冬のスポーツと言われて思い浮かべるものと言えば、スキーがあげられます。雪が降る地方では、体育の授業で毎年スキー場に行った経験がある人もいるのではないでしょうか。
その一方、雪が降らない地方では、スキーは憧れのスポーツの一つであり、冬になると泊りがけでスキー場に行く人も多いですよね。
そんなスキーには実は「スキーの日」という記念日があり、その由来はとても素敵なものなんです!
気になる「スキーの日」の制定された由来や開催されるイベントについて紹介します。
スキーの日とは?制定された由来は?
スキーの日はいつ?
「スキー」は専用の板を足につけ、雪道を歩いたり、雪山をすべり降りるスポーツ。
専用の台から高く飛ぶ「スキー・ジャンプ」は、大きな大会が行われるたびに注目が集まりますし、専用コースをアクロバティックに滑る、「フリースタイルスキー」も人気となっていますね。
スキーは山を滑り降りるイメージが強いスポーツですが、平原を移動するための道具としても使われます。これを発展させたのが「ノルディックスキー」で、ヨーロッパではノルディック複合競技は人気の競技の一つ。世界大会のチャンピオンは、「キング・オブ・スキー」と呼ばれるほどです。
そんなスキーには「スキーの日」の記念日があり、それが1月12日。スポーツメーカーのミズノの直営店「エスポートミズノ」が、1994年(平成6年)に制定しました。
スキーの日の由来は?
スキーの歴史は非常に古く、原型となるものが紀元前8000年頃の中国の壁画にも残されています。
現代のスキーの基礎となるものは1825年に考案され、1879年には初めての大会が開催されるほどになりました。その後も道具の改良が重ねられ、現在もルールや道具の改正が続けられています。
そんなスキーが日本に伝わったのは明治時代後期の1890年頃ですが、本格的な指導が行われたのは1911年(明治44年)1月12日のこと。
オーストリア陸軍のレルヒ少佐が、新潟県の高田(現在の上越市)で陸軍歩兵連隊に指導をしたのが始まりとなっています。
またレルヒ少佐は軍人だけなく、民間人にもスキーの指導と楽しみ方を伝え続けました。その結果日本にスキーが定着するようになり、特に雪国ではスキーが冬の定番スポーツとなりました。
そんなスキーの魅力を伝えるために誕生したのが、エスポートミズノが制定した1月12日のスキーの日の記念日というわけですね。
スキーの日のイベントは?
上越市の金谷山スキー場では?
新潟県上越市にある金谷山(かなやさん)は、レルヒ少佐が1911年1月12日にスキーの指導を行った場所です。
そのことから金谷山スキー場は、「日本スキー発祥の地」として記念碑や記念館があります。毎年1月12日には顕彰会が行われ、レルヒ少佐が伝えたスキーの披露が行われます。
当時伝えられたスキーは現代のものとは違い、2本のストックではなく長い1本の杖ですべるもの。貴重なスキーが見られるチャンスなので、スキーを楽しみながら見に行くのも素敵ですよ。
□【空撮】金谷山スキー場 レルヒ像
https://youtu.be/n6Scf0SkY-U
*レルヒ像は、山の上からスキーヤーを見守るように建てられています。
ちなみにこの顕彰会では、ご当地キャラの「レルヒさん」も登場。この「レルヒさん」というのは、レルヒ少佐をモチーフとしていて、ゆるさと愛らしさから毎年とても人気を集めています。
関連グッズも販売されているので、こちらもチェックしたいですね。
Q.「レルヒさんは新潟県何市のキャラ?」A.「県の公式キャラで、市のキャラではありません」…スキーを日本に初めて伝えたレルヒ少佐がモデルです。1911年に現在の上越市にある金谷山で日本の軍人にスキーを教えました。たまに思い出してあげると、レルヒ少佐も喜ぶと思います。#レルヒ団 pic.twitter.com/6TJuleRy3q
— 関東レルヒ団 (@Kantou_Lerchdan) 2017年9月16日
*レルヒさんは地元では大人気です!
またスキー場では、リフトの無料開放が行われる年もあります。
ただし金谷山スキー場は積雪が少ない年もあるため、開放されないこともありますよ。
その他のスキー場では?
全国各地にあるスキー場では、スキー記念日に合わせてお得なイベントが開催されています。
例えば、リフト代金が半額になったり、無料開放されることが。また初心者向けの無料スキースクールが行われたり、格安でスキーセットの貸出が行われることもあります。
スキーで遊んだあとにうれしいのが、温かいドリンクや汁物などの振る舞いイベント。大人も子供も楽しめる宝探し大会やクイズ大会では、豪華景品が当たるチャンスもあるんですよ!
こうしたイベントはスキー場ごとに内容が違いますし、行わないスキー場もあります。気になる方は行きたいスキー場をチェックして、事前にイベント内容を確認しましょう!
スキー場へ行こう!
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最近では雪が多く降る地方でも、学校の授業以外でスキーで遊ばないという人も増えています。またスキーは事前に準備しないといけないことも多いため、少し面倒だという人もいますね。
しかしスキー場へ行けばウェアや道具の貸出も行われていますし、初心者向けのスキー講座もあります。食事やスイーツに力を入れているところもあるので、楽しいひとときが過ごせますよ!
1月12日のスキーの日をきっかけに、スキー場へ気軽に足を運んでみませんか?
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