ちょっと小腹が空いたときや、お酒のおつまみなどに食べるナッツは、歯ごたえもよく香ばしくておいしいですよね。また節分でおなじみの炒り大豆やピーナッツも、食べ始めると手がとまりません。
そんなナッツ類と豆類は、かたさや大きさがそっくりですよね。違いはどこにあるのか気になりませんか?また例えばピーナッツはナッツ類か豆類かどっちになるのでしょう?
そこで、気になるナッツと豆の違いについてまとめてみましたので、ぜひ参考にしてくださいね!
ナッツとは?
種実類
私達が「ナッツ」とよんでいるものは、正しくは種実類(しゅじつるい)というもの。種実類とは、かたい殻や皮で覆われた木の実や種のうち、特に食べられるものを指します。
その特徴は脂肪分や油分が豊富で、またビタミン・ミネラルも豊富なこと。これはナッツ類の多くが種であり、また芽が出るための栄養をたっぷり含んでいるからです。
ナッツは3種類
ナッツは特徴により、
- 堅果(けんか)
- 核果(かくか)
- 種子(しゅし)
の3種類にわけられます。
堅果
このうち実となる部分がとてもかたいものを「堅果」(けんか)と呼びます。一般的に「殻」と言われている部分が実で、実だと思っていた部分が種…なんてこともあるんですよ。
代表的な堅果は、
- ヘーゼルナッツ
- マカダミアナッツ
- 栗
など。
特に「栗」は外のイガが皮だと思われがちですが、あの部分が実です。そして私達が食べている栗の実は、実は種の部分なんですね。
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核果
核果(かくか)は実の中に大きな種があり、さらにその内側の部分を食用とするナッツのことです。
例えば梅の中には大きな種があり、この種を割ると中に白い「仁」と呼ばれる部分がありますよね。ナッツも同じように、この部分を食べるタイプで、核果に分類されます。
ちなみに、梅は中の「仁」の部分が熟しきってないと中毒症状が出る可能性があるので、食べてはいけませんよ。
代表的な核果は、
- アーモンド
- クルミ(胡桃)
- ピーカンナッツ
- 銀杏(ぎんなん)
など。
アーモンドやクルミの果実は青梅に似ていますし、銀杏も梅に似ていますよね。これらは果実を取り除いた後の種の、さらに中の部分を取り出した部分を食べています。
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種子
種子(しゅし)は種の部分を食べるナッツで、実の中にあったり種がすでに見えているものもあります。
代表的な種子は、
- カシューナッツ
- ピスタチオ
- ブラジルナッツ
- 松の実
- ひまわりの種
など。
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ちなみにひまわりの種は、外の殻の部分が実で、実際に食べている部分が種になります。たまに中身のないひまわりの種がありますが、あれは種が育たずに実だけが残った状態なんですよ。
豆とは?
マメ科のものが豆
豆とはマメ科の植物から取れる種のことで、特に食べられるもののことを言います。
ちなみに豆の「実」となる部分は、私達が「サヤ」と読んでいる部分のこと。「さやえんどう」など食べられるものもありますが、基本的には中の種だけをいただきます。
豆の特徴は、ビタミンB群やミネラルが豊富なこと。また豆によっては炭水化物が多いものと、脂肪が多いものに別れます。
炭水化物が豊富な豆の代表は、
- 小豆
- インゲンマメ
- ソラマメ
- エンドウマメ
など。
脂質が豊富な豆の代表は、
- 大豆
- 黒豆
となります。
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ナッツとの違いは?
ナッツと豆の違いは、マメ科の植物かそうでないかです。
たとえ見た目が似ていても、マメ科ではない木の実はナッツの扱いになるんです。逆にミックスナッツに入っていても、マメ科であれば正確には「豆」の扱いとなります。
ただし例外的に、マメ科ではないけれど「豆」と呼ばれるものもいくつかあります。
例えばコーヒーの原材料となる、コーヒー豆。コーヒー豆はコーヒーの木の種ですが、この木はマメ科ではなくアカネ科コーヒーノキ属の植物です。
しかし見た目が豆に似ているので、「コーヒー豆」と、豆の扱いを受けているんですよ。
ピーナッツはどっちなのか?
ナッツではないが…
ピーナッツは名前に「ナッツ」とあり、またミックスナッツでもおなじみですよね。
実はピーナッツはマメ科の一年草で、本当は豆というべきもの。しかし実際のところはナッツ類と同じ扱いで、スーパーでもナッツ類と一緒に販売されています。
誤解しやすい「ピーナッツ」の名称ですが、英語では「peanuts」と書きます。
- 「nuts」はナッツ(木の実)
- 「pea」はマメで特にエンドウマメ
のこと。
2つを合わせると、「木の実みたいなマメ」となりますが、たしかに豆なのにナッツみたいですよね。
ナッツも豆もおいしい!
ナッツと豆は、見た目が似ているだけに違いがわかりにくいですが、どちらも基本的には「種」。その上でマメ科の植物であれば、豆の扱いになります。
マメ科以外の場合はナッツとなりますが、例外的な存在もあります。例えばピーナッツはマメ科なので「豆」ですが、ミックスナッツに入ると、ほぼナッツの扱い。
似ているけれど、美味しい点は共通しているナッツと豆。食べ比べてみるのもいいですね。
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