世界には様々な料理がありますが、その中には「お米と合う料理」もたくさんあります。その一つがハワイの料理「ロコモコ」。最近はコンビニやスーパーの弁当などでもおなじみになってきましたよね。
ボリューム満点で子供が喜びそうなロコモコですが、どんな歴史があるのでしょうか。また「ロコモコ」という不思議な響きの名前は、どんな意味があるのかも気になりませんか?
そんな「ロコモコ」の意味や語源、由来、また失敗しないで簡単にできる作り方について紹介します。ぜひ参考にしてくださいね!
ロコモコの意味や語源は?
ご飯の上にハンバーグと目玉焼きを乗せる
ロコモコはハワイ料理で、ご飯の上にハンバーグと目玉焼きを乗せて、グレイビーソースをかけたものです。
グレイビーソースとは肉汁に香味野菜や小麦粉を加えたソースで、肉の旨味がぎゅっと詰まっています。またレタスやトマトを加えたり、テリヤキチキンでアレンジすることもありますね。
日本でもここ数年でおなじみのメニューになり、ご飯に乗せるスタイルから「ロコモコ丼」とも呼ばれています。
ハンバーグ・目玉焼き・ご飯の組み合わせはボリューム満点ですし、「どんぶり」ということもあって、どこか日本風でもありますね。
スペイン語とハワイ語が組み合わせて
ロコモコという不思議な名前は、スペイン語とハワイ語が組み合わせて出来たものです。
「ロコ」はスペイン語の「Loco」から取られたもので、「イカれた奴・クレイジーな人」という意味があります。また英語で地元という意味がある「Local(ローカル)」の、掛詞(かけことば)にもなっています。
ここにハワイ語で「混ざる・入り乱れる」という意味がある、「moko(モコ)」をつけて「ロコモコ」となりました。
ただし混ぜる要素はそれほどなく、語呂の良さから「ロコモコ」の名前が定着したんですね。
ロコモコの由来は?
学生の要望で作られたメニュー
ロコモコはハワイの料理ですが、その歴史は意外と浅く、しかもはっきりしていない部分があります。その中で最も有力とされているのが、ハワイの若者の要望から生まれたというものです。
ロコモコが誕生したのは1949年。ハワイ島最大の町ヒロで、「リンカーングリル」というレストランを営んでいた日系人のナンシー・イノウエさんが考案しました。
近くにはスポーツクラブがあり、ここに通う若者が「安くてすぐ食べられるメニューがほしい」と言い出したことがきっかけです。そこでご飯にハンバーグをのせ、料理人の夫が作る「グレイビーソース」をかけたものを出します。これが大人気となり、さらに目玉焼きを加えたものが、現在のロコモコとなったというわけです。
また、これには少しだけ違った別の説もあります。「近くでフットボールをしていた少年が、25セント(または35セント)で、お腹いっぱい食べられるメニューを作って!」とナンシーイノウエさんに頼んだというものです。
いずれにしても若者の懐に優しく、お腹いっぱいになるメニューがロコモコなんですね。
少年の名前からつけられた
ところでロコモコの由来となった「ロコ」の意味と、ロコモコのイメージが合わないように感じませんか?
実は「ロコ」とは、最初にこの料理を注文した若者のあだ名です。スポーツで大胆なプレイをする若者だったので、「イカれたクレイジーなやつ」として「ロコ」と呼ばれていました。
そのロコが最初に食べたのでメニューが「ロコ」と呼ばれ、これが定着したんですね。
簡単にできる!ロコモコの簡単な作り方
簡単ロコモコ
初めてでも簡単で失敗しない、市販のレトルトハンバーグできるロコモコの作り方を紹介します。
□材料(2人前)
- 市販のレトルトハンバーグ 2枚
- 卵 2個
- レタス 3~4枚
- トマト 1個
- ご飯 茶碗2膳分
- ★ウスターソース 大さじ1
- ★ケチャップ 大さじ1
- 塩・こしょう 少々
市販のハンバーグはソース付きタイプの方が、よりロコモコらしくなりますよ!
- レタスは食べやすい大きさにちぎり、トマトは串切りまたはざく切りにする。
- お好みの固さで目玉焼きを焼く。
- ハンバーグを温めてから、肉汁だけを別の容器に移す。
- (3)の肉汁に★印の材料を加えて混ぜ、塩・こしょうで味を調節する。
- お皿や丼にご飯を盛り付け、その上にレタス・ハンバーグ・目玉焼きを乗せる。
- ソースを全体にかけてから、トマトを盛り付けて完成。
□山ごはん【1分動画】ロコモコ丼を作りました?
https://youtu.be/gk7VhN4-7mQ
*時間がないならソースを作らず、温めたハンバーグと目玉焼きを乗せるだけでも十分おいしいですよ。
ロコモコを食べてハワイ気分を!
【関連記事】
ご飯の上にハンバーグと目玉焼きを乗せ、ソースをかけるのがロコモコです。ハンバーグも目玉焼きも子供が大好きですし、ボリューム満点なので育ち盛りにうれしいですね。
野菜不足が気になるなら、ハンバーグの下にレタスや千切りキャベツを敷けば、味もしみて子供も食べてくれますよ!
不思議な響きの名前は、初めて注文した若者のあだ名からというのも、変わっていて面白いですね。休日のお昼はお家でハワイアン・ミュージックをかけながら、ロコモコを食べてハワイ気分になるものいいですね!
コメントを残す