しっとりとした生地が何層にも重なったバウムクーヘンは、結婚式の引出物としてもおなじみです。小さい時に重なった生地をはがして食べて、親から叱られた人もいるかも知れませんね。
そんなおいしいバウムクーヘンには、記念日があることを知ってましたか?実はバウムクーヘンの記念日には、日本の歴史も関係していると聞いたら気になりますよね。
そこで、
- バウムクーヘンの日の由来
- バウムクーヘンの意味や名前の由来
- バウムクーヘンの日のイベント
…を紹介するので、ぜひ覚えてくださいね!
バウムクーヘンの日の由来は?
初めてのバウムクーヘンが誕生した日
バウムクーヘンの日は3月4日。洋菓子メーカー「ユーハイム」が制定しました。
バウムクーヘンの日の制定には、このユーハイムの創業者「カール・ユーハイム」が深く関係しているんですよ。
カール・ユーハイムは1886年生まれのドイツ人で、1909年に中国の青島で洋菓子店を開きます。ところが1914年に第一次世界大戦が勃発し、日本軍の捕虜となり「広島」へ連行されてしまいました。
その後1919年3月4日、広島県物産陳列館(現:原爆ドーム)にて、ドイツ人捕虜が作った作品の展示即売会が開催されました。この時カール・ユーハイムは日本人好みにアレンジしたドイツのお菓子を作り、人気を集めたんですね。
これが日本初のバウムクーヘンだったため、このことを記念して3月4日がバウムクーヘンとなりました。
バウムクーヘンの意味や名前の由来
ドイツ語でバウムクーヘンは木のケーキ
バウムクーヘン(バームクーヘン)はドイツ語で「Baumkuchen」と書きますが、「木(Baum:バウム)のケーキ(kuchen:クーヘン)」という意味があります。年輪を重ねた木のように、何層にも重なっていることからこの名がつきました。
そのため日本では「長く歳を重ねる縁起物」として、結婚式の引出物としても良く使われるようになったんですね。
バウムクーヘンの作り方
バウムクーヘンの始まりは、ギリシャのオベリアスというところで作られていたパンだと言われています。木の棒にパン生地を巻きつけて焼いたもので、中が空洞になる点がそっくりなんですね。
現代でもバームクーヘンを作るときは、生地を芯に巻きつけて専用のオーブンでじっくりと焼いていきます。そして芯を回転させながら、生地を何度もつけて焼き重ねて焼き上げます。
その結果、薄い生地が何層にも重なり、ふんわりしっとりとした焼き上がりとなるんですね。
□手作りバウムクーヘンの製造風景@リンデンバウム
https://youtu.be/QTbBla-Czdw
*何度も生地をかけてじっくり焼くから、おいしいバウムクーヘンができるんですね。
日本とドイツのバウムクーヘンの違い
ドイツのお菓子として知られているバウムクーヘンですが、実はドイツではそれほど食べられていません。そのため「本場のバウムクーヘン」を探そうとすると、なかなか見つからずにびっくりするかも知れません。
またドイツのバウムクーヘンは、日本のものと違って、バターたっぷりで食べごたえがある特徴もあります。
日本では縁起物の贈答品としても人気で、日頃から良く食べられるバウムクーヘンですが、ドイツでは特別な日のみに食べる、珍しい伝統菓子という扱いなんですよ。
バウムクーヘンの日のイベント
ユーハイムでは
バウムクーヘンの日を制定したユーハイムでは、毎年3月4日付近に限定商品を販売しています。
昨年(2019年)はバウムクーヘンが伝わって100年目ということもあり、ハローキティとのコラボを行い、ハローキティのルビーチョコレート付き、限定バウムクーヘンが販売されました。2020年も期待したいですね。
3/4はバウムクーヘンの日なので、ユーハイム100周年アニバーサリーバウムを購入しました 100周年おめでとうございます🎉✨😆✨🎊来年もキティちゃんとコラボして欲しいです #ユーハイムキティ #ハローキティ #ハローキティ食品 #サンリオ #ルビーチョコレート pic.twitter.com/vJYC6DTQpH
— みみきてぃ (@mimi33kitty) March 4, 2019
*今年もハローキティとのコラボを期待したいですね。
バウムクーヘン博覧会(そごう神戸・そごう広島)
「そごう神戸店」と「そごう広島店」では、ここ数年毎年バウムクーヘンの日付近の日付で、「バウムクーヘン博覧会」を開催しています。
国内の有名店が集結し、日本のおいしいバウムクーヘンもたっぷり楽しめめるイベントです。また博覧会だけの限定商品も販売され、毎年すぐに完売するほどの人気なんですよ。
そごう広島店で開催中のバウムクーヘン博覧会にて✨
5種類食べ比べ💕
全部美味しかったけど、全種類は食べきれないので、悩み悩んで2種類購入✨
パインアメのバウムクーヘン…当たり前だけど、パインアメの味がした 笑 pic.twitter.com/Yh9ib5w6We— yuuy (@yuuy_detour) March 24, 2019
*バウムクーヘンの食べ比べができるのは素敵ですね。
バウムクーヘン日本初の広島では?
日本で初めてバウムクーヘンが販売されたのは、広島物産陳列館(現在の原爆ドーム)です。そのため広島でもバウムクーヘンに関する様々なイベントが開催されています。過去にはバウムクーヘンの歌やキャラクターの公募、ラッピングされた市電も走ったことがありましたよ。
今年もどんなイベントが開催されるのか注目したいですね。
じっくり重ねたバウムクーヘン
年輪を重ねたように見えるバウムクーヘンは、生地をかけながら時間をかけて焼くドイツ伝統の洋菓子です。
贈答品としても人気ですが、実はドイツではそれほど食べられていないと言うから驚きですね。日本に伝わった理由も戦争が関係しているなど、驚くことばかりです。
2019年にはバウムクーヘン100周年を迎えましたが、今年もイベントや限定商品など…ぜひ期待したいところ。日本で年輪を重ねるように進化したバークムクーヘンを、じっくり味わいたいですね。
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