葉には流行があり、今では使わなくなった言葉もたくさんあります。また特定の年代の方にとっては当たり前の言葉もあり、それ以外の年代には通じないこともありますよね。

そういった言葉の一つにあげられるのが「耳をダンボにする」です。この言葉を良く知っている方もいれば、若い人の中では聞いたことが無い方もいるかもしれませんね。

そこで、「耳をダンボにする」の意味や由来、また類語について紹介していきます。知っている方も知らない方もぜひ覚えてくださいね!

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「耳をダンボにする」の意味

手を耳の後ろに添えて

耳をダンボにして聞く

「耳をダンボにする」という言葉は、次の意味があります。

  • 注意して物事を聞く。また聞き耳を立てる動作を行う。

この時に行う動作として、「手を耳の後ろに添える」というものがあります。両方の手を両耳に添えることもありますが、片耳と片手だけの組み合わせが多いですね。

また「耳がダンボ」という言い方をすることや、略語として「耳ダンボ」ということもあります。

「耳をダンボにする」の使い方は?

耳をダンボにするという言葉は、次のように使われます。

  • 一回しか説明されないので、耳をダンボにして聞き逃さないようにした。
  • 電車内で聞こえた会話があまりに面白いので、耳をダンボにして聞き入ってしまった。
  • コソコソと陰口を叩かれたので、思わず耳ダンボで何を言ってるのか確認したよ。

人の話や音を聴き逃してはいけない状況で、集中して聞く時に「耳をダンボにする」は使われます。また何気なく耳にした音や言葉が気になる時に、そっと聞くときにも使われます。

「手を耳の後ろに添える」動作に関しては、「耳をダンボにする状況があった」と説明する際に行うものなので、実際に聞いている場面では行いません。あるいは「私はしっかり聞いてますよ」と伝える時に、身振り手振りの一つとしてこの動作を行うこともありますね。

「耳をダンボにする」の由来

象の親子

ディズニー映画の「ダンボ」から

「耳をダンボにする」のダンボは、ディズニー映画の「ダンボ」が由来となっています。

「ダンボ」は1941年(昭和16年)に制作された、長編アニメーション映画。主人公は子象の「ダンボ」で、これが映画のタイトルとなっています

ダンボはサーカスで生まれた小象で、とても大きい耳を持っていました。お母さん象「ジャンボ」はダンボを可愛がりますが、サーカスの人たちはこの耳を馬鹿にしてしまいます。

またダンボはちょっとドジな所もあり、それを「ノロマ」だと馬鹿にされてしまいます。しかも母親と引き離されてしまい、ダンボには味方がいなくなってしまいました。

しかしそんなダンボにも親友が出来、またある出来事がきっかけで耳を使って空を飛べるようになります。その結果サーカスの人気者となり、またはぐれてしまった母親と再び合うこともできた

…というお話ですね。

そもそも「ダンボ」とは?

英語の「ダンボ(Dumbo)」という単語を辞書で引くと、「俗語で馬鹿や愚か者」という意味が出てきます。

ただ、これは元々辞書にあった言葉ではなく、ディズニー映画の「ダンボ」から取られた意味です。また「ダンボ(Dumbo)」という言葉は造語ですが、実在の象「ジャンボ(Jumbo)」から取られたという説もあります。

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「耳をダンボにする」の類語は?

「耳をダンボにする」の類語には、次のものがあります。

耳をそばだてる

聞き耳を立てる

「聞き耳を立てる」は、集中してよく聞こうとする時に使う言葉で、使い方は「耳をダンボにする」と同じです。省略して「聞き耳」ということもあります。

耳を澄ます

「耳を澄ます」も、集中してよく聞くという意味があります。違いはありませんが、自然の音や鳥の声などはこちらを使うとよりピッタリですね。

そばだてる

「そばだてる」は、目や耳を気になる方へ集中して見聞きする、という意味があります。

「耳をダンボにする」は、今も使われている言葉なのか?

「耳をダンボにする」という表現は、1980年代に流行した表現です。そのためこの時代が青春だった方にとっては、おなじみの表現となっています。

しかし砕けた表現なので、仕事上では使いづらいですし、「ダンボ」も古い映画です。若い人の中にはダンボのことを知らない人も多いでしょう。

40代、50代以上の方同士であれば、使っても問題ないかもしれません。ですが、今の時代では通じにくい言葉だということを理解しておきたいですね

ダンボの映画が再公開

かつて人気だったディズニーアニメの「ダンボ」ですが、2019年の3月末に実写版のディズニー映画として日本でも新たに上映されます。

大きなダンボの耳はキレイなCGで表現され、現代ならではの美しい映画となりそうですね。

「耳をダンボにする」という表現は1980年代に使われたもので、今ではあまり耳にすることはありません。しかし映画が上映されることで、もしかすると再び注目を集めるかも知れません。

再び流行りだすタイミングを逃さないよう、それこそ「耳をダンボにして」注目しておいてもいいですね。