レゼントの定番といえば、お花は外せませんよね。特に旅立ちのシーズンである3月頃に咲くアネモネは、鮮やかな花でとても素敵です。

鉢植えや花束にぴったりに思えるアネモネですが、花言葉を見ると、怖いと思えるほどびっくりする言葉が並んでいます。状況に合わせてプレゼントしないと、せっかくの素敵な花も喜んでもらえないかも知れないんですよ!

そんなアネモネの花言葉、色別の花言葉、またギリシア神話に見る由来や、開花時期など…アネモネがどんな花なのか?について紹介します。ぜひ参考にしてくださいね!

アネモネの花言葉とは?

アネモネ全体の花言葉

アネモネ

まずは、アネモネ全体の花言葉を紹介します。

    • はかない恋
    • 恋の苦しみ
  • 見捨てられた
  • 見放された
  • 薄れ行く希望

 

  • 淡い期待
  • 辛抱

 

  • 無邪気
  • 純粋無垢

 

どの言葉も、悲しさや苦しさが伝わってくる花言葉ですね。恋愛として見てみた場合も、苦しい恋心や残念な終わりを想定させる言葉が並びます。アネモネの花言葉がなんとなく「怖い」というのもわかります。

その一方で前向きの花言葉としては、「無邪気」「純粋無垢」という言葉もあります。とは言え、プレゼントとして相手に贈る言葉としては、少し難しい花言葉ですね。

アネモネの色別の花言葉

次に、色別のアネモネの花言葉を紹介します。

    • 赤  …君を愛す
    • ピンク…希望・待ち望む
  • 白  …真実・期待・希望
  • 紫  …あなたを信じて待つ
  • 青  …賢い誓い

 

恋人のためにプレゼントするなら、ピンクがピッタリですね。特に赤はストレートな愛の告白となりますし、ピンクは相手を待つ気持ちが伝わります。

一般的には、白・紫・青の3色を選ぶのも素敵です。

は卒業や就職など、新しい道で堅実な道を歩んでほしい方にふさわしい花言葉ですね。も場面を選ばない花言葉となるため、パーティーの席で贈る時にピッタリですよ。

アネモネは全体の花言葉が難しい言葉が並ぶため、一色に絞ってプレゼントするのがおすすめです。メッセージカードに色ごとの花言葉を添えれば、より相手に伝わりやすくなりますよ。

花言葉にもつながるギリシャ神話の由来とは?

アネモネの花は素敵なのに、なぜ花言葉は悲しい言葉が並んでしまったのでしょうか?これはギリシャ神話の愛と美の女神「アフロディーテ」の悲しい恋からきています。

アフロディーテには、恋愛を司る神「エロース(キューピッド)」という息子がいました。

エロースは刺さると恋に落ちる矢をもっていたのですが、ある日その矢でアフロディーテを傷つけてしまいます。その時アフロディーテはアドニスを見てしまい、恋に落ちてしまいました。

一方でアフロディーテに恋する神に、軍神アレスがいました。

アフロディーテが恋に落ちたことを知ったアレスは、アドニスを邪魔だと考えてしまいます。そしてイノシシに変身したアレスは、狩りを楽しんでいたアドニスに突進し命を奪ってしまいました。

アレスをなくしたことを悲しんだ「アフロディーテが流した涙」が、アネモネの花になったと言われています。またこれとは別に、「アドニスが流した血」からアネモネの花が咲いたという説もあります。

どちらにしても、この伝説からアネモネには悲しい花言葉がつけられたというわけですね。

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アネモネとはどんな花?

春先に咲く花

アネモネはキンポウゲ科イチリンソウ属の多年草で、名前の由来はギリシャ語の「風」から取られています。種に長い毛が生えていて、風で運ばれるからなんです。

ただし園芸用として楽しむ場合、種ではなく球根から育てるのが一般的。

和名では

  • 牡丹一華(ボタンイチゲ)
  • 花一華(ハナイチゲ)
  • 紅花翁草(ベニバナオキナグサ)

がありますが、現在ではほとんど使われていません。

開花時期は2月下旬から5月にかけてと長く、直径4~10センチほどの赤・白・紫の花を咲かせます。しかも一度寒さに当てないと開花しないため、冬でも屋外で栽培が可能なんですよ。

とはいえ霜には弱いので、できるだけ日当たりが良く、風通しの良い場所で育てたいですね。

アネモネの花

きれいな花には毒が・・・

アネモネは品種解消が盛んで、現在では100種類以上の園芸品種があります。花も色鮮やかなものが多いですが、最近ではパステルカラーの花もあるんですよ。

またアネモネはもともと一重の花びらですが、品種改良で八重咲きのものも登場しています。

そんな素敵なアネモネですが、草全体に「プロトアネモニン」という毒性成分が含まれています。特に茎を切った時に出る汁が肌に触れると、水ぶくれや炎症を起こすことがあります。

アネモネを切り花にするときは必ずゴム手袋を着用し、触らずにありのままを楽しみたいですね。

プレゼントするときは色で選んで

ネモネは春先に咲くため、冬から春にかけてプレゼントしたくなるきれいな花です。ただし花言葉には寂しい物が多いため、一色に絞ってプレゼントすると喜ばれますよ。

赤いアネモネは恋心を伝えるのにぴったりで、青や紫は新しい道へ進む方におすすめです。またアネモネの花は可愛いのですが、汁に触れるとかぶれるため、取り扱いにも少し気をつけたいですね。

アネモネの花は素敵だからこそ、しっかり色で選んでプレゼントに活用しましょう!