平成から令和へ

年号が「令和」と発表された時、あなたはどこでこのニュースを見ていましたか?2019年の5月1日から始まる「令和」は、今までと違う何かを期待したくなりますよね。

ところで令和最初の年を「令和元年」といいますが、「令和一年」ではだめなのでしょうか?意味が違うのならしっかり覚えたいですし、使い分け方も気になりますね。

そこで、

  • 「元年」の意味とは?「一年」との違い
  • 元年と一年の使い分けは?
  • 令和元年・平成元年・昭和元年はいつからいつまで?

…といった内容についてお伝えしていきますので、新しい年号と共にぜひ覚えてくださいね。

「元年」の意味とは?「一年」との違いは?

天皇が即位したその日から

令和はいつから

元年(がんねん)とは、次の意味があります。

  • 天皇が即位した最初の年
  • 年号の改まった最初の年
  • ある出来事の出発点となる年

元号法という法律では、新しい天皇陛下が即位された日から新しい年号に変わると定めています。

元号法
1 元号は、政令で定める。
2 元号は、皇位の継承があつた場合に限り改める。

引用:元号法

そのため「天皇が即位した年」が、「年号の改まった最初の年」となるんです。そしてその年のことを「”新しい年号”元年」(令和元年・平成元年・昭和元年…)としています。

この他にも、特別な出来事が始まった年のことを、出来事と絡めて元年と呼ぶこともあります。例えばiPhoneが日本に上陸してソフトバンクから発売された2008年(平成20年)を、「スマホ元年」と呼ぶことがありますね。

「一年」でもいいが、慣習としては「元年」

「元年」という呼び方に関しては、法律で「元年としなさい」と決められているわけではありません。そのため「令和一年」としても、本来は間違いではありません。

しかし昭和22年(1947年)まで使用されていた「旧皇室典範」には、天皇一代に元号は一つという意味の、一世一元の制を定めた詔書があります。

  • 今後年号ハ御一代一号ニ定メ慶応四年ヲ改テ明治元年ト為ス及詔書

ここから明治以降は年号が変わった年を「元年」とするようになりました。そして昭和22年5月に「皇室典範」が改められた後も、慣習として「元年」は残ったんですね。

元年と一年の使い分けは?

公的書類は「元年」で

履歴書を書く

日常的な書類では西暦で書くことが多いものですが、公的な書類は「元号」で書くのが一般的です

また公文書にて、新年号の初年度の呼び方を「元年」とすることについては、昭和から平成に年号が変わった時に以下のことから広く自治体で浸透しています。

  • 平成に改元された初日の1月8日の官報にあった「大喪の礼に関する内閣告示」にて、告示の日付が「平成元年1月8日」と表記されていた。
  • 政府から法務局長あての通達「改元に伴う戸籍事務の取扱い」の中で、「新元号の初年は「平成元年」と記載する。」とする記述があった。

 

※昭和64年1月7日法務省民2第20号法務局長,地方法務局長あて民事局長通達から

  • 全国の各自治体から「新年号の初年は「元年」とする」と通達があった。

 

「元年」と呼ぶことについての法的な根拠はありませんが、「初年度=元年」として、これまでも慣習的に使われてきました。

2019年5月に平成から令和に改元される際にも、各自治体では同様の通知が出されています。ですので、「令和元年」として、「元号・元年」を使うようにしましょう。

ただ、公文書の表記を西暦と併用することを検討している自治体も一部ありますので、前もって市役所のホームページなどで確認しておくと安心ですね。

履歴書も「元年」で

履歴書も、公的文書になりますので、同様に「令和元年」とし、西暦でなく「元号」、一年でなく「元年」を使いましょう。

履歴書では、小さな違いでも採用するかどうかの判断基準となりかねません。「令和一年」も間違いではありませんが、担当者の判断で「間違い」とされることもありえます。「令和元年」としておけば大丈夫ですね。

ローマ字の「R」を使う場合は「令和一年」

ほとんどの公的書類では「令和元年」と書きますが、例外的に「一年」を使うことがあります。それは令和を「R」と、ローマ字にして省略した時です。

例えば令和元年5月1日と記入したいときは、「R1.5.1」と書きます。平成元年であれば「H1」となりますし、昭和元年なら「S1」となりますよね。横文字で統一するときは元年は一年とし、英数字の「1」を使いましょう!

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令和元年・平成元年・昭和元年はいつからいつまで?

令和元年は5月1日から

令和元年は新天皇が即位される、2019年5月1日から始まります。前日の4月30日までは今の天皇陛下の即位期間となるため、平成31年なんです。

そして2019年5月1日から2019年12月31日までが令和元年で、2020年1月1日から令和2年となります。

平成元年は1月8日からだった

令和の年号が発表された時に、「平成に変わったときはどうだったのか」と気になった方はいませんか?

実は昭和から平成に変わったのは、昭和天皇の崩御(亡くなること)によるものでした。そのためこれほど明るい話題とはならず、悲しみに包まれた中での年号の変更となったんです。

昭和天皇が崩御されたのは、1989年(昭和64年)1月7日でした。そして翌日の1989年1月8日から12月31日までが、平成元年となりました。

そのため昭和64年は7日しかなく、貴重な年と言えるんですよ。

昭和元年は12月25日から7日間

昭和という時代は64年も続いたため、昭和元年といわれると遠い昔に感じますよね。実は大正天皇が崩御されたのは、1926年(大正15年)12月24日のことでした。

そして翌日の1926年12月25日から12月31日までが、昭和元年となりました。昭和元年も7日間と、昭和64年同様にとても短かったんですね。

元号の変遷

新しい「令和」の時代に向けて

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令和という元号には様々な反応がありますが、新しく変わるのはワクワクしますよね。また書類に日付を記入する時に、西暦でもいいのに元号で書きたくもなりませんか?

新しい年号の最初の年は「元年」といい、市役所などの公文書では「元年」と書きます。その他の書類でも元号で書く場合は、「一年」ではなく「元年」と書いた方が安心ですよ。

2019年5月1日からの令和元年を、素敵な一年としたいですね。

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