そんな無茶な!

日までに提出しないといけない書類が山積みなのに、更に書類が追加されてしまったとき。こんな時に思わず「そんな無茶な!」と、言ってしまいますよね。

ところでこの「無茶」はなぜ”茶”なんだろうと、不思議に思ったことはありませんか?他にも「無茶苦茶」「滅茶苦茶」など、「茶」がつく言葉の意味も気になりますよね。

そこで、

  • 無茶の語源や意味
  • 無茶苦茶や滅茶苦茶の意味は?
  • 「茶」のつく言葉には何がある?

…といった内容についてまとめました。ぜひ参考にしてくださいね!

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無茶の語源や意味とは?

無茶とは?

無茶なこと

無茶(むちゃ)には、次の意味があります。

  1. 物事の順番や順序がいい加減で、本来の正しい行動とならないこと。常識的ではないこと。
  2. 物事を行うときに、通常行うべき範囲を大幅に超えてしまうこと。
  3. 知識のない様子。

この「無茶」の3つの意味のうち、日常生活で主に使われるのは(1)(2)の意味ですね。

例えば、

  • 小さい鍋が一つしかないのに、50人前のカレーを今すぐ作れと言われた
  •  …(1)の意味

  • 1日で体重を10キロ落とそうとした
  •  …(2)の意味

となります。

お客様へのお茶が

「無茶」という言葉が使われるようになったのには、2つの説があります。

一つは、お客様にお出しするお茶からきたもの。

お客様が来たときは、お茶をだしておもてなしをするのが礼儀となっています。そのためお茶を出さない人や家に対しては、礼儀がなっていないと言われることが。

「お茶を出さない=お茶が無い」から「無茶」となり、順番を考えない適当さを指す言葉となりました。

仏教用語から

もう一つの説は、仏教用語からきたものです。

仏教用語の中に、「無作(むさ)」という言葉があります。

これは「自然のまま」という意味で、「無為(むい)」という言葉に変化しました。さらに「いい加減」という意味の「むざと」という言葉に変化し、この「むさ」に「無茶」という当て字が。

そのため「茶」という漢字は、言葉の意味とは関係ないという説もあるんですね。

無茶苦茶や滅茶苦茶の意味は?

無茶苦茶

無茶苦茶とは?

無茶に似た言葉に、「無茶苦茶(むちゃくちゃ)」があります。

ここでの「無茶」は、最初に説明した無茶と同じ意味。そして「苦茶」は苦いお茶という意味で、お客に対して失礼なもてなしをしていることを指します。

無茶と苦茶を合わせることで、より非常識で物事の順番がいい加減だという意味となるんですよ。

また「苦茶」に関しては、言葉のリズムを整えるために付け加えたという説もあります。この場合の「無茶」は当て字なので、「苦茶」にも特に意味はないとしているんですよ。

滅茶苦茶とは?

物が散らばってどうしようもない時に、「めちゃくちゃだ!」と言ってしまったことはありませんか?

この「めちゃくちゃ」は、漢字で「滅茶苦茶」あるいは「目茶苦茶」と書きます。

滅茶苦茶は「滅茶(目茶)」を強調したもので、「苦茶」は「無茶苦茶」のときと同じ意味。

そして「滅茶」には、

  • どうしようもなく混乱した状況や、物事。
  • まったく順番や物事を無視し、通常ではない状態。

…という意味があるんです。

滅茶(目茶)という言葉は無茶が変化したもので、その関係で「茶」という漢字が当てられたもの。

そのため、お茶との関係は薄いですし、「滅茶」というお茶もないんですよ。

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「茶」のつく言葉には何がある?

「無茶」「無茶苦茶」「滅茶苦茶」以外にも、「茶」がつく言葉はたくさんありますので、その中でも良く知られているものをあげてみました。

茶色の人形

茶にする、お茶にする

仕事中に一息入れたいときに、「お茶にする」という言い方をします。

これは「休憩を取る」という意味で、このときにお茶を飲むことが多いから。また「相手の発言をきちんと受け止めない、相手にしない」ことを、「茶にする」といいます。

茶化す、茶々を入れる

「茶化す」は「茶にする」から変化した言葉で、相手の意見を受け止めずに冗談にしてしまうこと。

物事をごまかしてしまうときも、「茶化す」という言葉を使います。また相手の発言をじゃましてごまかすときは、「茶々を入れる」という言葉になるんですよ。

お茶を濁す

「お茶を濁す」というのは、「適当なことやいい加減なことを言って、その場を取り繕うこと」をあらわします。

これは、茶道の作法をよく知らない人が、お茶を適当に濁らせて抹茶らしく見えるようにしたというのが由来とされています。

お茶目

「お茶目」とは子供っぽいいたずらをする人や、子供っぽい性格の人を指す言葉。

「茶化す」や「茶々を入れる」と同じくふざけた部分もありますが、「お茶目」はそれらよりも良い状態として受け止められますね。

お茶の子さいさい

「お茶の子さいさい」の「お茶の子」とは、お茶と一緒に添えて出されるお菓子のこと。「さいさい」は、「おいおい」といった掛け声にも似た囃子詞(はやしことば)ですね。

お茶の子(お茶菓子)がお腹にたまらないものであることから、簡単にできる様子を表します。

お茶でも飲みながら

お茶がつく言葉はたくさんありますが、その意味は良い意味もあれば、困った意味もあります。

無茶には、順番を無視した常識はずれな行動という意味があり、お茶を出さない失礼なふるまいからきたもの。また仏教用語から変化して、当て字として「茶」が当てられたという説もあるんです。

無茶苦茶な状況になると、その場から逃げ出して無茶苦茶にしてしまいたいと思うことも。こんなときは大変かもしれませんが、まずはお茶にして気持ちを落ち着けてみませんか?