数多くのメダルと、多くの感動を私達に見せてくれた2018年の平昌オリンピック。日本選手団の主将を務めた小平奈緒選手は、本番を迎える前に次の言葉を残しています。
「百花繚乱」私が主将として考える今回の選手団のテーマです。それぞれの舞台で、それぞれの想いを胸に、大きな花を咲かせていきましょう。
記憶に新しい方も多いのではないでしょうか。そんな小平選手が発言した、百花繚乱とはどのような意味の言葉なのでしょうか。
気になる、百花繚乱の言葉の意味、そして使い方について、例文も交え紹介します。
百花繚乱の意味は?
花が咲き乱れる様子に例えて
百花繚乱は「ひゃっかりょうらん」と読む四字熟語で、次の意味があります。
- さまざまの花が咲き乱れていること。
- 様々な角度で優れた人や業績が、一度にたくさんあらわれること。
「百花」は「様々な花」という意味。”百”と数を限定しているのではなく、「数多く」という意味をあらわしています。
そして「繚乱」には、「入り乱れる様子」「花が咲き乱れる様子」という意味が。
「繚乱」だけでも花が咲く意味がありますが、そこに数多くという意味の「百花」がプラス。本当に様々な種類の花が開花している、美しい様子が想像できますね。
優れた人物、あるいは物が数多く搭乗
「花」は特に美しい人の例えとして、使われることが多い言葉。そのため百花繚乱にも、「美しい人が、数多くいる状態」という意味として使うことがあります。
さらに見た目の美しさのみならず、その人が持つ優れた能力や物に対しても使うようになってきました。一度に数多くの花が一度に咲き乱れる様子が、才能が開花した人や物を例える言葉に。
そこから優れた人物や物などが、同時期に数多く登場する様子を百花繚乱と言うようになったわけですね。
百花繚乱の使い方!
人に対して使う
百花繚乱は肯定的な言葉として、主に次のように使われています。
- 炊飯器一つとっても機能や価格の違いがあって、まるで百花繚乱だな。
- あのチームは百花繚乱と言わんばかりに、様々なタイプの選手が揃っている。
- 原宿へ行くと個性的なファッションの若者が多く、百花繚乱の様子となっている。
いずれも、優れた商品が数多く並んでいたり、優れた人物が何人もいること。そういった状態に対して、百花繚乱を使います。
またどれも同じではなく、それぞれ違っていながら素晴らしい・・・といった時にもぴったりですね。
その他にも、
- 今回のパーティーには多くの女性が参加し、まるで百花繚乱だ。
といった、女性の美しさに対して使うことも。
ただし見た目の華やかさに対して使う言葉となるため、人によっては気分を害することもあります。
女性と限定するのではなく、すべての方が素晴らしいと例える言葉として使いたいですね。
草花に対して使う
もともと花が咲き乱れる様子を例えた百花繚乱は、草花に対しても使われます。
- 春になって桜以外の花も美しく咲いていて、百花繚乱といった具合だ。
- 外は雪が降っているけれど、温室では百花繚乱の様相となっている。
一面に広がる花々を見て美しいと思ったら、百花繚乱という言葉を使いたいですね。
百花繚乱は多くの人を褒め称える言葉として使おう
百花繚乱(ひゃっかりょうらん)という言葉には、様々な花が咲き乱れるという意味があります。
そこから転じて、優れた才能や商品などが一度に数多くあらわれるという意味も。小平選手が発言した百花繚乱は、日本には素晴らしい選手が数多くいるということを言ったんですね。
百花繚乱は美しさを例える言葉でもありますが、人々が持つ才能について触れる言葉でもあります。多くの人を褒め称える言葉として、百花繚乱をたくさん活用したいですね!
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