甘い菓子パンのなかでも、メロンパンは子供から大人まで大人気のパン。表面がカリカリして甘く、ふわふわしたパンとの組み合わせがたまらないですよね。
しかしメロン味ではないのに、なぜ「メロン」パンというのか気になりませんか?またいつ頃から食べられているのか、どんなメロンパンがあるのかも気になりますよね。
そこで、
- メロンパンが広まった由来や起源
- メロンパンの名前の由来
- おすすめのメロンパン
- サンライズとメロンパンの違い
…について紹介していきまるので、ぜひ参考にしてくださいね!
メロンパンが日本で広まった由来
メロンパンとは?
メロンパンとは、パン生地の上に甘いクッキー生地を乗せて焼いた菓子パンのこと。そのため表面がカリカリとしていて甘く、ふんわりしたパンとともに味わえます。
ただし、クッキー生地に含まれる砂糖が、パンの水分を吸って溶け出すことがあります。その結果、時間が経過したメロンパンは、表面がベタついてしまうんです。
□パン職人の仕事★メロンパンの生地をクッキー生地で包むところ
*クッキー生地とパン生地を一体化させて、メロンパンは作られています。
メロンパンは戦前からあった
メロンパンが誕生したのは明治末期とも、大正末期とも言われています。また昭和初期の広島では、メロンパンが製造されていたと言う記録もあります。
少なくとも、メロンパンと言う名称のパンについては、戦前には存在していたんですよ。
メロンパンの起源は様々
メロンパンが生まれたきっかけ(起源)に関しても、いくつかの説があります。
- 1910年(昭和15年)ごろに、帝国ホテルのパン職人が考案した説
この説ではフランス菓子「ガレット」をもとに、ロシアのパンを組み合わせたのが始まりとしています。
- 1905年(昭和10年)に、東京・駒込木村屋の店主が考案した説
昭和5年に製造法が実用新案登録されており、その内容は今のメロンパンに似たもの。これが全国的に広まり、メロンパンとなったというわけです。
- メキシコ菓子「コンチャ」やドイツ菓子「ストロイゼルクーヘン」を元にした説
いずれも表面にクッキー生地を乗せた甘いパンで、メロンパンにそっくりのパン。明治以降に様々なパンが日本に入ってきた際に、これらのパンを参考にしてメロンパンは生まれました。
メロンパンの名前の由来
マクワウリから
メロンパンと言う名前の由来にも、いくつかの説があります。
その中でも有力なのが、「見た目がメロンに似ていたから」というもの。メロンパンは丸いものが主流ですよね。
ただ、広島や神戸などでは、アーモンド型(ラグビーボール形)のメロンパンが主流だったりします。これは洋食のご飯を盛り付ける型で、パン生地を整形していた名残(なごり)と言われています。
アーモンド形に何本かの筋が入った形は、当時良く食べられていた「マクワウリ」にそっくり。まくわうりとはメロンの一種で、そこから「メロンパン」と名付けられました。
マスクメロンから
丸い菓子パンを焼いた際、表面にひび割れすることがあります。その様子が、昭和初期に輸入されるようになった「マスクメロン」にそっくり。
そこから、更にマスクメロンに見えるよう筋などを加えて、メロンパンと名付けられるようになったという説ですね。
メレンゲから
メロンパンはパン生地の上に、クッキー生地を乗せて焼き上げたものです。このクッキー生地を作る時に、卵白を泡立てた「メレンゲ」を使用しています。
そこから「メレンゲパン」と呼ばれていたのが訛って、「メロンパン」となったと言う説もあります。
おすすめのメロンパンは?
メロン入りメロンパン
メロンパンにはメロンが入っていない・・というのが一般的。
しかし最近ではメロン果汁を生地に練り込んだ、メロン入りメロンパンも登場しています。特に茨城にある「幸鹿堂」では、水を使わずメロン果汁・果肉だけで作ったメロンパンがあるんです。
中にはメロン味のカスタードクリームが入っていて、メロンがたっぷり味わえるんですよ!
※幸鹿堂(こうかどう)では通販も行っていますよ。
>> 幸鹿堂のホームページ
焼き立てメロンパン
焼きたてのメロンパンは、表面がサクサクで中がふんわり。そんなメロンパンが食べたいなら、時々スーパーなどで見かける移動販売のメロンパンがおすすめですね。
キッチンカーで移動販売しているメロンパンは熱々で、サクサクした食感が楽しめますよ。
サンライズ(サンライス)
神戸・京都・広島などでは、丸い形のメロンパンを、「サンライズ」と言う名称で売られていることが多いんですね。
これは筋の入った流線型が、太陽に似ているからです。またお店によっては、最後の言葉が濁らずに「サンライス」と呼ばれていることもあります。
また同じく神戸・京都・広島ではアーモンド形のメロンパンも良く見かけますが、こちらの名称は通常の「メロンパン」。中に白あんが入っていて、一般的なメロンパンとは違った味わいが楽しめます。
旅行で神戸や京都、広島あたりを訪れた時は、「サンライズ」と「メロンパン」を食べ比べてみてチェックするのも面白いですね!
ラグビーボール型のメロンパン?と思われた方も居るかと思うんですが神戸では普通のメロンパンはサンライズ、ラグビーボール型がメロンパンって呼ばれたりします。
元々はオムライスの形のメロンパンを作ろうとして開発した結果、マクワウリに似てるって事でメロンパンと呼ばれるようになったんですね pic.twitter.com/X3NF507XmV— uɐsǝɯɐɯo(豆) (@soybeans0926) November 26, 2017
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メロンパンは不思議なパン
甘くて美味しいメロンパンは、パン屋さんやコンビニで手軽に購入出来るパンの一つ。しかし、その起源や名前の由来をたどると、不思議な点が多いパンでもあります。
マスクメロンに似た形だからメロンパンなのかと思いきや、関西ではアーモンド形主流のところもあり。最近ではホイップ入りなど、様々なメロンパンも登場しています。
不思議な魅力を秘めているメロンパン、お店ごとに食べ比べてみるのも面白そうですね。
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