梅雨などの長雨が続くと、どうしても室内がジメジメしてきますよね。
除湿器やエアコンの除湿機能を使ってもよいのですが、空気そのものを入れ替えたい時もあります。しかし雨の日に窓を開けて換気しようとすると、気になるのが湿気のこと。窓を開けての換気は大丈夫なのか、また上手な換気方法があれば知りたいですよね?
そこで、
- 雨の日でも窓を開けて換気したほうが良いのか?
- 雨の日のおすすめの換気方法
…について紹介していきますので、ぜひ雨の日の参考にしてくださいね!
雨の日でも窓を開けて換気した方が良いのか?
窓を開けると湿度が上がるのか?
雨の日に窓を開けると、湿気を含んだ空気が入り込んで湿度が上がると思いがちです。しかし必ずしも湿度が上がるわけではありません。
室内の湿度が上がるのは、一般的に次の理由が上げられます。
- 天井や壁・床などの隙間から、湿気を含んだ外気が入り込む。
- キッチンや風呂・トイレなどの水回りから、湿気が発生している。
- 高気密・高断熱住宅のため、一度湿気が発生すると逃げにくい構造になっている。
雨の日とは言え、窓を締め切った環境ではむしろ湿気が逃げ場を失ってしまいます。季節や時間帯や気温などによっても変わってきますが、雨の日でも屋外よりも室内のほうが、一般的には湿度が高くなっていることが多いものです。
そのため、後述しますが、強い雨でなければ時々は窓を空けて、空気を入れ替えるのも効果的なんですね。
雨の日に窓を開けたら「カビ」は大丈夫?
梅雨の時期に湿度が上がると、気になるのがカビの発生。雨の日に窓を開けたら、カビが生えるのではとは不安になっていませんか?
確かにカビは湿気の多い場所に生えやすいですが、湿気だけでカビは生えるわけではありません。
カビが生えやすくなる条件としては、次の3点が挙げられます。
- 室温が20度から40度の間で、湿度が70%以上。
- ホコリなどのカビの餌となるものがある。
- 空気の動かない環境。
この中でも特に注目したいのが、「空気が動かない環境」という点。換気などで空気が動けば、室温も変化しますし、室内の湿気も外へ移動するんです。
そのため、雨の日でも窓を開けて空気を入れ替えるだけで、カビの原因の半分以上が解決するんですよ。
雨の日のおすすめな換気方法と言えば?
窓を二ヶ所開ける
空気を入れ替えるには、風の流れを作る必要があります。そのため同じ階の窓を二ヶ所開けて、風の通り道を作りましょう。
雨の日でも10分程度空気を動かせば、室内の空気がある程度入れ替わります。
注意点としては、雨が吹き込むほど強く降っている日は開けないこと。せっかく空気を入れ替えても、雨が入り込んでは湿度が上がってしまいます。
窓を開けて換気扇を回す
台所の換気扇は、室内の空気を外に出す効果があります。そのため窓を開けたときに併用すると、梅雨時の強い味方となってくれますよ。
例えば窓が一つしかない、ワンルームの部屋に住んでいる場合。この場合は窓を明けて換気扇を回すと、窓から入った空気が換気扇を経由して外へ移動していきます。
その結果、風の流れが生まれ、室内の湿気が移動しやすくなるんです。
ただし、窓を開けずに換気扇だけを回すと、外からの湿気のみが中に入ることがあります。空気の循環が生まれないため、逆効果となる場合もありますね。
窓を開けて扇風機やサーキュレーターを回す
冷房器具として活躍する扇風機やサーキュレーターは、空気の入れ替えにも役立つ家電。夏に使うイメージが強いですが、実は梅雨時にも使えるんです。
扇風機やサーキュレーターには、次の2つの使い方があります。
窓の前に置く
扇風機やサーキュレーターは、羽根の後側から空気を吸い込んで前方へ押し出す仕組み。そのため窓の前に置いて室内に向けて回すことで、外の空気をより取り込みやすくなります。
二ヶ所窓を開けた場合、扇風機などを置くのは一ヶ所だけで大丈夫。窓を一ヶ所しか開けられない場合も、空気の対流が生まれて湿気対策に効果的です。
天井に向かって回す
水分を含んだ湿気った空気は重いため、部屋の下側にたまりやすくなります。そのため上に向かって空気を送り出すことで、部屋全体に空気の循環がうまれます。
窓を開けられない日は、この循環だけでも湿気・カビ対策に効果的。窓を開けた場合もこの循環を起こすことで、より効果的に空気の入れ替えができるようになります。
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サーキュレーターと扇風機の違いとは?どう使い分けたら良いの?
エアコンの「換気モード」を使う
エアコンは室内の空気を吸い込んで、内部で温めたり冷やしたりしてから吐き出す装置です。そのため空気の入れ替えには、さほど効果がありません。
しかし「換気機能」のある機種であれば、室内の空気を外に出すことができます。強い雨の日で窓が開けられない場合は、エアコンを活用するようにしたいですね。
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梅雨時でも窓を開けよう!
梅雨の時期はどうしてもジメジメしてしまい、部屋の中もどんよりしてしまいます。雨だからと窓を開けない人も多いですが、実は窓を開けたほうが湿気対策には効果的なことが多いんですね。
窓を2ヶ所開けて風の通り道を作れば、気になるカビ対策にも一定の効果があります。一回10分程度を目安に、雨があまり強くないタイミングで空気を入れ替えるとスッキリしますよ。
雨だからと窓を締め切るのではなく、時々は窓を開けてさわやかに過ごしませんか?
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