
冬の寒い季節にはマフラーを巻くと、体がポカポカしてきますよね。また春や秋の少し涼しい時期は、マフラーの代わりにストールを使うこともあるでしょう。
あるいはコーディネイトで、ショールやスカーフを使い分ける人も多いのではないでしょうか。
防寒やおしゃれに欠かせないこれらのアイテムですが、違いはどこにあるのでしょうか。
そんな気になる、マフラー・ストール・ショール・スカーフ、それぞれの特徴や違いについてまとめてみました。
マフラー・ストール・ショール・スカーフの違いとは
マフラーとは?

マフラー(muffler)とは主にウール素材で織られた、厚手で細長い長方形の防寒具のことです。素材はウール以外にもアクリル、カシミヤ、シルクなど様々あります。首や肩辺に巻くことで、寒さ対策になる優れたアイテムですね。
マフラーという名称は、包む・覆う・隠すという意味の「muffle(マフル)」が変化したものです。
なお車・バイクの排気音を抑えるアイテムも、同じ綴りの「マフラー」と呼ばれていますが、これは防寒具のマフラーと同じく、包む・隠すという意味があるmuffleが語源だからです。
ちなみに日本でも、古くからマフラーは使われていました。
ただし昔の日本ではマフラーは「襟巻き(えりまき)」「首巻き」と呼ばれ、主に隠居した人が使うアイテムでした。また一般的には病人が使うものとされていて、今のように防寒具としてはあまり使われていなかったんですね。
ストールとは?

マフラーよりも大きめで肩全体を覆るのがストール(stole)です。主に女性が使うアイテムですが、男性がマフラーの代わりに首に巻いて使うこともあります。
ストールは肩にかけることを目的とした衣類で、素材は綿・シルク・ウール・毛皮など。マフラーより生地は薄めのことが多く、大きさに関してはマフラーより大きめの長方形になります。
特に毛皮やシルクのストールは、フォーマルな装いで肩周りのアクセントとして使うことも。日常でも防寒・紫外線対策の他に、ファッションアイテムとして使われます。
ちなみに正方形でチェック柄がメインの男性用アイテムに、アフガンストールというものが。こちらは半分に折って三角形にしてから、首や肩に巻くものとなります。
ショールとは?

ストールと同じように肩周りを覆うのに使うアイテムに、ショール(shawl)があります。
ショールはストールよりも大判で、正方形または長方形の布のこと。インド・カシミール地方で使われていた、男性用衣服が発展したものなんです。
素材はシルク・ウール・綿が多く、またカシミヤヤギの毛から作られたものも人気です。
ショールのうち正方形に近いものは、半分に折って三角形にしてから肩まわりにかけて使うことが。そのため、最初から三角形の状態のショールも販売されています。
日本では明治時代中頃からウール製のショールが作られ、着物との組み合わせる新しいアイテムに。現在も洋服以外にも着物用防寒用として、ウール・シルク・毛皮のショールがよく使われています。
スカーフとは?

スカーフ(scarf)は主に女性が使う、綿・シルク・麻などで出来た薄手で正方形の布のこと。一辺90センチ程度で、これより大きくなるとストール・ショールと呼ぶことがあります。
その起源は北欧の防寒具が、イギリスでファッションアイテムとして発展したところからきています。
スカーフはファッションアイテムとして使うことが多く、主に頭や首に巻いて使われます。女性用の制服の一部に採用されることもあり、この場合は「ネッカチーフ(neckerchief)」と呼ばれているんですよ。
マフラー・ストール・ショール・スカーフの違い、まとめ
最後に、マフラー・ストール・ショール・スカーフの違いを簡単にまとめてみました。
アイテム | 特徴 |
---|---|
マフラー (muffler) |
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ストール (stole) |
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ショール (shawl) |
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スカーフ (scarf) |
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冬も夏も大活躍!

マフラー・ストール・ショール・スカーフは、首周りに使うことが多いアイテム。そのため、どれも同じだと思われることがあります。
とは言え、基本的には用途で分けられるので、
- マフラーは細長い厚手の防寒用アイテムで冬に使うもの
- ストール・ショールは生地が薄く季節を問わず使いやすいもの
- スカーフは薄手でファッションアイテム。制服にも採用されているもの
となりますね。
いずれも一枚あると便利なので、季節や服装に合わせて使いこなしましょう!
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