね。
傘の置き場所を確認

傘は盗まれることもあるからと、常に持ち歩きたくなる気持ちもわかります。
しかし訪問先では、水滴で汚す可能性があるため、室内には持ち込まないのがマナーです。
人の出入りが多い企業では、玄関先に傘立てが設置されていたり、傘袋が用意されています。訪問先の方に使用してよいかを確認した上で、傘袋で包んで外の傘立てを利用しましょう。
傘立てなどが見当たらない時は、必ず訪問先の方に傘の置き場所を確認します。受付で預かってもらえる・室内に持ち込んでも良い…など、相手方によって対応は異なります。
預かってもらえるなら水気を落として傘袋に入れ、お礼を述べて傘を預けましょう。
室内に持ち込んで良い場合も外で水気を落とし、傘袋に入れて汚さない事を心がけます。その上で壁や椅子などに立てかけず、足元の邪魔にならない位置に傘を置くといいですね。
レインコートは外で脱ぐ
傘では衣服がカバーしきれないため、仕事中はレインコートを着用する方もいます。傘が使えない強風の日には、レインコートのほうが安全ですよね。
またあらかじめ防水スプレーをかけておけば、カバンや服に水が染み込みにくくなります。
レインコートを着用して訪問先を訪れる場合は、玄関の外で脱ぎましょう。また脱ぐ時には傘と同じく、水滴で周囲を汚さないように水滴を静かに落とします。
脱いだレインコートは、水漏れしにくい袋にしまって自分で保管します。小さく折りたたんでカバンにしまえば、より安心ですね。
もし相手方から預かると申し出があれば、お礼を述べた上で預かってもらいましょう。しかし基本は「汚さないように袋に入れて自分で保管する」なので、迷惑をかけないよう心がけたいですね。
足元の汚れや濡れに要注意

最近ではビジネスシーンで使用しても問題なさそうな、レインブーツも登場しています。そのため足元が汚れる心配は減りましたが、それでも濡れてしまうことはあります。
雨の日は靴下やストッキングの替えを用意し、濡れてしまったら訪問前に交換しましょう。
また訪問先で靴を脱ぐ場面が出たら、必ず足元の汚れ・濡れがないかチェックします。もし汚れや濡れがあるなら、ハンカチで軽く拭いてからスリッパなどに履き替えましょう。
髪が乱れないようにする

雨の日は湿度が高いため、セットしたはずの髪が乱れてしまうことがあります。また髪が雨に濡れてしまうことがあるので、普段よりも水に強い整髪剤でセットする必要があります。
男性でしたらワックスを使用したり、ヘアスプレーで軽く固定すると水に強く風にも崩れにくくなります。
女性で髪が短いならワックスやヘアスプレーで対処し、髪が長いならまとめ髪にすれば安心ですね。また前髪などが張り付くと、見た目の印象がだらしなくなります。ヘアピンで止めるなど、顔に髪の毛が張り付かない工夫も大切ですよ。
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傘で汚さないことを第一に
雨の日に相手方へ訪問する時は、濡れて汚さないことを第一に考えなければなりません。傘は外で水滴を落とし、傘袋に入れて汚さないようにします。
レインコートも外で脱いで水滴を落とすなど、室内を水滴で汚さないことを心がけましょう。足元もタオルで拭いて汚さない工夫が必要ですし、髪やスーツも水濡れ対策を行いたいですね。
相手に不快感を与えないように、雨の日の訪問ではいつも以上に注意をはらいたいですね。
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