仲良しの犬と猫

犬や猫をはじめとしたペットを飼う人は多く、今まさに膝の上に…という方もいるかも知れませんね。家族の一員としてなつく様子もかわいいですし、時々わがままをいうのもペットならではです。

そんなペットや動物の事を考える期間が、「動物愛護週間」です。その目的や実施される期間はいつからいつまでなんでしょうか?

そんな動物愛護週間の歴史や2023年の期間、そして主な取り組みイベントについて紹介します。

動物愛護週間とは?期間はいつ?

動物愛護週間とは?

向かい合う犬と猫

動物愛護週間は、「動物の愛護及び管理に関する法律」第4条に基づいて制定されています。

「動物の愛護及び管理に関する法律」は、別名「動物愛護法」とも呼ばれていて、飼い主がペットを最後まで責任を持って飼うことや、ペット業者が正しい方法で販売することを定めています。また動物を虐待してはいけないことや、家畜に対して危害を加えてはいけないともしているんですよ。

動物愛護週間は、動物を飼うことに関しての関心や理解を深めるために制定されたもの。正しいペットの飼い方や付き合い方を知って、お互いの絆を深めようとしているんですね!

動物愛護週間2023年はいつ?

日本で動物愛護週間が正式に制定されたのは、動物愛護法が制定された昭和48年(1973年)のこと。当時は”動物の愛護”でなく、「動物の保護及び管理に関する法律」という名前の法律でしたが、この時に毎年9月20日~9月26日の7日間と定められました。

2023年(令和5年)の動物愛護週間は、9月20日~26日の一週間。特に9月23日は秋分の日で連休になるため、各地でイベントも開催されるんですよ。

動物愛護週間の歴史

猫

現在は9月20日から一週間となっている動物愛護週間ですが、かつては春に開催されていました

これは動物愛護週間がアメリカ生まれの考え方で、1915年にアメリカ動物愛護協会が5月の第1日曜から7日間と制定したからです。

その後日本にも取り入れられ、昭和2年(1927年)には初めての動物愛護週間が始まりました。当時の期間はアメリカとは少し違い、5月28日~6月3日までの一週間だったんですね。

動物愛護週間が本格的になったのは、戦後になってから。昭和24年(1949年)にGHQ(連合国最高司令部)の指示で、春分の日である3月21日を「動物愛護デー」としました。

翌年昭和25年(1950年)からは「動物愛護の日」と名前を変え、春分の日を中心とした3月18日からの一週間を動物愛護週間に。しかし春休みの時期に重なることや、東北・北海道ではまだ寒いので行事が行いづらいという意見も出ます。

そのため、昭和29年(1954年)からは、全国的にも気候の良い、秋分の日を中心とした1週間を動物愛護週間としました。

その後、昭和48年(1973年)動物愛護法(当時は”動物の保護及び管理に関する法律”)が制定された際に、9月20日~9月26日が正式に動物愛護週間として定められたんですね

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動物愛護週間の主な取り組み

動物愛護週間のボスター

動物愛護法を管理する環境省では、毎年動物愛護週間のボスターを募集しています。

作品には大きさなどの条件の他に、

  • 両生類・魚類・昆虫は対象外
  • 野生動物がペットになるような表現をしない
  • 動物と過剰に触れ合う表現をしない
  • 首輪をつける・放し飼い風のデザインにしないなどの、法律を守っている表現にする

…といった、動物愛護の観点からの条件が定められているんですよ。

応募されたポスターは7月頃に結果が発表され、8月頃から全国各地にポスターとして張り出されます。動物愛護週間の期間が近づくとよく見かけるので、注目したいですね。

犬と猫

どうぶつ愛護フェスティバル

動物愛護週間にあわせて、動物愛護週間中央行事「どうぶつ愛護フェスティバル」が開催されています。

2023年(令和5年)の日程は、未定ですが過去には、屋内行事表彰式や講演会・パネルディスカッションが行われてます。ポスターの表彰式や、ペット写真コンテストも開催されますよ。

また、上野恩賜公園で11時から屋外ステージ行事があります。こちらでは、トークショーやクイズ大会、ペット相談会、フェイスペイントやお絵かきイベントが開催されています。

ペットも子供も楽しめるイベントがいっぱいなので、上野公園に遊びに行きたいですね。

参考リンク:どうぶつ愛護フェスティバル

全国各地でもイベントが!

全国各地の自治体や動物愛護団体では、動物愛護週間に合わせて様々なイベントを開催しています。

例えば、

  • ペットの飼育相談
  • ペットのフォトコンテスト
  • 動物に関するトークショー

といったものなど。

場所によっては動物譲渡会も開催され、飼育できなくなった犬・猫が新しい飼い主を待っています。

ペットショップでも、正しい飼育の仕方の講習会を開催したり、やはり動物譲渡会が行われます。新しくペットを家族を迎えたいと考えている方は、この機会を利用するのもいいですね。

□動物愛護フェスティバル2013が開催されました
https://youtu.be/rFaEe6ysp8s

*動物と触れ合えたり、働く動物の姿を見ることもできるんですよ。

大切な家族だから

【関連記事】

ットは大切な家族の一員で、飼い始めたら最後まで責任を持って飼育する必要があります。またペットは可愛がるだけでなく、正しい飼育方法を知ることもとても大切ですね。

動物愛護週間は、動物の正しい飼い方と付き合い方を広めるためのもの。

ペットを飼っている人もですが、これから飼おうとする人にとっても役立つ情報がたくさん。動物愛護週間をきっかけに、ペットとの正しい付き合い方を身につけませんか?