雪だるま

レンダーを見ていると、何日かごとに見慣れない暦関係の言葉が書いてありますが、あまり気が付かないことも多いですよね。そんな暦の言葉の一つに、「小雪」「大雪」があります。

そのまま読めば、雪に関係する言葉だとは思うのですが、実際はどういった意味の言葉なのでしょうか?

そこで、

  • 小雪の意味は?
  • 大雪の意味は?
  • 2024年の小雪・大雪はいつ?
  • 小雪・大雪の時期に行われる風習や食べ物は?

…について紹介していきますので、ぜひ参考にしてくださいね!

小雪の意味は?

小雪とは?

小雪の季節

小雪と書かれると「こゆき」と読みたくなりますが、ここでの小雪の読みは「しょうせつ」です。小雪は二十四節気の一つで、「わずかながら雪が降る頃」という意味があります。

江戸時代に出版された暦の解説書「暦便覧(こよみびんらん)」では、次のように書かれています。

冷ゆるが故に雨も雪と也てくだるが故也(冷え込んでくるので、雨も雪になって降る頃)

二十四節気とは?

小雪(しょうせつ)は二十四節気の一つと説明しましたが、この二十四節気は昔から使われている暦のこと。一年を二十四等分して、それぞれに季節にあわせた名前をつけたものです。一年で一番昼が長い日の「夏至」や、一番昼が短い日である「冬至」も二十四節気の一つで有名ですよね。

小雪も冬に入る頃の二十四節気として、わかりやすい名前がつけられているんですね。

【関連記事】
二十四節気の意味と覚え方!全日付一覧も紹介!

大雪の意味は?

大雪とは?

大雪の季節

大雪もまた二十四節気の一つで、小雪の次に来ます。こちらも「おおゆき」と読みたくなりますが、「たいせつ」と読みます。「だいせつ」と濁りませんので、その点も注意したいですね。

大雪の意味は、「雪が激しく降り始める頃」というものです。

暦便覧では、次のように書かれています。

「雪いよいよ降り重ねる折からなれば也」

これは「雪がいよいよ降り積もる頃なので」という意味。いずれにしても、雪が多く降り積もる頃ということなんです。

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2024年の小雪・大雪はいつ?

小雪の日はいつ?

2024年(令和6年)小雪(しょうせつ)は11月22日です。そして2024年の小雪の期間は、11月22日~12月6日

小雪となる日はその年によって前後しますが、二十四節気の小雪は、二つの時期を指す言葉となります。

一つは「小雪になった日」のことで、一般的に小雪といった場合はこちらのことを指します。もう一つが、「小雪から次の二十四節気の前日」までの期間のこと。ここでは小雪となった日から、大雪の前日までの期間となります。

なお小雪は11月21日や23日になる年もありますが、2051年までは22日で安定しています。そのため、しばらくは、小雪の日にちは11月22日と覚えておけばいいですね。

雪が舞う町並み

大雪の日はいつ?

2024年(令和6年)大雪(たいせつ)は12月7日で、期間としての大雪は12月7日~12月20日

大雪もまた二つの意味があり、一つは大雪となった日のこと。もう一つは大雪となった日から、次の二十四節気の冬至の前日までの期間となります。

大雪もその年によって、12月6日や8日になることもあります。しかしこちらも2027年まで12月7日で安定しているので、小雪同様覚えやすいですね。

実際の季節とのズレが

小雪が11月22日で、大雪が12月7日と聞くと、それほど雪が降らない時期なのでは?と思いますよね。

これは二十四節気が、かつて使われていた「太陰太陽暦(旧暦)」をもとにしたものだから。太陰太陽暦は月の満ち欠けを元にした暦で、今の暦より一ヶ月程度季節が遅くなっています

そのため、かつての小雪・小雪の季節は現代で言えば1月頃になるわけです。これなら雪も積もっていると言えますね。

小雪・大雪の時期に行われる風習や食べ物は?

風習は?

小雪・大雪ともに、この時期に行われている主な風習はありません。

ただし小雪の期間には、11月23日の勤労感謝の日があります。この日はかつて「新嘗祭(にいなめさい)」という、収穫した農作物に神様に捧げて感謝する日でした。

現在も宮中行事として行われていますし、神社などでも新嘗祭を行っているところもあります。地元の神社に行ってみると、お祭りが行われているかも知れませんよ。

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「勤労感謝の日」の意味や由来とは?英語ではどう説明するの?

食べ物は?

美味しい鍋

小雪と大雪の時期に関しては、これを食べると良いとされる食べ物は特にありません。しかし次にあげる食べ物が「旬」を迎えるので、おいしくいただきたいですね。

■小雪・大雪の時期に旬をむかえる食べ物

  • 春菊
  • 白菜
  • チンゲンサイ
  • 長ネギ
  • 水菜
  • 大根
  • かぼちゃ
  • さつまいも
  • みかん
  • サバ
  • フグ
  • タラバガニ

特に小雪や大雪の時期になると、「白菜」が美味しくなります。大根や水菜、長ネギなどと一緒に、体があたたまるお鍋はいいですね。

小雪から大雪へと・・冬がくる

小雪・大雪ともによく見かける言葉ですが、暦で使う場合は、「しょうせつ」「たいせつ」と読みます。

「小雪」は雪が振り始める時期のことで、「大雪」は雪が降り積もる時期のこと。ただし小雪は11月下旬で大雪は12月上旬と、関東・関西など本州では雪が降るには少し早い時期ではあります。

とはいえ、寒さも厳しくなる頃ですので、小雪の頃を迎えたら冬支度をすすめたいですね。

寒くなると美味しくなるお鍋を食べながら、小雪・大雪に備えましょう。