考えるイメージ

から伝わることわざには、動物を例えに使ったものも多いですが、特に好きな動物のことわざは使いたくなりますよね。

そんな可愛い動物を使ったことわざの一つに、「猫を追うより魚をのけよ」があります。あまり耳にすることのない「ことわざ」かもしれませんが、知っているととても役立つ言葉なんですよ!

そこで、「猫を追うより魚をのけよ」の意味や類語、そして例文を交えた使い方についてお伝えしていきますので、ぜひ覚えてくださいね!

猫を追うより魚をのけよの意味

魚を片付けたほうが早い

猫を追うより魚をのけよのイメージ

「猫を追うより魚をのけよ」とは、次の意味があることわざです。

  • 問題が発生したときは、その場しのぎの対処を行うよりも根本的な解決を行ったほうが良い

例えば、猫がいる場所に魚を放置すると、猫がその魚を盗んでしまうことがあります。

対策として猫を常に追い払えるように、人を配置しておくことも大切でしょう。しかし、そもそも魚を猫の手の届かない場所に片付けておけば、猫が来ても安心だと言っているわけですね。

毎日の生活や仕事を行う上で、面倒な問題が発生することはよくあります。その場ですぐ対応できる事もありますが、一時的な解決にしかならないこともあります。

そのため「なぜ問題が発生したのか」を見極め、根本から見直す事は大切ですよね。根本から見直すのは大変かもしれませんが、最終的にはやって良かったとなりますよ!

猫を追うより魚をのけよの類語は?

猫を追うより皿をひけ、猫を追うより鰹節を隠せ

「猫を追うより魚をのけよ」と同じ意味のことわざに、

  • 「猫を追うより皿をひけ」
  • 「猫を追うより鰹節を隠せ」

があります。

魚のかわりに「皿」「鰹節」が登場しますが、皿を片付ければ(鰹節を隠せば)、猫を追い払わなくてもいい点では魚と同じですよね。意味は同じなので、好みや使いやすさで使い分けるといいですね。

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「猫を追うより魚をのけよ」の使い方の例文

そもそもの原因はなにか考えよう

原因を紐解く

「猫を追うより魚をのけよ」は、次のような場面で使うと効果的です。

(会話)

  • 使いたい時にボールペンがないので、人から借りることにしているんだ。
  • いつも胸ポケットに入れておけば?猫を追うより魚をのけよって言うじゃない!

その場にボールペンを持っている人がいれば、借りたほうが早いかもしれません。しかしボールペンを持っていない状況には変わりないので、持ち歩いたほうが確実だということですね。

  • 猫を追うより魚をのけよというように、絶食するよりも運動したほうがダイエットには効果的だ。
  • 窓が割れたのでダンボールで処置しているが、猫を追うより魚をのけよだ。窓ガラスを買いなさい。

「猫を追うより魚をのけよ」とだけ言ってしまうと、伝わらない事もあります。根本的な解決方法を考えたほうがいいと伝えたいなら、何をしたら良いのかも一緒に伝えると親切ですね。

  • 身近な地球温暖化対策も大切だが、猫を追うより魚をのけよ、ではないか?

根本的な原因がいくつもある場合は、具体的な解決策を言わなくても大丈夫ですよ。

猫も大事だが魚を片付けたほうが早い

物が登場することわざは、動物の習性や好みを知っているとより身近に感じられます。「猫を追うより魚をのけよ」もその一つで、魚を片付ければ猫を追い払わなくて済むと言っているんですね。

「猫」はすぐできるが完璧ではない対策で、「魚」は根本的な原因を表しています。その場ですぐできる対策は楽ですが、長い目で見れば根本的な原因を解決したほうが早いですよね。

余計な手間をかけないためにも「魚」を片付けて、「猫対策」を行わなくて済むようにしませんか?