唐揚げや竜田揚げは大人も子供の大人気のメニューで、パーティーで出すと喜ばれますよね。冷めても美味しいのでお弁当の定番食材の一つでもあります。
ところで唐揚げと竜田揚げは、どこに違いがあるのでしょうか。地域によってはこれに「ザンギ」も加わりますが、味や材料にどんな秘密があるのでしょう?
そんな、「唐揚げ」と「竜田揚げ」、また「ザンギ」の違い、また名前の由来についてお伝えしていきます。今日のご飯を決める時の参考にしてくださいね!
唐揚げと竜田揚げの違い
唐揚げとは?
唐揚げとは、食材に小麦粉を薄くまぶしてから油で揚げた料理のことです。特に指定がなければ鶏肉を揚げたものを指しますが、野菜や魚を使うこともありますね。
唐揚げの名前の由来はいくつかあります。
- 江戸時代に中国より伝わった料理で、中国を表す「唐(から)揚げ」となった
- 元は素揚げした料理だったため、何も付けないという意味で「空(から)揚げ」となった
竜田揚げとは?
竜田揚げとは、食材を醤油ベースのタレに漬け込んでから、片栗粉をまぶして揚げた料理のことです。主な食材は鶏肉ですが、サバやアジなどの魚を使うこともあります。
また下味を付けて揚げるため、唐揚げと比べると衣の色が濃い特徴がありますね。
名前の由来は複数ありますが、いずれも「竜田」という名前が関係しています。
◎奈良県の竜田川の紅葉に例えて
奈良県を流れる竜田川は川に落ちた紅葉の葉と、白い波しぶきが美しい名所です。衣の色と中の具材の色合いを、秋の竜田川に例えているんです。
◎戦艦「龍田」で食べられていたから
旧日本海軍の軽巡洋艦「龍田」では、唐揚げを作る時に、小麦粉ではなく片栗粉を使用して人気となりました。ちなみに「龍田」の名前の由来は、奈良県の竜田川なんですよ。
唐揚げと竜田揚げの違いは?
唐揚げと竜田揚げが違う点は、下味と片栗粉を使うかどうかとなります。
下味を付けずに小麦粉をまぶして揚げるなら、それは「唐揚げ」です。そして下味を付けて片栗粉をまぶしてあげたなら、「竜田揚げ」となります。
ただしこの定義は実はあいまいなんですね。
唐揚げでも下味をつけて片栗粉をまぶして揚げることがありますし、竜田揚げでも小麦粉をまぶして揚げる場合もあります。
□鶏の唐揚げの作り方
https://youtu.be/ffCmk2t_Cqk
*こちらの唐揚げは、醤油・酒・しょうがで下味をつけ、片栗粉をまぶして揚げています。
ザンギは?
北海道で食べられている揚げ物料理
ザンギは北海道で食べられている揚げ物料理で、食材は鶏肉・豚肉・タコ・鮭などが使われます。見た目は唐揚げ・竜田揚げにそっくりで、作り方も竜田揚げのようにタレに漬け込んでから揚げています。
ただし唐揚げや竜田揚げと違い、付け汁に小麦粉などを混ぜてから揚げる事が多い特徴があります。下味には醤油やニンニクを多めに使うため、味も濃いものが多いですね。サイズも大きい物が多く、お店によってはゲンコツぐらいのザンギもあるほどです。
ただしこうした違いは明確ではなく、あっさり味で粉をまぶしてから揚げるザンギもあります。そのためお店・家庭・地域ごとに、大きさや味の違いがあるんですよ。
□【簡単料理】美味しい北海道名物ザンギ唐揚げ
https://youtu.be/wwAz4DKxw78
*ザンギは味が濃いので、冷めてもおいしいですよ!
ザンギの名前の由来は?
北海道のザンギは、釧路市にある「鳥松」のメニューが発祥とされています。
昭和35年(1960年)頃に鶏のブロイラーをぶつ切りにし、下味を付けて油で揚げたのがザンギの始まりでした。この時に中国の鶏の唐揚「炸鶏(ザーチー)」に、運がつくようにと「ン」を加えて「ザンギ」と名付たというわけです。
鳥松のザンギ! pic.twitter.com/kaT5vF9flS
— りひてん (@rihitenST) 2018年3月13日
*釧路にある「鳥松」のザンギは、今も大人気のメニューです。
唐揚げ・竜田揚げ・ザンギ、違いのまとめ
最後に、唐揚げ・竜田揚げ・ザンギの特徴や違いをまとめて紹介します。
食材 | 特徴や違い |
---|---|
唐揚げ |
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竜田揚げ |
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ザンギ |
|
*ただし、上記にあげた特徴・定義は厳密ではありません。
唐揚げも竜田揚げもザンギもおいしい!
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唐揚げや竜田揚げは、主に鶏肉を揚げた料理で、どちらも美味しくて人気のメニューです。
唐揚げは下味を付けすに小麦粉を使う、竜田揚げは下味を付けて片栗粉を使うという違いはあります。しかし作り方によって下味をつける唐揚げや、小麦粉を使う竜田揚げもあるんですね。
北海道には下味をしっかり付けた「ザンギ」がありますが、唐揚げ全般をザンギと呼ぶこともあります。
作り方の違いはあっても、人気のメニューであることには変わりません。味や食感の違いをぜひ食べ比べてみたいものですね。
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